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ISPO München 2024 国際スポーツ用品展示会

ISPO München 2024 国際スポーツ用品展示会

開催期間 2024年12月3日〜5日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 毎年開催
WEB https://www.ispo.com/munich
特記 次回は2025年12月03日〜12月05日
夏のOutDoor by ISPO:2025年6月03日〜6月05日
同時開催 therapie MÜNCHEN

 

ISPOミュンヘンは、アウトドア、スキー、アクション、スポーツファッション、パフォーマンススポーツ、テキスタイル素材、ヘルス&フィットネスなどを取り扱う世界でも最大規模の国際スポーツ用品展示会。 最新の製品・最先端スポーツグッズなどを展示しています。

参考・引用元:ISPO 公式HP
ISPO / Outdoor by ISPO の全ての記事→  ISPO

2024年 ISPO ファイナルレポート

ゆったりとした空間でリラックスする人が多い

今年度は50カ国からの出展社数約2300社、来場者数は113カ国から55000人を記録しました。今年も外国からの出展社数の割合が増加傾向にあり、より国際的な展示会となったと言えます。

特に今年は大きな変換の年、6つの重要なカンファレンスも開催されました。今年のテーマは、健康とテクノロジーに重点を置き、ある種の持続可能性にも大きく繋がるインフィニティを感じさせます。

ステージのうちのひとつ

また日本語で言う「未病」 怪我の予防のためのスポーツ体験に再生ツールなど画期的な技術を体験することができ、健康がいかに重要であるかと、健康がどのようにスポーツに影響してくるのかの基調講演は高く評価されました。去年から同時開催されていた therapie MÜNCHENは今年も同時に開催され、4500名を超える来場者を記録しています。

カンファレンスステージのひとつ。いつも盛況

今年は元プロテニス選手のアンドレ・アガシ氏、ドイツのオリンピックメダリストのマライカ・ミハンボ氏など著名なアスリート、トップスピーカーを招いたセミナーなど、興味深いスピーチとカンファレンスが多数開催されました。

参照元:ISPO公式レポート 2024

“Gesundheit, Technologie und Nachhaltigkeit – Die Zukunft ist jetzt ”

アシックスは展示 520M by Highsnobiety & Zeitgeist

今年のスローガン ”Gesundheit, Technologie und Nachhaltigkeit – Die Zukunft ist jetzt “(直訳すると、健康、テクノロジーと持続可能性 ー 未来は今)。今年はいつものテーマでもある地球や環境への優しさと持続可能な挑戦に加えて、わたしたち自身が未来を元気に生きる健康を重要視した技術開発や商品が多くみられました。

一度はやってみたいと思いながら、今年も眺めつつ

今年も好評だったpadel tennis(パデル), pickle ball(ピックルボール)は屋内コートを設置。

コペンハーゲンの高級アパレル店のような一角

今年のZeitgeist エリアは、コペンハーゲンの展示会Copenhagen International Fashion Fair (CIFF)とのコラボレーションもあり、スポーツ X ファッションの新たな可能性を感じさせました。

ISPO AWARD

その一方で商品・小売の展示見本市という側面から外れ、ディスカッションやカンファレンスに重きをおかれているような印象もあったため、来年以降はまたバランスを調整しながらの舵取りが行われていくのだろうと思われます。

テキスタイルのトレンドはここから

サステナビリティ

今年はSustainability Hub(サステナビリティハブ)をPatagonia(パタゴニア)が後援し、業界がどのように気候、環境保護の観点から協力し支援していけるかという点を明確にし、また、高機能製品も持続可能であることを示しました。

今年はマテリアルラボツアーに参加できず・・・

素材への探究がとまらない

MaterialLaboでも、昨年にはきのこの菌類など様々な植物生由来の素材が、再生可能な原料として紹介されていました。今年は、特に藻類など、新しい可能性を秘めたサステナブルな素材が製品化されはじめていることを実感できました。

日本からの出展

今年も引き続き日本からの出展社も多く、また来場者数も増えていました。スポーツ業界に特化した、ではなくアパレルやその他の業界からも注目される見本市だけあって会場内には英語はもちろん、日本語も頻繁に耳にするほど来場者が増えていたようです。

スポーツ庁ジャパンエリア

パビリオン風に

前回同様に、今年も日本スポーツ庁と共同出展していたメーカーをご紹介します。出展は公募形式となりますが、勝手の分かりづらい海外展示会のノウハウを知ることができる点、商品やブランド名を広めていくきっかけづくりが行いやすいことと、共同出展の場合横のつながりが生まれれることもメリットです。

数少ないデメリットとしては、希望するクラスタの地域に独自にブースを構えることはできない点ですが、それも会場内の調査とクラスタ群の出展傾向調査とすれば、非常に有意義な意味ある出展になるでしょう。

今年のスポーツ庁共同出展社は以下の7社です。

  • IIda Hosiery Co.,Ltd
  • AddElm TECHNOLOGY Corp.
  • NISHIKAWA SEIKI Co.,Ltd
  • ZAOBA Co.,Ltd
  • Harada Garment Vietnam Co.,Ltd
  • St.Andrew’s University of Education (動画出展/オンデマンド出展)
  • Cyuchyulu Co.,Ltd(動画出展/オンデマンド出展)

製法も素材もサステナブルなソックス

代表と

創業から100年を超える老舗のIIda Hosiery Co.,Ltd(イイダ靴下株式会社)も出展していました。主にOEM、ODMを国内では手がけその製法技術には定評のあるメーカー、今回は、数多くあるであろう自社製品、技術の中から、ピンポイントで欧州、特にドイツの人が好みそうな、製法も素材もエコフレンドリーなヨガソックスを中心に紹介。

つま先が出ているのがポイントが高い。ヨガって案外足の踏ん張りが必要です!

製法は通常とは違って、ホール部分を最初から開いて縫製するため無駄な廃棄箇所が出ません。また、素材自体も一部*を除き数週間ほどで自然に土壌生分解する繊維を使用しています。

スポーツ、アスリートに人気の着圧ソックスも来場者の興味をひいているようでした。

*旭化成ROICA-Eco-Smart( TM)を一部に使用、当素材は24ヶ月でc.a.50%が土壌分解される

 

日本でアーチェリー競技を盛り上げていく

下を狙い過ぎている様に見えるが、実はかなり中央に近く当てました

NISHIKAWA SEIKI Co.,Ltd(株式会社 西川精機製作所)は、創業昭和35年から続くものづくりの会社で板金・溶接・組立加工とメッキ治具から医科学機器まで製造・販売を行っていますが、今回は、ENJOY ARCJERYを主に紹介していました。

展示ブース内には的が設置され、誰でも気軽にアーチェリー体験を提供。弓はオリンピックなどで本来使用される競技用アーチェリーよりも軽く、使いやすく独自に設計されていて、障がい者、高齢者、小学生でも気軽に体験出来ます。

日本でもアーチェリーの弓矢はその昔には製造されていたそうですが、途絶えていき、近年はアーチェリーの強豪国として有名な韓国製がほとんどだったそうです。ご自身もアーチェリーの競技者であり普及活動に努める西川社長が日本製のアーチェリーの弓を作りたいと決意され現在の製品が開発・製造されたそうです。(とても良いストーリーなので、アーチェリーに興味を持つ方にはぜひ聴いていただきたいのですが、長くなるので割愛)

日本のアーチェリー人口が増え、オリンピックで活躍できる選手が育つ環境を、そして健康面に心配がある方でも誰でもが、気軽にどこでもできる様な競技として知られ広まります様に、と、応援したくなりました。

*このアーチェリーの場合は特製の矢(刺さるものは使わず、マジックテープがついている)で、また、一定の距離から的を狙って打てば安全なため許可されています。

センサリングマシン導入の最先端トレーニング機器

センサリングマシンは画面右、シンプルなトレーニング機器こそ安全性が求められる

ZAOBA Co.,Ltdからは、主力ブランドBULLと同社のトレーニング機器と、健康経営支援事業を行うEWP、自動車部品製造技術をもつアツミテックと共同開発したセンサリングマシンを活用したトレーニング機器を紹介していました。

ドイツのジム事情でも、少しずつですが通常のトレーニング機器でもセンサリング技術やAI機能での計測を行うマシンは増えつつありますが、ここまでマニアックに(褒め言葉)計測し、細やかにセンサリングしてくれるトレーニング機器はまだ無いのではないかもしれません。

個人的には使い慣れないマシンを使っている時に「なんとなく右腕ばっかり使ってるかも・・・」と不安に思いながら行っているので、アスリートではなくても、こういった計測機能がついているトレーニング機器のあるジムがあれば、基礎チェックのためにも通って計測したいと思います。

アスリートのための筋肉の凝り、つりを緩和

代表と専務取締役のおふたり

Kori Tsuri Nax(R)(PPS北海道・現在公式HPはインスタグラム@koritsurinax)からは、日本でも8月ごろから販売を開始した現在特許出願中のコリツリナックスを出展。

筋肉の凝りやつりなど、筋肉のこわばりや痛みを和らげるような感覚があり、アスリートや足がつりやすい方などにすすめたい製品です。 アスリートにとって気になるドーピング効果の有無ですが、専門の分析機関でドーピング禁止物質が含まれていない証明として「Anti Doping Action」マークが付与されているため、試合中でも安心して使えることも安心できる点です。

成分としてはマグネシウムが作られる過程で生じるヒアルロン酸も入っているようで、お肌にも良いとのこと。今後の展開が楽しみです。

断水コーティング よりサステナブルに

代表と通訳の方

出展企業のSORANOSHITA Co.,Ltd (そらのした)は、アウトドア用品のレンタルやリサイクル販売を行っており、現在行なっているサービスのひとつである撥水加工サービス droproof(ドロップルーフ)を展示会場では紹介していました。

「実験するサンプルは大量にあった」

汚れて戻ってくるさまざまなレンタル品をクリーニングし、撥水加工をして蘇らせる(生まれ変わらせる)過程で開発された、アウトドア専門撥水加工の新技術「弾水コーティング」。クリーニングのプロだからこそできる、GORE-TEX(ゴアテックス)等の防水透湿性素材などの特色であり、失いたくない部分でもある透湿性は極力失わずに撥水(弾水)コーティング加工が可能になります。

自宅でも気軽に使える撥水加工効果のある洗剤も増えていますが、何故プロに任せるのか? プロに任せるとどう違ってくるのか? といった疑問を払拭し、プロの行うクリーニングの重要性と違い、そしてその効果を啓蒙していく活動としての出展でもある、と代表の室野氏は語ります。

ドイツはもともと、餅は餅屋に、プロに任せれば良い、という意識が根付いている国。日本よりも理解されやすく受け入れられやすいかもしれません。

まるで魔法のような技術を

kuraray(株式会社クラレ)からは、人気の商品をいくつか出展されていましたが、なかでも人気は、VECTRAN(TM)液晶ポリマー繊維。薄く、細く、しなやかで、熱にも強く宇宙でも活躍するほどの丈夫さ* で、アウトドアのバッグなどで格子状に織り込まれて使用されたり、アウトドアジャケットにも活用出来る万能感です。

もうひとつのイチオシCLARETTA(TM)-EP は、瞬間で水分を吸収し乾燥させるクイックドライ・テキスタイルです。高温にも耐えプリント加工も問題ないうえに、PFC/PFASフリーのエコ素材。

アウトドア製品だけでなく、急な気温の変化で汗をかきやすい人の肌着にも活用されてほしい画期的な素材です。

*NASAの火星探査車の着陸用エアバックにも使用されています

暑気対策がドイツでも必要不可欠になった今

パッケージングがたしかに以前より目立つ気がします

フリーズテックでお馴染みのLiberta(リベルタ株式会社)は、今年6月から日本で販売を始めた新商品と既存商品もパッケージングを新たにリニューアルして出展していました。

新商品は、住友化学開発したの固体ポリマー型温度調節材料「コンフォーマ®️」を用いた繊維と、株式会社ユタックスの冷感プリント、そして同社の人気商品「氷撃フリーズテック」の進化系になる「氷撃α(アルファ)」です。

夏はもはや涼しいとは言えないドイツ、しかし日本と違って未だに冷房設備は各家庭には行き届いていないので、今後、冷感素材や涼しさを感じられる製品は欧州でも需要が高まるでしょう。

画像で見る ISPO

ISPO AWARDから シンプルかつ履きやすく軽い

個人的に感じた大きな相違点は、これまではISPOはスポーツ業界者、つまりアスリートやスポーツに何かしらの形で関わっている人のための展示会だった(さらにいうとウィンタースポーツに特化していた)のが、そこに運動不足である若者のための製品や習慣改善について語り合う部分があったところに、大きな変化が感じられます。

これまでのイメージはウィンタースポーツ!

もはやアパレルファッションショー的なデザインに

ダウンがどんどん薄く、軽く、暖かくなっている

Zen Campsから この持ちやすそうなのにオシャレ感あふれるフォルム

今年のアウトドアISPOに続いて出展していたZEN CAMPSから、今回は狩猟ナイフ的な商品を。持ち運びしやすいカッティングボードなど、キャンプで使いたいもの、使いやすいものが揃うブランドとして欧州でも知名度をあげている様子が伺えました。

レイヤー式コートが今年は人気のもよう

昨年脅威のISPO Award脅威の7受賞を果たしたBOSIDENG。中国のダウンジャケット専門メーカーですが、今年も良い感じの製品作りが光っていました。

代表はカナダに留学していたとのこと

中国のブランド、ブース作りが秀逸。

中国のメーカーブース

トレーニングジム機器は欧州からの出展が少し規模が減少していた気がする。

来年度もまた新しい発見がありそうなISPO、2025年度にはどのように変わっているか楽しみです。


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