開催期間 | 2021年02月01日〜05日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00) |
場所 | オンライン |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.ispo.com/munich |
特記 | 次回は2022年 2021年 夏のOutDoor by ISPO:2021年7月6日〜7月8日 ハイブリッド開催 |
ISPOミュンヘンは、アウトドア、スキー、アクション、スポーツファッション、パフォーマンススポーツ、テキスタイル素材、ヘルス&フィットネスなどを取り扱う世界でも最大規模の国際スポーツ用品展示会。 2021年は初の試みであるオンラインのみでの開催となります。
参考・引用元:ISPO 公式HP
今季のISPOはオンライン開催だったため、もちろん、画像や動画などからでも新製品の良さが伝わる反面、やっぱり実際に手に取ることも出来なければ、試してみたり質感を感じることも出来ないので衝撃やインパクトは少なめです。
ISPO2021のオンラインイベントレポートにも同じようなことを書きましたが、今後もオンラインでの開催は引き続き行われていくことが予測されます。
各ブランドはどう対応していくのかが、これから加わる新しい戦略のひとつになります。 実際の肌感、使用感を追求して感じてもらうスタイルと同時に、オンライン上でも「魅力を感じられる魅せ方」を研究がますます必要となってくるわけです。 スポーツやファッション業界だけでなく、どの分野でも今後の課題になる点でしょう。
さて、オンライン見本市元年とも言える今年。 今回のISPOには「いつものブランド」も多数出展していますが、初のオンライン開催。 どうなるのか分からないけど試しに出てみる、オンラインでも参加したい、という気概のあるブランドばかりだと思います。
今後の発展が楽しみなブランド製品の中の、「あ、これ欲しいかも」「試してみたいかも」と思わせてくれる魅せ方で興味を引いた逸品をいくつかご紹介します。
2018年創業のドイツブランド Southern Shores。 社のモットーは「私たちの海を守るために存在しています」
FSC認証(森林管理協議会)のエコゴム、リサイクルペットボトル、リサイクルゴムから作られたオーシャンマットは、製造が自然に優しいだけでなく、品質も高品質です。 とにかく薄いのに弾力があり、尚且つ滑りにくさが心地よいトレーニングライフを応援してくれます。
また、収益の1%をイルカとクジラの保護に寄付し、「私たちの海を守るため」の努力を支援するために、自社ウェブサイトを通じて寄付を集める機会を提供したり、とSDGs活動にもガッツリと取り組んでいます。
社訓の通りに、ドイツの北の海に流れ着くペットボトルなどの回収作業から始まり、妥協しない持続可能なヨガ製品を開発・製造している様子が本当に感じられるブランドです。
1977年創業の台湾の老舗シューズブランドVanbestco Ltdのプライベート・ブランドI:D。 日本未入荷ですが、各アウトドアブランドやハイ・ファッションブランドに技術提供をしている、今後要チェックなブランドです。
1990年からサステイナブルシューズの開発・製造に取り組み、エコラバーやオーガニックコットンの使用はもちろん、染色技術にもこだわりを追求しています。
I:Dの新作シューズは、リサイクルPET / TPU / 15% リサイクルラバーで出来ています 。 靴の機能性、快適性にも妥協は無し。 つま先の痛みを解放し、より良いフィット感を出すためインソール 、アウトソールを使用していますが、アウトドアユースでも痛みを感じない自社技術が採用されています。
ファッション面でも、エコ素材とエッジの効いたデザインの組み合わせで、自然な素足感を演出します。
2016年創業の日本ブランドSUBU。 冬のサンダル、というアイデアは日本ならではかもしれません。 気軽にサッと履いて出ていける草履。 ちょっとそこまで、ゴミ捨てに行くときに履けるつっかけ。 生活の中で馴染んでいる使いやすい靴、冬でも寒さを感じずに履ける点が新しいポイントです。
さらには、暖かいだけでなく、柔らかさと4重になったソールの履き心地の良さもポイントのひとつ。
ちなみに、今回は日本からの出展社は非常に少なく、その中でも日本の良さとシンプルなのにオシャレ感満載のデザインを感じる商品があったことに嬉しさを感じました。
担当者の方にもうかがった所、「ISPOは、2020年にも参加いたしましたので、今年はオンラインのみでも参加したいという気持ちでした。」とのこと。
ぜひ来年は会場でも、オンラインでもお目にかかれるのを楽しみにしています!
1997年創業の日本ブランドFreeze Tech。 昨年はTokyo2020 パビリオンの1展としても出展していたフリーズテックの商品は、想像以上に着用するとひんやりします。
つけた瞬間からひんやりする接触冷感かと思っていましたが(最初は)、スポーツなどをして汗(水分)を吸収してさらにひんやりとします。 (ヒートテックの反対バージョンですね)
汗を利用した冷却システムと並行し、軽量で伸縮性がある生地を採用。 体の動きを妨げず、摩擦の軽減まで実現しています。 また、特筆すべきてんはUPF50の特性を持つ紫外線から身体を保護し、日焼けを防ぐ効果がある点です。
ここ数年の、ドイツの日本並みに暑い夏をひんやりサポートしてくれそうです。 https://freezetech.jp/
製品も優れていますが、今回はオンラインに特化し、インタラクティブな動画のクオリティの高さを評価してご紹介したいと思います。
2016年創業のCanadaブランド。 高価なスキー用ゴーグルなのにカバーがないために、スクラッチが入ってしまってガックリ・・・という経験を元に、開発製造されたストレッチマイクロファイバー製の保護用「靴下」がゴーグルソック。
ここから始まり、現在はシンプルで機能的な、アウトドア用の環境に優しいアイウェアアクセサリーを製造しています。 環境に優しいとは、リサイクルPETから作られているのもありますが、親しみやすい価格帯にすることで地球にもみなさん(のお財布)にも優しいということです。
この他にも、興味深いプロダクトやサービス多数でしたが・・・本音を言えば、やはり見本市会場で実際に商品を見る感動というか満足感のようなものは減少しています。 ただしゆっくりと製品性能を見比べたり、背景にあるコンセプトをじっくり読み込むことが出来るのはオンラインに軍配が上がります。
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