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BAU 2019 国際建築・建材・建築システム専門見本市

BAU 国際建築・建材・建築システム専門見本市

開催期間 2019年1月14日〜19日 (9:30〜18:00、最終日16:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 隔年開催
WEB bau-muenchen.com
特記 次回:2023年 4月17日〜4月22日

 

建築、設計事務所など国際建築・建材・建築システムに関係する人々の重要な専門見本市です。 2017年の出展社は45カ国から2120社、来場者は約250,000人、ドイツ国外からの来場者が1/3近い80000人を記録。 前開催の2015年には国外からの来場者数は8000人増加していることからも、世界各国からの注目が集まる専門見本市であることがうかがえます。

参考・引用元:BAU 2019 Press release / Messe Muenchen

 

メッセ会場の見取り図。 BAUは、A-Cまで19ホールが全て埋まりきった巨大専門見本市です。 各ホールはクラスタ毎に分けられています。 今年の興味深いホールは、何と言ってもデジタル技術に特化したホール C5のBAU-IT デジタルヴィレッジでした。

A1 / A2 Stones/Soils/Building materials and joining solutions
石/土/建材 接合ソリューション
A3 Roof-building materials / Bricks
屋根建材/レンガ
A4 Natural stones / Cast stones , Tiles / Ceramics
天然石、タイルや陶器素材など
A5 / A6 Floor Coverings
床材
B 0 Investing in the future
建築技術学校やスタートアップ、新技術など
B1 / C1 Aluminium
アルミニウム素材
B2 Steel / Stainless Steel / Zinc / Coppe
スチール素材、ステンレス、亜鉛や銅素材
Energy / Building Systems / Solar technology
エネルギー・建築システムとソーラー技術
B3 Gate / Parking systems
ゲート(出入り口)やパーキング・システム
B4 / C4 Locks / Fittings / Security / Doors and Windows
ロック、セキュリティ ドアと窓
B5 Wood
木材
B6 / C6 Chemical building products / Construction tools
化学建材など
C2 Light / Smart Building
光 スマートビルディング
C3 Glass
ガラス
C5 BAU – IT
デジタルヴィレッジ含む建築IT技術

 

C6のHandwerk では実際に道具や工具を試すことも出来ました。

実演も多く、これからこの業界に進む人・新米にも良い見本市

もうちょっと詳しく見てみたい方はこちらのBAU公式動画もぜひ!

 

BAU 注目度が高いトレンド見本市の一つ

BAU 2019 国際建築・建材・建築システム専門見本市への今年の出展社数は2250社、2017年の出展社数を100も上回る記録を樹立しました。 出展社の増加はもとより、来場者数はおよそ250,000人 そのうち85,000人が海外からの来場者です。 海外からの来場者数も今年BAUのこれまでの記録を塗り替えました。 年々世界各国での注目が高まっていることが顕著に見える見本市です。

本来見本市で最も来場者数が多いのは二日目以降〜中日辺りですが、今年のBAUは初日から連日大盛況。 嬉しい反面、予想以上の来客に苦労したブースも多かったかもしれません。

 

デジタル、IT、これからの「建築」

建設業界でもデジタル化の重要性は年々増しています。 今年、BAUのC5ホールでも行われたデジタルヴィレッジの盛況ぶりからも鑑みることが出来ました。 そして、2020年2月11日〜13日までケルンでdigitalBAU の初開催が行われることも発表されました。

今年の最も重要なテーマの一つである建築技術におけるITアプリケーションの統合と「Light 照明」もポイントの一つです。 ソーラーシステムを利用するための日光の管理から日除けや人口照明など、未来のための技術を利用した建築技術は今後ますます発展していくでしょう。

より安全で強固な建築だけでなく、優れた新素材で作られる外装の美しさとスマートなデジタル化。 新しいエネルギー利用を想定した技術・・・と、未来のビルディング・家やオフィスの可能性が各ホール、各ブースの展示から感じられました。

また、ホールC5のデジタルビレッジは、“We connect, we maximize, we inspire”「つながり、最大化、そして刺激を与える」というモットーのもと、建築業界によるデジタルイニシアチブとソフトウェアの最新動向を収集し、発表しました。 多くのスタートアップ企業からの、新しい建築業界におけるビジネスコンセプトが発表され、これからの世界の建築業界の未来が明るいものであると示唆しました。 ちなみに、 第2回目のDigital Villageはすでにdigital BAU 2020で開催が決定しています。

テキスト参照元:BAU 2019プレスリリース(英語)

 

日本製にある、ひと工夫と心遣い

日本からの出展社のうち、どのブースも共通点がいくつかありましたが、やはりBAU=建築の会社だからかブースの作りが素晴らしいこと。 中に入って行きやすい空間作りと雰囲気づくりは、他の日本からの企業にも是非真似してもらいたい点です。

ところで、製品業界の日本神話は少しずつその効力を失いつつある、とも言われつつあるそうです。 ですが、今回のBAU出展社の製品を見る限りでは、まだまだ日本神話は続きそう! 高い品質と安全性、機能面とデザイン性、そして、建築する側と実際の使用者のための心遣いが感じられる製品ばかりでした。

Inoue -井上商事株式会社

BAUへの出展は3回目、15年前から開発・販売中のアルミニウムで製作した「とい」がウリの建材です。 樋(とい)・雨樋(あまどい)をじっくりと見る機会はあまり無いと思いますが(私もなかったのですが)・・・大体が茶色っぽい塩化ビニール、または、たまに見かけるステンレス製ですが、大体継ぎ目の部分がゴツゴツしていたり、なんとなくどれも無骨な印象がありませんか?  開発された「とい」は筒の裏側のレールで、バンドなども取り除いて水漏れの心配は一切なし。 塩化ビニールやステンレスそれぞれの軽さまたは強度という利点はそのままに、かつ景観を邪魔しない洗練されたデザイン性の高いものとなりました。

雨樋は従来ならオシャレ感を阻害するはずなのに・・・完全にデザインに溶け込んでます。

加えて、屋根に位置を合わせる事が出来る仕組みも加えられます。 デザイン性・機能性に合理的な応用力もあり。

 

Takasho -株式会社タカショー

代表取締役社長高岡社長とEU支店望月副支店長

BAUへの出展は今年が初、ですがケルンには20年、シュトゥットガルトでも見本市に出展するなど、ドイツを始めとする欧州の市場にはすでに精通している会社です。 「製品」だけを販売するのではなく、日本の文化・情緒も広めていくことを目標に掲げている、とのこと。 「庭は5番目の部屋」と言う考え方はドイツ・欧州から得たものですが、自社のベーシック・コンセプトでもある「ハート&アート」をテーマに、日本の繊細さやアイデアを加えた新しい可能性を欧州に再提案しています。

色々な制作例がHPにもインスタグラムにもあり、どれも魅惑的ですが・・・今回の展示ブース内での一番のおすすめ商材はEver Bamboo(エバーバンブー)。 外見はどう見ても竹、どこから見ても竹。 京都の著名な神社などでも活用されていますが、果たして気づける方はいるのだろうか?と言うほどに本物そのものです。 ABS素材で作られているので色落ちもなく割れる事もなく、温泉や氷点下の屋外でも安心です。 ドイツ国内では、まだまだカーポートなど生活に根付いた建築素材の方が人気とのことで、ドイツでは目下推し建材は木目のアルミとのこと。 今後はエバーバンブーのような建築素材も「自然」と「和風」をテーマにドイツでも取り入れられる可能性が高そうです。

ブース内は常に大盛況

 

Suminoe -株式会社スミノエ

BAUには過去に一度出展経験あり。じっくりとアジア・インドなどで足元を固め、欧州でも今年BAUに再出展。 日本ではインテリア業界有数の大手メーカーとして名が通っていますが、特に今回のBAUではタイル・カーペットをメインに紹介していました。 タイルカーペットの利点はロール式よりも汚れてしまった際に取り替えがしやすく、一部の取り替えで良い、と言うメンテナンスがしやすい点がポイントです。

利用者(利用社)の負担が少ない上に、suminoe では、使用済みタイルカーペットを再生剤としてリサイクル可能にした、これまでにないレベルでの資源の循環を可能としたECOS・リサイクルタイルカーペット。 アレルギーの多い日本ならではな、ホムデアルデヒトや匂いを吸収して分解して消臭するトリプルフレッシュ機能。 未来の消費者にとってもクリーンで安心な生活を提案し続けられる製品を提供しています。

日本からの来場者は毎年多いけれど、出展社はまだまだ少ないBAU。 建築技術や素材への日本的な需要と欧州での需要が違っている点かもしれません。 しかし、日本の良さを活かしながらも欧州の需要を満たした上で、新しい文化と様式を提供出来る可能性が今回のBAUで証明されたのではないでしょうか。 どんな製品でも「日本らしい丁寧で気の利いた」ひと工夫を加えるのが日本の企業のつよみだと感じました。 次のBAUもとても楽しみです!

 

画像で見る 2019 BAU

居心地の良いブースが多くありました

これはコンクリートです、と言われないとわからないようなテクスチュア。 デザイナーや建築社の要望を満たしてくれます

220度で形状変化、冷やすと固まり、そのまま防水機能もあるのに見た目はまるで木。

曲がる様子は動画で→  BAU2019_VIDEO

新素材 UPB ボード made of Resysta

green roof 緑の屋根、外観の問題だけではなく環境問題の一環としても推奨されます

日本でもワークマンがブームになったそうですが、ドイツの作業着も負けてません。 見本市会場の一部がファッションブースに

まるでアート雑誌のような建築関連業社のための業界紙 BAU MEISTER

防火機能バッチリ

パーキング

ガラスに埋め込まれたスポンジ 完全防水

実演中

今年2019年の干支、イノシシがマスコットキャラクターの会社・・この動物は多分イノシシであってるはず

 

弊社では、企業さんや店舗のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポートに加えて、個人の見本市の視察サポートや通訳手配、気軽なご案内も承っております。 各種サポートが必要な時はお気軽にご相談ください。 詳細は以下のリンクからどうぞ

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