| 開催期間 | 2026年05月04日〜5月08日 (09:00〜18:00/最終日のみ16:00) |
| 場所 | ドイツ・ミュンヘン ICM 会場 |
| 開催周期 | 2年毎に開催 |
| WEB | https://www.ifat.de |
| 特記 | 次回開催は2028年05月29日〜06月01日 |
前回の2024年度は出展社数は61の国と地域から3211社、来場者総数は170の国と地域から142,000人の来場を記録、多くのセミナーなどが行われました。
参考・引用元:IFAT 公式HP

1966年から開催されたIFATミュンヘンは、60周年を迎えました。
世界中からの出展社がメッセ・ミュンヘンの展示会場を余すことなく埋め尽くし、AからCまで全ホールを使用した18ホール+屋外ライブスペースでは、環境技術産業のリーディングカンパニーの国際的な交流が行われました。
出展社数は約60の国と地域から3400社、来場者総数は約160の国と地域から142,000人の来場を記録。次回のIFATミュンヘンは、2028年5月29日〜6月1日に開催されます。

屋外には大型のトラックが並ぶ

今回のIFATのメインテーマは「Circularity is a must」でした。直訳すれば、循環は不可欠(必須)、水、資源のリサイクルと循環社会へのソリューションシステムが不可欠だという意味も含まれています。前回のメインテーマにもつながる気候保護措置を講じ、変動による生じている極端な気象現象に対して自然、社会、経済システムの適応性を高め、その脆弱性を減らすことを目指した先に、どのようなソリューションを掲げていくかが今回も重要な課題でありテーマとなりました。

前回のサブテーマがより革新され、使い捨て社会からの改革として、よりスムーズに包括的な循環型経済への移行をするためのリサイクルシステムとソリューションの提案。
水のインフラの安定化と気候変動に揺さぶられない強い持続可能かつ再利用と保護をすすめるための技術、そして廃棄物管理・資源の再利用のための高度な効率のために特化されたデジタライゼーション。
そして、これらの全てを踏まえて、原材料 一次原材料の依存度を各国で低減することも課題となっています。それぞれについて主に3つのステージでBlueステージ(水)、Orangeステージ(循環型経済)、Greenステージ(イノベーションとスタートアップ)でセミナー、カンファレンスが多数開催されました。

3ステージ、緑、オレンジ、青
Hydrogenステージ(水素)新進気鋭のスタートアップエリア、さらにはLive Demoステージも設置されていました。

また、未来の技術者のチャレンジング・スキルコーナーも設置され関連事業に関わる技術者、来場者がコミュニケーションをとり合う様子も見られました。


コロナ禍前、2019年に発足したダイムラートラック(Daimler Trucks)は、IFATでリサイクル素材のコンセプト車両、電気ごみ収集車「eEconic(eエコニック)」をベースに、リサイクル素材を積極的に活用したコンセプトモデルを展示しました。

ダイムラーとボルボの合弁企業がCellcentricが、大型商用車専用のための次世代の新型燃料電池システムを発表しましたが、IFATでは、プレスカンファレンスでは、Mercedes-Benz Special TrucksのCEOに就任したばかり*のDennis Kinzelmann氏とそれぞれの担当者によってeActros,やeEconic、Unimogの新技術、取り組み、そして、これからの展開について紹介されました。
*2026年1月からCEO

Daimler Truck は、素材の約90%を輸入に依存している現状を踏まえ、持続可能な社会の実現には「リサイクル」と「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」が不可欠であると強調しました。ゼロエミッション化とカーボンフリー社会の実現を目指すべく、(特に電気自動車分野では)バイオベース素材の活用やリサイクル技術を重要視しており、資源使用量を最大80%削減する「リデュース&リサイクル」のコンセプトを推進しています。
特に、電動トラック「Mercedes-Benz eEconic」の最新モデル「eEconic 100」は、静粛性が高く、走行時の振動も少ないことが特徴だといいます。冬季向け装備を強化した仕様も用意され、装着の取り付けも簡便になったとのこと。また、ごみ収集車としての運用にも適応し、都市部での環境負荷低減に貢献するとして、今後ドイツをはじめ欧州内でも目にすることが増えるかもしれません。
さらに、EV普及における課題としてエネルギーチャージング(充電インフラ)の問題にも言及しています。同社は、顧客、ディーラー、販売店など関係者すべてをつなぐネットワークを構築することで、より強固な欧州内における連携体制を築き、電動化社会への移行を支えていく方針を示していました。
また、80周年を迎えたUnimog (多目的作業用自動車)についても、安全性能の向上に加え、タイヤモニタリング機能や「ユニタッチモニタリングシステム」と呼ばれるタッチスクリーンシステムを採用。ジョイパッド操作もよりスムーズになり、作業性と快適性を高めています。

32社のパートナー企業と共にリサイクル素材で(全部ではなく部分的に)再生された「未来のトラックreECONIC(電動廃棄物回収車)」のコンセプトカーも世界初公開とあって、展示会参加者の興味を集めました。
タイヤはリサイクル100%を実現、高品質なリユースリサイクルガラスを採用しています。車内のインテリア的スタイル、フィッシュネットなどから再生されたプラスチック素材、木製パーツに至るまでリサイクル素材での再生を実現しています。水素駆動ソリューションを採用し、最大で80%近くの素材がリユース・リサイクルが可能と、環境にも配慮しています。
2026年10月にはテスト、そして今後1年内には実用化を実現する予定ですとのこと。
もちろんリサイクルバッテリー問題、とくに欧州内のみで完結するバッテリースワップが可能になるための取り組みなど、今後の課題はまだまだありますが、未来に向けて着実に進んでいます。
より詳しいダイムラートラックのプレスリリースはこちらのリンクから確認できます。

JAPAN Pavilion 前回と同じ場所にデザインも日本らしさがあって良い
前回に続き各国のパビリオンが見られましたが、今年もJAPAN PAVILIONも出展していました。パビリオン出展のメリットは多く、ブースの設営に関する業務、輸送準備の面でもは簡便化され、出展にかかる費用も抑えることが可能になります。また、業界の関連事業社との横のつながりも作りやすくなる点も機会利益が見込めるかもしれません。
特に海外・欧州進出を予定しているスタートアップ企業、中小企業、海外市場向けの製品の手応えを試してみたいという場合には、コストを抑えながら視察と情報収集も同時に行いやすくなります。出展を迷っている方は、まずはジャパン・パビリオンに出展からスタートしてみるのはいかがでしょう?
話はそれましたが、IFATでも単独ブースで多くの日系企業が出展しています。その中から、今回特に注目を集める企業をピックアップしてご紹介します。

デモ機をみながらの説明もわかりやすい。吊り看板も目立っています
前回のIFATでは関連企業から出展していた株式会社石垣は、今回、本社主導としては初めての出展となりました。ブースでは、下水汚泥由来繊維利活用システム「プラチナシステム(R)」の展示モデルを紹介していました。
同システムは、約13年前から開発が進められていたとのこと。すでに日本国内の下水処理施設での導入実績もあります。仕組みを簡潔にまとめると、下水に含まれるトイレットペーパーなどの繊維状物質(下水汚泥由来繊維)を一旦回収し、脱水工程で再利用することで、コスト削減と温室効果ガス排出の抑制などを同時に実現するシステムです。
さらに特筆すべきは、既存設備を大きく変更することなく、アタッチメントとして導入できる点です。サステナビリティと導入のしやすさを両立しながら、高い効果が期待できるこのシステムは、欧州のみならず世界各国から注目を集めるブースの一つとなっていました。
*あまりにざっくりしすぎたまとめのため、システムの詳細については株式会社石垣HPにてご覧ください。

浄化槽がなんとなくおしゃれに見える、エコバッグデコ
フジクリーン株式会社は、日本国内でトップシェアを誇る浄化槽メーカーです。2017年にはドイツの汚水処理メーカーであるAmmermann社を子会社化し、欧州市場へ本格的に進出しました。欧州の中でも特に厳しいとされるドイツの環境規制にも適合しており、日本発の浄化槽・汚水処理システムが世界基準で通用していることを示しています。
今回のIFATでも、同社は最新の浄化槽技術を展示していました。水環境分野は、日本製品が世界的に強みを持つ領域の一つです。今後もフジクリーンは、グローバル市場におけるリーディングカンパニーとしての存在感を発揮していくことが期待されます。
なお、同社の海外向けブランドFuji Maxも出展。

プロトタイプも展示
鹿屋衛生管理センター株式会社のグループ会社のEKOVIAは、今回初出展。立ち上げから1年足らずですが、母体の会社はすでに50年の歴史をもち知見と実績に基づき開発されたMONIKA-R1 浄化槽遠隔Iot監視システム*(2027年からサービス展開)を展示し、まずは海外市場から展開しています。*特許取得済み
水面の揺れから異常を検知し満水、漏水を見逃さないうえに、薬剤切れを防ぐ消毒剤管理機能もついています。しかし、製品の最大の魅力はウェブアプリから浄化槽の状態を24時間いつでも監視でき、異常を検知すればアラートで通知が届きます。それらのデータを蓄積・解析することで安全に、また起こるかもしれないリスクをも予防することができる 点です。
海外では辺鄙な山奥や誰もいないような場所で独自の小型浄化槽をもつ家屋(別荘)も少なくはありません。大掛かりな機材を設置することなく、遠隔で確認ができることは、消費者にとって需要の高い有益なサービスになるでしょう。
IFATでは日本から、また海外現地法人から日系企業の出展が多数見られます。市場調査を行う来場者も多く、会場内では日本語が時折聞こえてくることもあるほどです。

Tangskブース
Tangsk(株式会社タンスク)は、今回ジャパンパビリオンとして出展しました。

Komatsu

HORIBA

世界のパビリオンは今回も多数ありました。トルコは特に目をひいた国のひとつです。

IFAT にはキャラクターが多い、、、ので私的コレクションの一部

グレイ・・・

初号機らしきものも、弐号機らしきものもいました



弊社ではドイツ国内における市場調査、展示会前・販路獲得のためのアポイント候補先リストの作成などのご依頼も承っております。業界に関連する展示会や見本市に合わせて各社へのインタビューなども行なっております。(日独双方向)
名刺、カタログ、パネルなどの印刷物からノベルティグッズ制作はもちろん、企業のドイツでのメッセの出展準備・ブース設営からアフターフォローまでサポート致します。 各種サポートが必要な時、お気軽にご相談ください。