お客様ともビールで乾杯しながら、ビジネスミーティング。 朝からビール、打ち合わせにまずは一杯、または取引がうまく成立したお祝いにその場で一杯が普通に行われるドイツでは、ビジネスミーティングがレストランで行われることもしばしばあります。
ドイツで支払った交際費などはどうやって領収書をもらう? 必要な情報が記載されている請求書と領収書の違いは?など、困った場面が多くあるかもしれません。特にレストランでは頼まなければ出てこない正式な請求書(Bewirtungsrechnung)と簡易領収書( RechnungまたはQuittung)の類もあります。
使った金額(消費税を含めて)250EUR以上と以下でも、ドイツの税務署の場合は要求される情報が変わってきます。
ビジネスランチで支払った金額を、経費で落としたい場合にどうすれば良いのか?
ドイツ国内でこの情報が必要とされるのは、もしかしたら後数年ほどかもしれませんが・・・来年はまだ必要そうなのでまとめてみました。
支払いを頼む際に、領収書ではなく、(接待)請求書(Bewirtungsrechnung)を出してもらうように頼みましょう。 口に出して言いづらい、覚えづらいこの単語ですが、ド忘れしてしまったら単純に「長い請求書」(Lange Rechnung)というと伝わる場合も多々あります。
先に言っておかないと普通の領収書しか出せない、困る、というお店もあるので、支払いを頼んだ時に必ず忘れずに伝えるようにしておくとベストです。
また、近年はレシートではなく、支払い後にQRでPDFなどをダウンロードして、自宅プリンターで請求書を印刷出来る場合もあります。
A4サイズのPDFには、レストランの税番号、請求書番号と日付、テーブル番号から頼んだ料理の明細と代金+19%税=総額、そして来年からは本格的に移行していくドイツ特有の請求書発行方法E-rechnung (X-Rechnung)*の形式を守った請求書が発行されることも増えていくと予測されます。税務署への提出には親切な対応かもしれません。
ドイツ語 | 書き込み例 |
Tag der Bewirtung 日時 |
23.12.2024 日、月、年 |
Ort der Bewirtung 場所 |
Restaurant XX 店名など |
Bewirtete Person(Gastgeber) おもてなし相手(ゲスト) |
Firma NIPPONip , Mr.Yamada XX 接待先の会社名, 人名 |
Anlass der Bewirtung おもてなしの理由 |
Geschäftsessen ビジネスランチ Betrieblich veranlasste Bewirtungen 社内のパーティーやワーキングランチ Für die Durchführung einer Veranstaltung イベント開催のため |
Hoehe der Aufwendungen: 経費として扱う金額 |
|
bei Bewirtung im Restaurant レストランの中で |
XXX EUR(飲食の金額) |
in anderer Faellen そのほか |
XXXEUR(チップの金額など) |
Ort Datum 場所・日時 |
Muenchen, 23.12.2024 |
Unterschrift 署名 |
支払った人の署名 |
この項目については、取引先の会社とのビジネスミーティング、会社主催の従業員への接待費など様々な記述内容が候補に上がると思います。
上限はありますが、日頃頑張ってくれている従業員をもてなすことも、会社主催の従業員への接待費(Betrieblich veranlasste Bewirtungen)は交際費(Bewirtungskosten )として110EUR(一人頭)* が認められています。
*2023.9月時点
レストランなどを借りてイベントを行った場合は、イベント主催のため(Für die Durchführung einer Veranstaltung)というように記載し、詳細情報は念の為(記録のためにも)メモかどこかに詳しく書いておくと、万が一税務署から尋ねられても、XXのためのイベントをXXで行いました。参加者はXX名で、、、と当時の様子を詳細に説明できるので安心です。