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BAU 2025 国際建築・建材・建築システム専門見本市

BAU 国際建築・建材・建築システム専門見本市

開催期間 2025年1月13日〜17日 (9:30〜18:00、最終日16:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 隔年開催
WEB bau-muenchen.com
特記 次回:2027年 01月11日〜15日

 

建築、設計事務所など国際建築・建材・建築システムに関係する人々の重要な専門見本市です。 2023年の出展社数は、49カ国から2,260社、来場者は約190,000人、Gelszus opinion research instituteのアンケート結果によると、93%の出展者がBAUを「良い」「素晴らしい」と評価。世界各国からの注目が集まる専門見本市であることがうかがえます。

参考・引用元:BAU 2019 Press release / Messe Muenchen
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2025 フロアマップ

メッセ会場の見取り図。 BAUは、A-Cまで19ホールが全て埋まりきる巨大専門見本市です。 各ホールはクラスタ毎に分けられています。

A1 / A2 Architectural building materials and connection solutions,
building shell materials
建築資材および接合ソリューション、建築材料
A2 Modular Construction / Serial and perfabricated building
モジュラー建築、プレハブ建築
A3 Roof-building materials / Bricks
屋根建材/レンガ
A3 / A4 Innovation Hub
イノベーションハブ
A4 Tiles / Ceramics, sanitary ware, natural stone
タイルや陶器素材など
A5 / A6 Floor Coverings
床材
B1 / C1 Aluminium
アルミニウム素材
B2 Steel / Stainless Steel / Zinc / Coppe
スチール素材、ステンレス、亜鉛や銅素材
Energy / Building Systems / Solar technology
エネルギー・建築システムとソーラー技術
B3 Gate / Parking systems
ゲート(出入り口)やパーキング・システム
B4 / C4 Locks / Fittings / Security /
ロック、セキュリティ
Doors and Windows
ドアと窓
B5 Wood
木材
B6 Building chemistry
化学建材など
C2 Light / Smart Building
光 スマートビルディング
C3 C3 Powered by digital BAU / Digital solutions
デジタルソリューション
C5 Glass
ガラス
C6 Tools & PPE
道具、作業着、作業場の安全と健康

 

BAU 2025 業界のトレンドを知る

多くの業界関係者が集まる

2023年に引き続き1月に開催され、通常よりも1日短縮されて行われた2025年のBAU。

18万人をはるかに超える来場者数を記録し、出展社総数は58か国(2023年に比べて11カ国増)から2,230社。出展社の国際シェアは52パーセントという新記録を達成しました。

ドイツ建設連盟(ZDB)のフェリックス・パクレッパ専務理事(Felix Pakleppa )は、閉会後の声明で、BAUが業界をリードするイベントであることを改めて確認したとし、「変革、住宅の未来、資源と気候の保護を主要テーマとするBAU2025は、建設業界の未来に再び画期的な推進力を与えるだろう。BAU2025は、メーカー、プランナー、建設業界が一体となって進歩を推進するために不可欠なプラットフォームであり続ける。」とメッセージを発しています。

カンファレンスも活発

BAU2025は、「レジリエントで気候にやさしい建設」、「都市/農村/近隣地域の変革」、「資源効率」、「モジュール式、連続式、生産性」、「経済的建設」という業界の時流を反映したテーマが焦点でした。

特別カンファレンス:Schutz vor Altersarmut Wohneigentum in Deutschland

これらのテーマは、ドイツ連邦建築家会議所(Bundesarchitektenkammer)のアンドレア・ゲブハルト会長(Andrea Gebhard)がこのように言添えています:

「BAU2025は、持続可能性は、もはや単なる目標ではなく、私たちの行動の中心的指針であることを示した。革新的な建築材料やデジタル計画プロセスから、都市空間の統合的なアプローチまで、アプローチの多様性と質は印象的だ。また、建築は社会形成と関連するものであり、今後もドイツ連邦政府からの強力な支援が必要だ。」

世界からの出展状況 ドイツ企業の取り組み

防犯用の窓ガラスも

ドイツの窓は、ハンドルを操作して内側に大きく開放したり、上部だけ傾けて換気したりできる構造の、いわゆる「ドレーキップ窓」が主流です。外側全周に広がった取付縁と窓枠と一体になった外額が特徴で、窓枠の素材は木材、樹脂、アルミとさまざまです。

フレーム構造やガラススペーサー、ガラスの枚数や厚みもバリエーションが豊富で、それらの組み合わせで断熱性能が異なってくるため、エネルギー効率の違いも生まれます。また、冬の日光量が少ない北国ドイツでは、外光を取り入れるため、大きな窓の人気が続いています。

Schüco International KG

会場はまるでモデルルームのよう

シューコは、建物外壁、特に窓とファサードのシステム・ソリューションを開発販売し、世界80カ国以上に展開している大手企業で、日本にも支社を構えています。

新築、改築、改装で、さまざまな生活シーンを豊かにする幅広いラインナップを揃え、かつ、建築業界でも大きな課題となっているサスティナビリティ向上へも取り組んでいます。

今回の展示で、まず目を引いたのは、モジュール化された窓システムです。外壁への取り付けが10〜15分で完了するとのことで、作業時間とコストの短縮になります。グレージング、日除け・防虫スクリーン、窓枠、敷居などを、新しい方法で組み合わせ、一体性を高めた窓システムもあります。

秀逸なシステム

また、特に興味深かったのは、バルコニーに後付けできる、折りたたんで全面開放することもできるシステムで、窓を閉めれば、バルコニーは温室のようになるため、冬でも暖かさを楽しむことができます。

さて、ここで問題になるのが、「どのように窓掃除をするか?」です。もちろん内側は普通にできますが、問題は外側です。解決策として、窓を折りたたむジョイント部分に工夫をすることで、窓の外側にも手が届くようなシステムが考案されているとのことです。

加えて同社は、窓を傾けて換気をする時に入ってくる騒音を防ぐ遮音システム「OpenSilent」も開発しています。人口密集地帯や都市化が進む住宅環境では、今後、興味深い製品になっていくのではないでしょうか。

担当者が丁寧に説明してくれました

さらに、サスティナブル性を高めるため、またCO2排出量を抑えるため、Schücoは素材の削減やアルミニウムのリサイクルなども、パートナー企業などとともに進めています。

ちなみに、窓に関する規制や法律などにはどんなものがあるのかを尋ねたところ、「ものすごく多い」とのことで、奥の深さを感じます。

木造建築への関心と取り組み

木材のドアも人気

木材は、ドイツで広く使われている、人気の素材です。木造建築への関心の高まりもあり、ジョイント方法などの建築技術は向上し、また、ドイツは木材の輸出国でもあり輸入国でもあるとのことで、豊富な独自資源に加え、素材バリエーションも広がっています。森林保全とケア、そして、経済的活用のため、例えば、混合林の見直しと復活、森林を活用したツーリスムスなどの取り組みも行われています。

Osmo Holz und Color GmbH & Co.KG

今期のブースにはカナダからの木材を象徴

オスモは、140年以上の歴史を持つ、木材製品のエキスパートです。床材、内装材、ファサードなどが主力製品です。木材を保護することを主目的として開発した塗料の製造は、50年以上の実績があります。世界60ヵ国で事業を展開し、日本では35年前からパートナー企業を通じて活動しています。

担当者の説明から感じられるのは、木材への「愛」でした。例えば、塗料は、無垢材の良さを引き出すために植物油を使って作られたもので、木材の呼吸を妨げず、水分を吸収して収縮する動きを守ることが念頭に置かれています。また、同社の木製品は、ほとんどがドイツ国内の工場で生産され、必要に応じて同社製の塗料で仕上げられています。

近年は、情勢変化でロシアからの木材輸入を止めたため、カナダから、ドイツにはない種類のカラマツやヒマラヤスギなどの輸入もしています。

また、Osmoは新しいデジタル技術、「ファサード設計ツール」も開発しています。必要な部材などを選択して、自動的にデザインできるプランニング・ツールで、簡単、シンプルな操作で、包括的な設計に活用できます。

トッピングソースは3種類、ワッフルも味わい深い

オスモの取り組みの一環として、顧客に自社ブランド周知のための取り組みとして、ブース施工の細やかな気配りも秀逸です。

展示会の前にマーケティング担当者の会議で決まった今年の戦略では、自社製品の「ペイント」をイメージさせるパンケーキのトッピングソース、木材を使ったテーブルデコと、自社ロゴが入ったワッフル(特別に金型を作成!)と、商談も楽しんでもらえる遊び心が感じられます。

ところで、弊社ではこのような遊び心を感じるノベルティのご提案・制作も行っております。ご要望のある企業さまはお問合せからご連絡ください。

 

新しい認証と評価システムが生み出す効果

様々な認証システム

窓とファサード、ドアや門扉などの試験や認証を行う、国際的公認試験所 ift Rosenheim GmbHからは、同社の建築製品認証の評価システム「Klima-sicher-bauen」についてお話しいただきました。

ドイツでも進行している極端な暑さなどの気候変動と、局地的豪雨やそれに伴う洪水、ハリケーンなどの極端な天候から、人と家屋を守ることの重要性は増しています。同社は、「klima.sicher.bauen(気候、安全、建築)」のイニシアチブの下で、建築部材の「気候安全性」について、公認の規則と基準に基づいた透明性のある声明を提供する評価手法を開発しています。

評価カテゴリーは、「製品評価:デザイン、特性、使用段階での製品からの排出「EPD、VOC、REACH(素材・耐久性・修理可能性、企業評価、気候対応と気候レジリエンス:洪水対策・暑さ対策・ハリケーンや嵐対策・雹対策」など。

また、この評価システムは、いわゆる「グリーンウォッシング」を回避するためにも有効とのことです。

EU法は、2026年までに、誤解を招くようなグリーン表示の謳い文句や広告の使用を禁止する計画を進めています(European Parliament )。承認された認証制度に基づく、または公的機関が制定した持続可能性ラベルのみが許可されるため、同社の認証は、特に中小企業などからの需要を見込んでいます。

スタートアップ企業:進むデジタライゼーション
BauKoDat

スタートアップ創始者と」

デジタル化を進めているドイツでは、建設業界でも様々なアプローチが提案されています。

BauKoDat社からは、建設コストデータの管理と活用のための、同名ツールについて聞きました。建設コストデータを、カテゴリー別に、検索エンジンのように簡単に見つけることができるツールで、安全、明確、効率的に「社内建設コストデータベースを作成」し、「効率的で正確なコスト見積もり」や「プロジェクトデータのインテリジェントな活用」に有効できます。

直感的な操作とAIがサポートする分析で、建設プロジェクトに信頼性の高いコスト数値を提供でき、データを分析・分類し、外部データベースとは別に、新規プロジェクトに特化して使用することができるとのことです。

さらに、データベース内のすべてのコストパラメータは透過的に表示され、いつでも手動で調整することができるので、常に最新状態を保てる点がキモです。償却とバリデーションにも活用でき、関係者すべてにとって分かりやすいツールであることを目指していると、担当者は語りました。

複雑で広範囲、かつ関係者の多い建築プロジェクトのコスト透明化と知識の共有に有効なソフトウェアは、プロジェクト管理の強い味方ですね。

スタートアップ企業:ユニークな新素材の台頭
BioSouece Holding GmbH

熱い思いを語ってくれた

BioSouece社は、パーム油を取るアブラヤシ(木ではなく、草だそうです)の、生物学的廃棄物(葉、葉柄、空の果房)を、特許取得済みのプロセスで高品質の素材にリサイクルしています。

木材の代わりとして、もしくは木材と組み合わせて使え、内装材および外装材に使用できる、遮音性に優れ、密閉性が高く、湿気に強く、防水機能のある、ユニークな素材特性を持つ繊維複合板です。価格は木材の半分で、倍の強度を誇るそうです。

世界中に発送可能とのことですが、湿度の高い日本ではカビの心配があるのでは…、との質問には、アブラヤシの生育環境が、そもそも高温多湿であること、そして、「非常に高温多湿なインドネシアでも大丈夫!」との、心強いご回答でした。

原料となる生物学的廃棄物は、実の収穫後、もしくは、毎年の定期的な剪定時に出るもので、今までは捨てられていただけだったとのことです。環境保護にもつながるユニークな素材、今後の普及に期待したく思います。

ヤシだけに限らず、菌類の繊維を使ったコンクリート材の代替品など、温故知新で既存の物質から新しい素材を作り出す方向性も様々な業界でみられます。

日本の企業も活躍

各国から、そして、日本からも日系企業もが出展していました。

DAIKEN Corporation

コンパクトにまとまった清潔感のあるブースデザイン

大建工業株式会社は建築資材の総合メーカーで、今回は木質フローリング材、ドア、壁材、原材料としてイグサではなく紙原料を使用したTatami材を中心の展示でした。ブース・デザインも統一感があり、かつ、おしゃれな印象です。

今回は、ドアの紹介をメインに出展したとのことですが、会期前半の印象ではブース訪問者からの反応は予想に反していたとのこと。Tatami材を使用した壁の大型デコレーションと、Tatami材を置いた木製ベンチに、興味を示されることが多かったと。また、Tatamiは本来は床材だと紹介すると、興味と同時に、「土足でも大丈夫なのか」と聞かれるなど、欧州ならでは反応があったそうです。

大建工業は、中密度繊維板(MDF)の工場をニュージーランドとマレーシアに持っており、ドア製品は日本以外にインドネシア工場でも製造し、イギリスの代理店に輸出するなど、グローバル展開を進めています。中国、シンガポールに営業拠点がありますが、欧州大陸にはまだ拠点がないため、まずは名前を広く知ってもらい認知度を高めていきたいと考えています。

BAUの印象については、中国企業が多いと感じたそうです。今後は欧州での規制(EUDR 欧州森林破壊防止規則ー Regulation on Deforestation-free Productsや、各国の規則や認証、市場の情報など)をさらに入手し、新しいコンタクトを得るなどして成果を狙う意向です。

ところで、弊社ではドイツにおける市場情報や規則、認証についてのマーケットリサーチなども承っております。ご要望のある企業さまはお問合せからご連絡ください。

 

Mitsubishi Chemical Europe

今回も丁寧に説明していただきました

前回に引き続き、ドイツから出展されていた、Mitsubishi Chemical Europeのグループ企業ダイヤテックスの市場開発部にお話を伺いました。

「養生テープ」が展示会でのメイン製品ですが、前回以上に良い手応えが得られたとのこと。ウッドデッキやベランダなどに使える、新製品の+Bレベル防水テープは、ブース内に木材を組み立てて実際のサンプル例として展示したところ、アイキャッチ効果とわかりやすさの相乗効果で、特に訪問者の反応が良いそうです。

また、新製品の木造建築向けアルミベース・テープは、難燃性が高く、かつ、手で切ることができる使い勝手の良さがポイントです。接着性が高いため、接着面は剥離紙で保護されています。また、去年秋には手で切れる(かつ、ぐちゃぐちゃにならない)両面テープも発売されたとのことです。

同社の製品は米国で伸びているとのことで、ドイツ(tesaが強い)やイギリス(3Mが強い)など強力な競合のいる欧州で、どのように販売を広げていくか、インフルエンサーなどの起用も検討するなどして、ブランド確立に取り組みます。

 Ishikawa Giken Industry Co.,LTD

こちらも芸術的

石川技研工業のステンレスパイプは、ハンガーパイプ、手すり、建材、取っ手、電車の荷物ラックなど、さまざまな用途に使われています。今回は、鉄にステンレスを巻きつけたICSパイプをベースとした出展です。

鉄はコストが安く量産性が高いことに加え、強度は変わらず錆びない点が特徴です。さらに、ステンレス部分にさまざまな表面加工を施し、豊富なデザイン・バリエーションを提供しています。波状の凹凸デザインのEPIPEシリーズは、手に持った感覚が優しく、しっかり握れる安心感があります。また、内部に空気を溜めるため、冷たくならないという特徴もあります。シニア層の需要、例えば手すりとか、にも合うのではないかと思いました。

ブース手前左側に展示される九谷焼装飾パイプ。非常に美しく芸術的です。

石川技研工業では、日本の伝統技術である金箔や蒔絵、九谷焼を施したパイプも製造していて、芸術性が高い、非常に美しい外観が特徴です。価格はスタンダードなタイプの5 〜10倍になりますが、ハイエンドな需要、例えば高級ホテルのスイートとか、高級レストラン、超高級住宅などから強い需要があると感じられます。

BAU出展は初めてで、2年前にデュッセルドルフの展示会で反応が良かったことと、ドイツは日本に通じるところがあり、EU内での大国だから、というのが出展決定の決めてになったとのことです。欧州内での良いコンタクトを探しているということで、今後の欧州での活躍が楽しみです。

画像で見るBAU

華やかさもある

どの見本市でも業界(企業)をアーティストのライブアートを行うシーンがあります。

今回は素敵な似顔絵アーティストが会期中に素晴らしい作品を仕上げました。

近年人気のブースデザインのひとつ、カーテン

デザインアワード受賞

ソーラーパネルも重要な要素のひとつに

プレハブを超えたモジュールハウス

モジュールハウスは、中に入ればもはや普通の住宅クオリティに。安価で安全性も担保され、建設時間と人員も削減出来るということで需要の高まりとともに進化中。

一般的には見えない場所もしっかりと

実際に作業風景を見てみることができます

高級ラグジュアリーホテルやオフィスなどで使用される特別なドアノブ

繊細なドアノブはコンラッドホテルなどロイヤルセレブなお部屋に使用されています。

 


弊社では、企業や店舗のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポートに加えて、事前の市場調査、見本市の視察サポートや通訳手配も承っております。

また、現地での名刺だけ、カタログだけ、ノベルティグッズなどのの印刷・配送も承っております。 各種サポートが必要な時はお気軽にご相談ください。

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