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ISPO München 2018 国際スポーツ用品展示会

ISPO München 2018 国際スポーツ用品展示会

開催期間 2018年01月28日〜31日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 毎年開催
WEB https://www.ispo.com/munich
特記 夏に北京・上海でも開催
次回は2019年2月3日〜6日

 

ISPOミュンヘンは、アウトドア、スキー、アクション、スポーツファッション、パフォーマンススポーツ、テキスタイル素材、ヘルス&フィットネスなどを取り扱う世界でも最大規模の国際スポーツ用品展示会。 2017年は2,700以上の国際出展者が最新の製品・最先端スポーツグッズなどを展示しています。

参考・引用元:ISPO 公式HP

よく見る見本市の初日の賑わい撮影の裏側。 プレスの皆さんは良い場所取りのため朝一で会場に向かいます

今年のテーマはISPO Digitize

ISPO(イスポ) は International Trade Show for Sports Equipment and Fashion(独語:Internationale Fachmesse für Sportartikel und Sportmode)の略です。

2018年は120カ国から84,000人もの来場者数、2801出展社からの新作トレンドが発表されました。 今年も全てのブースはブッキングアウト、満員御礼。まだまだ成長を続けるISPO、今年のテーマは「ISPO Digitize」。 スポーツ業界のデジタル化、デジタルとスポーツの関わりの増加を新しいイベント形式でも魅せ、新規出展社の製品からも感じ取ることが出来ました。

©️messe münchen / ISPO2018

A4ホールに設置されたAddidasとISPO で行なった共同シンポジウムでは、„Are you ready for the future?!“ という命題を掲げて行われました。 アディダスの取締役であるRoland Auschel の言葉を借りると、

「ISPOは、小売業者とブランドのデジタル変換の可能性を共同開発するためのプラットフォームを作りました。」

フューチャー = デジタライズ化のための準備をしようじゃないか? これからのマーケットに必要なデジタライズ化を象徴する様に、デジタルを駆使した製品や企業のアウトドアスポーツへの参入が目立ちました。

©️messe münchen / ISPO2018 / Samsung

続くHealth &FitnessがテーマのA5ホールでは、SamsungやGarminなどいくつかのブースで近年改良を重ねているウェアラブル端末の最新モデルを発表されました。

身軽に快適に外でスポーツをする、をテーマとし、時計一つを付ければカロリー計算、脈拍・心拍などヘルスチェックはもちろん、これまでに行ったスポーツの内容から健康状態までログとして保存するアクティブトラック機能を搭載。 まるで自分だけのトレーニングコーチが、小さな時計の中にいるかの様です。

Samsungのウェアラブル端末モデルGear Fit2 Pro, Gear Sportには上記の機能に加えて、料金の支払い機能もあり。(現在はアメリカとスイスなど一部地域でしか使えません) 外でスポーツ中の水分補給は必要ですが、ボトルを持ってランニング・・・リュックを背負ってという煩わしさから逃れて、自由にアウトドアスポーツを楽しめます。

デジタル化のもたらす「未来型ライフ」を表す一例とも言えるかもしれません。

©️messe münchen / ISPO2018 / バーチャルを使ってクライミング

©️messe münchen / ISPO2018 去年はニューカマーだったIcaros、今年は大きなブースで発表

そのほかにも、デジタルを利用したスポーツ業界での革新的な発明は多くありましたが、個人的にはスポーツと格闘技とデジタルの融合。 ドイツは少し導入が難しそうな商品ですが、一部アジア諸国ではゲームセンターや学校の反射神経を鍛える(?)授業などで取り入れられているそうです。

日本で、世界で流行っているARスポーツ=テクノスポーツにも近い感じではありますが、もうちょっと旧世代的? でも、 VRゴーグルが苦手な人にはこちらの方が楽しいかもしれません。

 

商品開発の裏側にあるデジタル

一見普通のトレーニング用バンドやフォームローラーなどは、どこにもデジタルの影も形も無いように思えますが、この商品を開発するために様々な解析と試行錯誤、デジタル技術が隠れています。

また、近年多くなった商品の使い方カタログならぬ使い方アプリも、デジタル技術の賜物です。 特にトレーニング系商品の間で流行しています。 商品を購入し、付随するアプリをダウンロードする。 そして、鍛えたい部位やトレーニングプランをアプリで確認、実行、結果をアプリ内に収めるため、ジムに通う様に細やかで適切なトレーニング指導を得ることができます。

©️messe münchen / ISPO2018 足の裏 ソール・インソールのデジタル技術の利用は確実に増えている

スポーツ業界で一定の人気をもつインソール。 足の裏、足首や骨の動きを測定・解析だけでなく、どの様な歩くくせがあるのかを調べるために歩行解析を行うためにも、デジタル技術は活躍しています。

市販の靴を自分の足の形に直すため, 独自に開発した足の測定器を利用します。 測定器で足の形を調べ自分の足にあったインソールを選ぶ方法。 測定に基づいた個人個人の足に合わせたインソールをその場で3Dプリンターで作ってしまう方法などもあります。

デジタルと自然素材

Vaudeの取り組みは、デジタルとは相反する自然回帰です。 数十年単位のプロジェクトでもある、自然環境を破壊するプラスティックなどの不使用と自然だけから作られる自社製品。 そして自然に戻る衣類や商品。  エコとリサイクルをテーマにした商品作りをモットーにしています。

 

Vaude のフリースは自然に優しく木から作られている


創業者の娘であり、マネージングダイレクター兼、現在は社長としても活躍するAntje von Dewitz女史の説明によると、Vaudeでは製品に関係する全てのマテリアル(部品)を自然の素材だけから作る努力をしています。

Vaudeの昨年のブースから 自然環境を保護する活動を続けています

そのリサイクルも自社で行える様にと大きな目標を掲げて、プロジェクトを推進する一方で、「良いものは長く使える」というドイツらしい考え方を表す様な「リペアシステム」にも尽力しているとのこと。

しかしながら、デジタル技術を完全に排除しているという訳ではありません。素材はナチュラル、それを支える生産はデジタル化。 相反している様な要素をどちらも上手く取り入れるというバランスの良さが今回のISPOの各ブースで見られました。

ハイテクマシーン系スポーツジム用エアロバイクも良いですが、自宅には少々置きにくいですが、これならどこに置いてもオシャレです。 ドイツの職人技・木の繊細な扱いと便利なテクノロジーを合わせ、インテリアのイメージを崩さずオシャレに馴染みます。

薄く、軽く、ダウン

今年のダウンコートの薄さに注目。 男女問わず如何にもスキーします、というイメージはゼロ。 モコモコしない。 普段着使いでも全く問題ない様なデザインが多くありました。 薄いダウンに完全防水・防風のジャケットを合わせて、軽やかに動くのが今年のトレンドの様です。


機能的な面では、Scottの女性向けスキーウェアが、秀逸。 雪山でのトイレ問題をスマートにクリアしていました。 スキーズボンのサスペンダー部分とズボン部分がジッパーで完全取り外し可能。 お手洗いに行くときは、ジッパーを外して脱げるのでわざわざジャケットを取る必要がありません。 付け直す際も全面のジッパーを一旦繋げてしまえば、あとはくるっとファスナーを閉めるだけ。

大きな声では聞こえないが、実際誰もが改善されたら良いな!と思っている部分を改良していたスキーウェアが多く目立ちました。

女性のためのラウンジ、woman’s lounge

今年もありました、Woman’s Lounge。 今年は昨年よりも、女性同士でのミートアップやコネクション作りや情報交換の場としてスポーツ業界の「女性」という部分に焦点を当てていました。

今年は最終日を除いて毎日2回行われたWoman’s tour、「女性」に関連した製品と企業の取り組みを各ブースで話していただきました。 昨年と違っていたのは、同じツアーでも一般の来場者向けツアーとプレス・ジャーナリスト専用ツアーを分けていたり、山ガールに特化したツアーが開催されていたことです。 よりピンポイントな内容について質疑応答ができるツアーとして、昨年より企画が練られていたことは評価すべき点です。

今年もツアー内で訪れた Anita ブース。 実は激しいトレーニングや試合などの際にはバストトップの位置が激しく動きます。 Anitaがサポートする女性プロボクサーの場合は上下10cm以上も常に動いているとのこと。 それまではトレーニングで激しく揺さぶられ、年齢を重ねると胸が重力に負けて垂れた状態になる・・・という女性プロスポーツ選手のために、「スポーツを引退した後も女性らしくいられる」をコンセプトにした下着作りを研究開発しています。

画像は2017年のもの、ボクシング女性チャンピオンの実演

Anitaの製品づくりは従来の如何に快適に動けるか、競技に集中出来るかどうかだけを重視することから、さらに女性らしい体を保つためにシフトチェンジされました。 「競技を辞めてからも女性としての人生を楽しめる様に」という考え方には、Anitaというブランドが「女性とスポーツ」に真摯に取り組んでいることが感じられます。

ただ、残念なことが一点、参加するツアーによっては当たり外れが大きくあったことです。

担当者が何を話していいか分かっていない、主旨に沿った内容ではなくただの会社案内に終わってしまった、というブースがいくつかありました。 もちろん、会社案内もとても興味深いブースもあれば、それもままならない・・・というブースも。 その上、「実は4月から女性向け新企画がスタートするのだけれど、まだ何もお知らせできません〜!」というプレゼンターも居たりして、せめて現時点での最新の情報や、何かしらツアーに参加したからこそ得られる情報があれば良かったと思います。

ちなみに、私が今回学んだことは、女性と男性のふくらはぎの位置の違いです。 これまでどのブランドで説明を聞いても、「女性の靴はかかとが低めです」「女性の靴は少しかかと部分が柔らかめです」など違いを伝えるプレゼンターは多かったのですが、何故違うのか?を色々な面できちんと説明してくれるブースもあったので、来年もツアーがあったら参加したいと思っています。

©️messe münchen / ISPO2018

来年は18ホール

2019年には、ミュンヘンメッセ会場はCホールが4ホールから6ホールに増えます。 従って、ISPO 2019 は、AからCまで全18ホールを使ってスポーツ用品産業、特にアウトドア、ヘルス&フィットネス、テキスタイルの分野により力を入れて行く予定です。

これまでISPOの会場ブースが取れなかったり、出展しようか迷っていたなら、2019年がチャンスの年。 人気の見本市ISPOミュンヘンに出展を前向きに検討してみてはどうでしょう?

弊社では、企業のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポート致します。 見本市の視察サポートや通訳手配、(真面目な)視察レポート等も承っております。

各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。

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