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Analytica 国際ラボテクノロジー・分析機器・バイオテクノロジー専門見本市

Analytica 2022 国際ラボテクノロジー・分析機器・バイオテクノロジー専門見本市

開催期間 2022年6月21日〜24日
9:00〜18:00 最終日のみ〜16:00
場所 ドイツ・ミュンヘン
開催周期 2年に一回開催
WEB https://analytica.de/en/
特記 次回の予定:2024年4月09日〜12日

 

アプリケーション、分析・診断機器・処理・技術、検査・測定・品質管理、情報・サービス、ラボ装置、試薬・化学製品、バイオテクノロジー、公衆衛生関連技術を取り扱う国際専門見本市です。 また、業界の技術交流と未来を担う研究者や各種コンサルティングを含んだスタートアップフォーラムも実施されます。 (2020年はキャンセル)

引用元:Analytica MesseMuenchen Japan

Analytica とは

2018年は来場者数は35626人、出展社数1175社を記録しました。2020年は残念ながら他見本市同様にキャンセルとなりオンラインバージョンでのみ開催したため、今年2022年は対面では4年ぶりの開催となります。

2022年の来場者数は約26,000人(114カ国から)、出展社数は91社が39カ国から参加。 出展社のうち約45%が海外からの参加でした。開催地ドイツに次いで来場者数が多かったのは、近郊である欧州各国オーストリア、スイス、イタリア。 そして英国および北アイルランド、フランス、オランダ、ポーランド、米国、スペイン、スロベニアと続きます。

ドイツ国内の見本市・展示会は今年上旬からはマスクの解禁、規制が緩和されました。 5月に開催された多くの見本市・展示会ではマスクをつけている人は出展者にも少なく、来場者もほとんどつけていない状態でしたが、Analyticaでは業界柄かマスク着用者が(通常よりは)多く見られました。

ハイライト

アナリティカの今回の大きなトピックは「ラボのデジタル化」でした。 特に、デジタル・トランスフォーメーションに関する特別展示では、自動化されたワークフロー、コネクテッド・デバイス、ロボットなどを実際に体験することで、新たな技術とその応用、未来のラボの在るべき姿を垣間見ることが出来た点はやはりオフラインでの会場でしか経験出来得なかったことでしょう。

大小、さまざまなセミナー、カンファレンス、プレゼンスペースが充実

また世界各国から集まった著名な研究者・科学者によるディスカッション、約200の講演とポスター展示など、Analyticaは、コロナパンデミック以降ドイツで初めての極めて重要かつ有意義な科学的フォーラムとして成功したといえるでしょう。

スタンダードを知ることが大事、と担当者

90年代のライフサイエンス分野の需要が高まり、特に食の安全のための分析器の発展が目立ったような印象です。 医薬品同様に、体に取り入れる食品は特に残留農薬分析,  食品添加物分析など高度な技術と確かな分析機器、それらに必要な部品と消耗品にもこれまで以上の安全性、純粋性に加えてサステナビリティを求められている傾向が見えました。

analytica-extended.de

通常4日間のオフライン開催ですが、今年は過去数年間の経験を活かし、デジタルを駆使したバーチャルツアー・特別展示・カンファレンスやプレゼンテーションなどの一部を6月25日〜7月8日までウェビナー形式で利用が可能です。

各国のパビリオン

ドイツからは各州のパビリオンもあり、各国のパビリオンを賑わいを見せていました。 ブースの造りはそれぞれの国の定番デザイン。

英国とフランス

チェコ共和国

韓国

中国

ポーランド(裏側のデザインもかっこいい)

個人的に、今回はポーランドのブースデザインとセンスが最高だと思いました。

Jaima

ドイツからの渡航制限も緩和され、行きたそうな企業・個人が多くみられたJASIS展示会ポスターが目をひいていた

日本から直接の出展はまだ例年に比べると減少傾向ではありましたが、今年も日本分析機器工業会は出展。 分析機器に関する技術の向上と産業科学技術の進歩を図る団体で、設立は1960年、その2年後からは分析機器展を開始。 ブースでは、当団体について、そして毎年行われている展示会を欧州の業界の方々へご案内していました。

日本の分析機器業界に興味があっても、実情としてはなかなか日本の情報は入手しづらいようです。 日本とのコンタクト先として、また、トレンドを入手するための方法(JASISなど)を紹介することで、日本経済の発展並びに、業界に関わる全ての人々との交流や技術情報の交換や協働機会が生まれる良い機会になるのではないでしょうか。

個人的には個々の企業の出展も大事ですが、日本の各業界をまとめる社団法人が出展する事が大事だと思っています。 その分野・業界を日本では重要と考え、技術向上と交流のために力を入れている、と世界にアピールすることも重要です。

Kashiyama Industries

Kashiyama Industries 意外と立て看板を使う会社は少ないが、目立つのでおすすめ

2018年に初出展、(2020年は見本市自体がキャンセルだったため)今年も続いて出展した樫山工業。 展示会場では真空ポンプシリーズのNeoDry シリーズを紹介。 特徴として少々乱暴にまとめてしまうと(詳細はHPにてご確認ください)

クリーンな多段式ルーツポンプは、高真空性能。 高度で汎用性の高い技能を持ちながらも、使い勝手の良い設計で設置が簡単。クリーンガスを使用し、平均約6年間のメンテナンスフリーという現代のニーズにも合わせた製品

もちろん全世界の企業が努力していると思いますが、、、日本の製品の良さはその技術力の高さだけではなくてある種の「おもてなし精神」が含まれているところにあります。 購入したお客様を煩わせる事のない、使い勝手の良さを大事にしているところが、欧州でも未だ根強い日本神話を支えているのだな、と納得のいく製品です。

NEXUS

NEXUS シンプルなデザインのブースがクリアガラスのイメージと合う

世界でも初の石英素材(石英ガラスバイアル)を利用した検査機器の容器を開発し今回Analyticaへ日本から初出展したネクサス。紫外線~赤外線域までの高い透過率と急加熱・急冷却にも対応します。

検査容器に不純物を含まないということは検査結果をより正確に、そして検査する商品への影響もなく、加えてサステナビリティな要素も持つこれからの時代に合った素材であること。 そして日本の緻密で繊細な技術を活かした製品は来場者を惹きつけていました。

Lauda

byLauda

Laudaの今年の新製品のなかでもイチオシは移動式高性能急速冷凍庫。移動中はバッテリー駆動で3時間は問題なし。

これまでの大型冷蔵庫は、やはりその大きさや複雑さから設置型が基本でしたが、Laudaでは近年の事例を見て需要を感じ開発、とのことですが、その前から取り組んではいたとのこと。

例えば、ワクチンや薬品の保管方法を少しでも間違えると大変なことになります。 日本でも、ワクチンを無駄にしてしまったこともありましたね・・・と、その話を例に、製品の重要さを説明された時は、少々複雑な気持ちでございました。

画像で見るanalytica

こういう遊び心が大事。

拠点がGartenzwerge で有名なところなので、というブースデザインにしたという、ガラス容器の製造会社 Glastechnik Gräfenroda GmbH。 フィリップ・グリーベル・ガルテンツヴェルクマンファクトゥールが最初に粘土で作った庭の小人(置物)発祥の地であり、いまでは伝統工芸でもあります。 ちなみに、この小人の顔はひとつひとつ手描きで、チュービンゲンの技術の粋が詰まっているそうです。

VICI AG

担当者さんは以前京セラで勤めていたそうで、京セラの部品とともに記念撮影・・・を、今のお勤め先のブースVICI AGにて

スクリーニングや呼気分析などを取り扱うPlasmionのブースでは、非常にわかりやすいデモを設置。

全身の3Dスキャンシステム

この小さな小部屋(と言うのか)に入ると、全身のスキャン映像が撮影できる。 とてもやってみたかったが、書面の記入が面倒で断念。

検査容器、補完容器の数々

 


ところで、弊社では、名刺、カタログ、パネルなどの印刷物からノベルティグッズ制作を承っております。 ドイツ国内での印刷・製造と見本市会場への発送手配が可能です。 各種サポートが必要な時は、お気軽にご相談ください。

 

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