ドイツで印刷・ノベルティグッズ・Web製作

Internationale Handwerkmesse 2026 IHM 国際手工業専門見本市

Internationale Handwerkmesse 2026 IHM 国際手工業専門見本市

開催期間 2026年3月04日〜3月08日 (9:00〜18:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 毎年開催
WEB https://www.ihm.de/
特記 次回:2027年3月10日〜3月14日
2026年同時開催:Handwerk & Design,
GARTEN MÜNCHEN, FOOD & LIFE ,
ICM会場ZUKUNFT HANDWERK,

 

1949年から始まり2024年には75周年記念を迎えたIHM – Internationale Handwerkmesse。 2024年度は4つの見本市合わせて60の業界から812社が出展。来場者数は総計で91,000人を記録。 住宅、家具、キッチンなどの家庭用品、工芸品、文化的工芸や装飾品など各手工芸の技術やイノベーションなどが展示・販売。 また、毎年世界各地から工芸の専門家を招待し様々な特別なショーやイベントを行います。

参考・引用元:IHM 公式HP

数字で見るIHM概要

2026年は5ホール内で4つの見本市、そしてICMでは3月4日〜5日までZUKUNFT HANDWERKも開催されていました。

B1 Handwerk & Design
手工業とデザイン
B2
B3
C1
C2
Internationale Handwerksmesse
国際手工業
B3  Food & Life
フードライフ
C2 Gerten München
ガーデン・ミュンヘン

 

4つの見本市が開催され、合計5つの展示ホールにはおよそ800社が出展。来場者数は総計で約 91,000 人を記録。60を超える職種の伝統的な技術が披露されました。

会場で行われていた左官職人コンテストの様子

今年のハイライトはデジタルソリューションや新素材を活用した新しい技術革新を提案する12の企業を集めた INNOVATION GEWINNT!

INNOVATION GEWINNT!エリア

お馴染みTortengala やDie Gute Form 、そのほかいくつかのハイライト・プログラムを実施し、国際的な手工業業界のこれからを展示紹介していました。

「Macher gesucht! 」エリア 菓子職人体験

金属で作る一輪の花

なかでも、個人的に学生や若い方に毎年オススメしている「Macher gesucht! *」エリア。バイエルン州の80 校以上の学生たちが学校のプログラムとしても訪れ、スタンプラリーをしながら、建設、木工、金属加工、電気工事、自動車、食品、デザインなど20種類以上の職業を体験し、各業種の熟練工や同じ世代の見習い職人たちとの対話ができます。 *旧年は YoungGenerationという名称

今年は、ZUKUNFT HANDWERKにも登壇したバイエルン州首相 Markus Söder 氏、連邦経済大臣Katherina Reiche氏、連邦教育研究大臣 Dorothee Bär氏、バイエルン州経済大臣Hubert Aiwanger氏、そしてFriedrich Merz首相も来場し、ドイツの未来を支える出展企業、熟練工たち話し合いました。

IHM 国際手工業専門見本市があらゆる工芸品を扱う専門見本市ですが、そのなかでもデザインに特化した手工業品・美術工芸品を扱う特別展示のひとつとして、Handwerk & Designも同時開催されています。

Gerten Münchenは園芸・庭園に関する展示見本市です。オランダの花々が春の訪れを感じさせます。

ZUKUNFT HANDWERK

AI技術を利用した役立つ新技術が勢揃い

ICM会場で行われた会議には、2日間の間で2600名近くの参加者が集い、講演者56名によるプレゼンテーション、パネルディスカッションなどのプログラムを実施。また、これからAI 人工知能が手工業の現場でどのように役立ち、使われていくのかを垣間見ることができました。

IKKクラシックステージとSIGNAL IDUNAフォーラムでは、テーマ「Personal:Fachkräftesicherung und Talente」(人材、熟練工と才能ある次代の担い手)と「Unternehmensnachfolge」(事業継承)という、現在の日本でも、もしかしたら世界中で問題となっているテーマについてのトークとワークショップが開催されました。ちなみにMiss & Mister Handwerkも選出されるなど、お祭り要素も含め、盛り上げていく努力をしている様です。

豪華メンバーのパネルトーク

ZUKUNFT HANDWERK 2026のスポンサーである連邦経済大臣Katherina Reiche氏、バイエルン州首相 Markus Söder 氏、そして、ドイツ熟練工連盟会長Jörg Dittrich氏、ミュンヘン・オーバーバイエルン熟練工協会会長Franz Xaver Peteranderl氏が開会式に参加し、パネルトークには多数のジャーナリストと業界関係者が集まりました。

ピックアップ

IHMとHandwerk Designから、興味深かった活動と様子をご紹介します。

七宝

会場にて

2017年にユネスコ認定機関である世界工芸協議会(WCC)より、世界初の「World Craft Region(世界工芸地域)」の称号を授与されたBornholm (ボーンホルム島)。今回、IHMではボーンホルム島のアーティストをいくつかの分野から賞牌しました。その中の一人が、Kaori Juzuさんです。

会場にて、制作過程や道具も実際に見ながら説明していただきました

Loewe foundation craft prize 2023 ファイナリスト、Bayerischer Staatspreis 2026も受賞し、世界各国で個展を開催しています。作品は、銅板(金属)へ何重にも七宝を施し、また融点をあえて変化させることでユニークなテクスチュアを表現し、深い奥行きとグラデーションを楽しませる美しいジュエリーです。

形も、色も、楽しさと美しさが詰まっています

作品は制作途中に苦しい過程があったとしても、それもまた楽しかった、と。制作を楽しんで作ることで良い作品が生まれてくるという珠数さんの言葉。そうした制作への姿勢が、作品そのものの輝きを確立しているのだと思います。

金継ぎ

デモンストレーションも行う

2017年からベルリンに移住し、金継ぎ、絵画、グラフィックデザインなど多方面で活躍するアーティストのAi Moliyaさん。今回展示会では、金継ぎのデモンストレーションと作品の展示を行いました。元々ものを大切にするドイツ、そしてサステナブルという観点からも、多くの来場者の興味と関心を集めていました。

金継ぎはドイツでもブームになりつつある一方で、金継ぎ風の修繕を金継ぎと称して行う人や、簡単なんちゃってキットが販売されたりもしています。(違いをきちんと理解した上で、個人で納得して楽しむのは良いのではないかとも思いますが・・・)

全ての過程が大事。待つという時間も「再生」のプロセスのように感じます

守屋さんは漆を使った伝統的な技術で修復を行なっています。本当に伝統的な技術とは、なぜ工程が多く、かつそれぞれの工程に時間がかかるのか、その結果に完成する作品にある意味も含めて、しっかりと伝えてくれた展示品とデモンストレーションでした。

籐細工

作家Theresia Asamさんの作品

近年、軽さと丈夫さ、そして持続可能な素材を使った工芸品として人気が高まっている籐(ラタン)を使った藤細工。その歴史は古く主に東南アジア、日本でもドイツでも、各地で編む技術が作られ伝承されています。

専門学校の方のデモンストレーション

ドイツでも人気が高く、専門の職業訓練校(Staatliche Berufsfachschule fuer Flechtwerkgestaltung)もあります。例えば、Lichtenfelsにある学校は3年制でドイツ語が必須ではありますが、多くの海外留学生も在籍しているとのこと。

日本の技術、ドイツの技術の共通点やそれぞれの違いはきっと使用する素材や環境、用途によってうまれているだろうと思います。

画像で見るIHMとHandwerk & Design

ZUKUNFT HANDWERKで久しぶり、ペッパーくん

工芸、手工業の現場を体験しつつ、ショッピングも楽しみつつ、いろいろ盛り沢山な展示会です。

ショーの時間には残念ながら立ち会えず

バイエルン州技術賞の受賞者の一人で、ヨーロッパで最も著名なスケートランプ製作者、アンドレアス・シュッツィ・シュッツェンベルガー氏が会場で実際に設営していく過程と実演も。レッドブルが今回スポンサーだったのはこれだったのね、と後から納得・・・。

デザインは言うまでもなく、肌に優しく、軽い点も魅力の要素

昨年に続き、今年も出展していた Nuf Design (スペイン・バルセロナ)も出展。日本の絹の素材自体が滑らかで、その柄は美しく、繊細に綿密に計算されたデザインは今年も来場者を魅了します。今回は特に世界のギャラリーからの引き合いがあったそうで、欧州外のギャラリーで出会えるかもしれません。

作品とデザイナーさんご本人

ポーランドのジュエリーデザイナーMalgosia Kalinska。一見、重厚なガラスの様に見えますが、実際はとても軽く着け心地も自然と馴染む印象。特別なイベントにぴったりな装いになりそうです。

デザイナーたちの作品展も

Handwerk & Designは、有名なデザイナー学校、ギャラリー、学生や新進気鋭のアーティストの作品まで、ユニークなアートジュエリーを見る機会でもあります。

日本文化、ジブリアニメが好き、という靴のリペア(修理)職人さん

ミュンヘンに修理店をもつ靴職人  Schuhwerk Lehel のBüttnerさん。靴底から、中敷まで修理が可能とのこと。話しやすく、すべての靴の再生・修理への情熱を感じられました。

注文があればドイツ国外へも発送可能とのこと

広い庭、肌寒い夕方〜夜に必要不可欠な、屋外で使える安全かつ暖かい暖房器具。60周年を迎えた JM Feuer Shop

ネーミングセンス・・・

にわとりさん達に心地よく過ごしてもらい、美味しい卵を産んで貰おう・・・というコンセプト。名前がOmletなところにセンスを感じます。

椅子の張り替えも

特設プログラムエリア

今年も見どころ満載のIHMと3つの同時開催の見本市。来年は日本からの来場者や出展社がよりいっそう増え、日本の文化や伝統芸術はもちろん、イマドキのデザイン商品を手に取ってもらいたいと願っています。


弊社では、見本市の視察のお手伝いから、出展のためのサポートを行っております。

名刺、カタログ、パネルなどの印刷物からノベルティグッズ制作はもちろん、ドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまで、各種サポートが必要な時、お気軽にご相談ください。