開催期間 | 2018年03月7日〜13日 (9:00〜18:00) |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.ihm.de/ |
特記 | 2019年03月13日〜17日 |
1949年から始まり来年2019年には70周年記念を迎えるIHM – Internationale Handwerkmesse。 2018年度は30カ国以上から出展社数1000社以上、およそ124.000人の来場者を記録しました。 住宅、家具、キッチンなどの家庭用品、工芸品、文化的工芸や装飾品など各手工芸の技術やイノベーションなどが展示・販売。 また、毎年世界各地から工芸の専門家を招待し様々な特別なショーやイベントを行います。
参考・引用元:IHM 公式HP
庭があれば、癒しの部屋(夏用)にしたい
これを置ける庭・・・
ブルガリアの伝統工芸、手工芸の数々
ペルーからはアルパカ織物、他の国からはシルクやカシミヤのスカーフなどもたくさん
チュニジアの珍しいランプ
B1ホール後方では各国の伝統手工業の実演や展示が行われていました。
例えば、日本からは和紙の制作実演が行われ、和紙を使った照明器具と美しい金箔を用いた文様の伝統的な装飾技術「戴金(きりかね)」が美しく照らしあうインスタレーションアート作品も展示されました。
愛知県立芸術大学の柴崎教授とお話しする機会をいただき、紙についての歴史、重要性と進化や変化についてなど説明(プチ講義)していただきました。
日本の伝統工芸や技術は、通常口伝でその技術や作製方法が伝えられます。 ともすれば、口伝すらなく、丁稚として師匠の技を盗み、引き継いでいく事で技術が続いていくことになります。 当然どれだけ上手に技術や技法を師匠から盗んだとしても、実際に製作する作者のほんの少しの癖などから、同じ製法・手順であっても全く同じものにはならないとのこと。
様々な時代の、様々な趣向の和紙のサンプル
また、その時代に合わせて、少しずつ形を変えて進化し、制作される時・場所に合わせて変化する紙について。 製紙技術の改良と技術の発明に貢献した「日本紙業界の恩人」と呼ばれる高知の吉井源太についてなど、とても興味深い内容を、制作の現場や風景を見ながら教えていただける機会というのは日本でもなかなかありません。 貴重な体験をさせていただきました。
ドイツらしいアノ窓はこんな風に作られています
藍染
この様な、各手工芸の専門家の実演や説明を間近で体験できるのがIHMの最も魅力ある点の一つです。
特殊な技術、難しい伝統的な手工業の後継者不足は世界各国共通の問題です。 実演の傍、興味を持ってくれる若者や学校から社会見学として訪れる学生たちに、技術の基礎が学べるコースを紹介している職人もいました。
後継者不足を解消するために若者をターゲットにした履修コースを各地で開いているそうです
IHMでは、多くの来場者の中に団体の学生が多くいます。 彼らに世界の様々な手工業の世界を実際に見て、体験して、楽しみ、学べる場にすることで、少しでも興味を持ってもらうこと。 後継者不足解決にも、IHMは貢献しています。
ケーキ職人・マイスターたちの素晴らしいケーキの数々、食べるのが勿体無いデザイン
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