| 開催期間 | 2026年02月20日〜23日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00) |
| 場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
| 開催周期 | 毎年開催 |
| WEB | http://www.inhorgenta.com |
| 特記 | 次回 2027年2月19日〜22日予定 |
Inhorgenta Munichは、界各国から時計、宝飾品、宝石業界関係者が一堂に集まる国際宝飾&時計見本市です。
| A1 – Timepieces | 時計。高級時計から安価なものまで、腕時計、掛時計、置き時計 |
| A2 – Elegance & Lifestyle | ライフスタイルに合わせた宝石類を使ったジュエリーからクラシカルなジュエリー、トレンドジュエリー |
| B1 – Fine Jewelry | ウェディング関連ジュエリーからプレミアム高級系ジュエリー |
| B2 –Wedding World | ウェディングリング、婚約指輪、ブライダルジュエリー |
| B2 –DESIGN | コンテンポラリージュエリーデザイン、キャンパス、ブランドニュー、サステナビリティ、特設展示など |
| C1 – Carat | ダイヤモンド、各種パールや宝石など |
| C2 – Technology & Packaging | パッケージングや修理などテクニカルな技術系、ソフトウェアシステム、店舗デザインなど |
| C2 – Carat & Bijoux | 各種パールや宝石、素材パーツ、新しい素材、シルバージュエリーなど |

エントランスのインスタレーションアート
昨年からベーシックのイメージはシックな黒、エントランスはアーティストのインスタレーションをフィーチャーしています。今年は、 ポーランドのアーティストOskar Zięta氏の作品が展示されていました。
2026年は35か国から約900社が出展し、1200のブランドの参加を記録しました。 来場者数は昨年と同様に約 25,000 人、94カ国からの来場です。
Inhorgentaのプレスリリースによると、来場者数が最も多かった順に、オーストリア、スイス、オランダ、イタリア、イギリス、チェコ共和国そしてベルギー。ドイツからの来場者数は減少したものの、来場者数が増えた国も多くスリランカ、スウェーデン、ウクライナ、そしてアメリカと続きます。
また、宝飾業界自体もこの数年上向き傾向にあります。ドイツ宝石小売協会によると、専門小売業の売上高は2025年に2.1%増加、時計の輸出は5.9%、宝飾品の輸出は13.3%増加、業界の明るい展望が見えています。

MasterCraft Live 会期中に完成を目指して丁寧に彫刻されていく・・・
今年のInhorgentaの新しいテーマは「Craftmanship」伝統技術、新しい道具や素材・AIシステムなど取り入れて活用された新たな「職人の技」に注目します。
アメリカ、メキシコ、スペインなどから招待したアーティストやスクールなどの熟練の技を見ることができる「MasterCraft Live」 そして、「Craftsmanship Area」「THE ATELIER」「Silbertriennale International」「new Precious Metal Forum」と、昨年好評を博した「FHH Culture Space」高級時計財団 (Fondation Haute Horlogerie )のエリアが開催されました。
体験できるワークショップセミナー、そして実際に間近で見ることができる職人の技術など、魅力あるライブパフォーマンスに来場者の足を止めていました。Craftsmanship・ガイドツアーには多くの参加者が現れ、来場者の高い関心を実感できました。

異なる技術を紹介するエリアでは、ガラスビーズ、陶器、銀線に、と様々な素材を使った宝飾の制作現場の一部を垣間見ることができました。

Kettenmacherin Monica Nesseler氏の作品
Kettenmacherin ガラスビーズなので宝石ほど重くなく脆くない・カラフルで可愛い

ジュエリーデザイナー
オーダーメイドも可能な陶器のジュエリー作品。陶器絵師とジュエリーアーティストのコラボレーションが生み出すオリジナルなジュエリーです。

制作工程を見ることができる
特に注目の技術は、2000年以上前からポルトガルの村に伝わる銀線細工の伝統技術Filigrana(フィリグラーナ)。極細の銀または金の線のみを用いる古代の銀線細工技法で、2本の髪の毛ほどの細さの銀線を撚り合わせて、接着剤などを使わず、圧力だけで繋ぎ合わせていく特殊な技法です。

完成品は軽くしなやか
伝統技術を現代的なジュエリーデザインに応用するフィリグラーナを銀線細工師として5代目のJoias Inesbarbosaは、通常よりも細い金糸を開発したことで、より軽やかで繊細な装飾が行えるとのこと。デザインのひとつであるイチョウは日本のイチョウをテーマにして作ったシリーズ。

アトリエ内にはそれぞれ異なる宝飾技術のジュエリーを展示。各柱の技術に合わせたイメージの光を演出したインスタレーションルーム。昨年の9つの限定ジュエリーを展示した空間も素敵でしたが、今回は美術館的な色合いがより濃くなり、空間を最大限に活用したインスタレーションアートと言っても過言ではない完成度の高さでした。

ニュートラルな状態

ひとつの技術をピックアップ、それぞれのイメージに合わせたカラーとサウンド

展示物の一部

Gemstone Design of the Year—Winner: Arnoldi International
例年恒例のINHORGENTA AWARDの授賞式はBavaria Film Studiosで行われ、19カ国から148件の応募新記録を達成。500名にものぼるゲストを迎えて盛大に行われました。
以前にも賞を受賞しているArnoldiインターナショナルが、今年もGemstone Design部門で受賞。

ニューコレクションを見せてくれた担当者さん
日本の銀座三越店で取扱がスタートしたばかりのコペンハーゲンのブランド SIF JAKOBS。デザインはシンプルすぎず、派手すぎず、お手頃価格。Lab Grown diamonds(合成ダイヤモンド)を使用したジュエリーラインも、ダイヤのゴージャスさはそのままに、嫌味がまったくない高級感を演出するデザインです。
ちなみに、鑑定士でも専用機器なしでは識別が難しいほどの全く同じ炭素成分・結晶構造を持つダイヤモンドです。採掘が不要で環境破壊も不要、サステナブルにもつながります。
来年は日本に旗艦店が出来てもおかしくない、と個人的には思っています。

宝石も美しいが繊細な技術が光るデザインが上品
日本に代理店もあり、同じく日本の三越伊勢丹などで昨年特設ページも作られたマルコ・ビチェゴも出展。ブランドは昨年25周年を迎えたばかり。創設者のマルコはイタリアで父の金細工工房での体験から、ジュエリーデザイナーを目指したそう。

コレクションが豊富だが、このデザインは昨年10月に発表したばかり
同じくイタリアのハンドメイドブランド Giovanni Raspini
複数の素材を使い、レディースだけでなくメンズ ラインも完備している。他とは一線違ったデザインが人気。ハードカジュアルなのにゴージャス感をイタリアンデザインで求めるなら、イチオシです。

デザイナーでオーナーのナターシャさん
オランダ・アムステルダム発のブランドTIRISI。ファミリー経営で今年創業16年。デザイナーのナターシャさん曰くコレクションはそれぞれインスピレーションを得た街の名前をつけているそう。例えば、ベネチアコレクションは島々は宝石、船の航路はチェーン。新婚旅行で行ったベネチアの美しい海の色をベーステーマにしているそう。

ケースもこだわりがある作り
ミラノコレクションでは、特殊な技術で宝石部分を気分に合わせて取り換え可能なシステムを考案。シリーズのリングネックレスなど限定されない変化を楽しめます。ダイヤをメインにつかってはいるが、髪や洋服を傷つけないように加工、デザインだけでなくシステムやディテールにもこだわりがある、女性の希望をすべて叶えてくれるジュエリーブランドです。

説明してくれる担当者さん
パールを主に取り扱うブランド。オーストラリア、タヒチ、インドネシアなど合計5箇所に独自のパールファームを持っています。基本的に日本の流通を通さずに購入し、ドイツで加工しているそう。

内側のダイヤモンドが動くたびに揺れて美しいリング
最高級のプラチナ(白金)ダイヤモンドのジュエリーメイカーです。レアメタルでもあるプラチナは、金よりも30倍以上珍しく、扱いにくい素材だが、壊れにくく、アレルギーが出にくいという利点もあります。
今年は日本からも出展。

「クレサンベール(CRESCENT VERT)」ブランドをメインに展示。昨年迎えた50周年を記念した特別な特別なジュエリーモデルやコレクションで、実際にジュエリーとして使用されるクレサンベールの魅力も展示していました。
すでに1975年から再結晶宝石(合成宝石)の技術があり、年々技術革新にともない種類も増えています。再結晶エメラルドから、ルビー、サファイア、そしてオパールと、ヨーロッパ市場でも持続可能なジュエリー(ラボグロウン・ジェムストーン)今後展開していきたいとおもっているとのこと。

もっと大きなオパールも・・・素人目には違いが全くわからない
合成というより、天然ではないが、再結晶して育った場所が違うだけ、、、というのがしっくりくるような
天然ではありえないようなオパールの巨大原石(といってよいのかわかりませんが)を美しくカットして作り上げたチェスの駒は、実験的に作成したというにはもったいないほどの美しさ。
初日にしてすでに多くの来場者の興味を惹きつけ、良い商談にもつながりそうだとのこと。近年多くのジュエリーブランドでもLab-grown …な宝石を使うことを「意味ある活動」として前面に押すことも増えてきました。欧州市場にも、クレサンベール・ジュエリーが広まる日もそう遠くはないでしょう。

社長さんとブースの様子
日本でもお手頃価格から高級商品まで、高品質な原石を取り扱うPGコーポレーションジャパン。欧州市場への進出を目指して、今年初出展とのこと。今後ドイツを拠点に欧州各国へと原石の輸出を試みます。ドイツの業者との商談も進行中、ということで手応えを強く感じているのではないでしょうか。

(日独)は鑑定会社名だそうです
展示会自体の雰囲気もよく、来場者との対話も残念ながら出展を希望していたホールのクラスタは人気が高く、希望した位置にブースは設営できなかった点だけが残念だったとのこと。こういったお話は、人気の展示会では他の企業からもよく聞きます。
スペースは早めに登録しても、すでに昨年の展示会が終了した時点で埋まっている(!)ので取ることができないことが多々あります。数年出展し続けて、ようやく希望の場所に、希望の大きさを得ることができることもあるという・・・それだけ出展効果が高いということの表れでもあるかもしれません。

ワークショップから
お馴染みのウォッチメーカーのほとんどは毎年出展。ドイツの時計の聖地・グラスヒュッテから、日本のカシオ、シチズン、昨年50周年を迎えたムーブメント製造のMIYOTAも今年も変わらず出展。

Junghans

毎回展示用の時計デザインが秀逸。購入したい人も多いと思われます
今年は例年以上にファッションブランドのウォッチコレクションが勢揃い。ジュエリーの方が印象が強く、時計のイメージが少なかったブランドも今年は増えた印象です。写真は掲載していませんが、フランスからのパビリオンブースもフランスの名だたるブランドが集合していました。

アストンマーチンの車に乗りながら、腕にはウォッチ・・・かっこいい

マイケル・コースのジュエリーとウォッチライン

アルマーニのジュエリーとウォッチ

ディーゼルの特別ウォッチシリーズ

話しやすい雰囲気で、頼りになりそうです
特にジュエリー・宝飾関係のショップ、業者を対象にコンサルティングを行っているSchroederさん。さて販売となった時に、商業的な情報は調べてもなかなか出て来ず、その業界に詳しくなっても例えば流通関連、梱包・郵送、保険・・・とビジネスをスタートするには、さまざまな要因を学ぶことが必要です。加えて宝飾関係はそのトレーサビリティにEUの特別な法律の理解と対応・・・飽食関係は特に海外輸出・輸入、金の取り扱いと頭を悩ませる大事な学ぶべきことが非常に多くあります。また、欧州では違う商習慣もあれば、法律も違うということで、そのような場合に助けてくれる業務を行なっているとのこと。
「私も自分の業種で助けてくれる人が欲しい」と思う人も多いのでは。なかなか自分の業種に特化したコンサルというのは見つけにくいかもしれませんね。

学生たちの作品が展示される
バラエティに富んだ展示、とくにこれからの学生のためのスクール紹介、学生たちの作品から荒削りのエネルギーを感じたり、可能性の広がりを感じられる宝飾業界の未来を感じられる展示会です。

フランス Santibe コレクション
ハンドメイドジュエリーのSantibe 日本にも2024年に合同ブースで出展したことがあるそう。日本代理店も募集中

オーストリア・ウィーンから BOLTENSTERN / FABNORA
2023年にアワードを受賞したBOLTENSTERNのFABNORAシリーズは、軽やかでカラフルな揺らめきにときめく女子は多いはず。好きなパーツを組み合わせることができるMIX&MATCHシリーズは必見。

毎年少しずつ違っているが、見せ方が美しい

Niessingの可愛いスイーツ天使なバレエダンサー
ミュンヘンで行われる見本市・展示会の場合のみ弊社では、名刺やカタログの印刷、ノベルティ作成や、見本市会場への直接運搬手配も承ります。
*ミュンヘン外ドイツ国内の場合は見本市会場倉庫への運搬手配となります。 会場によっては受取が難しい場合もあるため、お申し込み・お問い合わせはお早めに*
出展準備・ブース設営からビフォア・アフターフォローもサポート致します。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。