開催期間 | 2018年02月16日〜19日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00) |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | http://www.inhorgenta.com |
特記 | 2019年02月22日〜25日 |
2016年度は33カ国から出展者数940社、75カ国からおよそ26000人。2017年は40カ国から出展者数987社、およそ27500人。 2018年は42カ国から出展社数1.026 社、およそ27500人の業界関係者が参加しました。 ビジネスに直結した、毎年開催の宝飾・宝石・時計国際見本市です。 2018年のパートナー国はポーランド。 特設展示会は琥珀を使ったデザイン・ジュエリーの数々でした。
参考・引用元:INHORGENTA 公式HP
ホールは全部で6ホール、各ホール毎にクラスタが設定されています。
A1 – Timepieces | 時計。高級時計から安価なものまで |
A2 – Technology & Bijoux | パッケージングやテクニカルな技術系 |
B1 – Fine Jewelry | ウェディング関連ジュエリーからプレミアム高級系ジュエリー |
B2 – Elegance & Lifestyle | ライフスタイルに合わせた宝石類を使ったジュエリーからクラシカルなジュエリー、トレンドジュエリー |
C1 – Carat | 業者やジュエリー製作を学ぶ学生やデザイナーのための展示販売会に近い各種パールや宝石、素材パーツ、新しい素材、ジュエリー制作に必要な道具 |
C2 – Contemporary Design & Vision | これからのコンテンポラリージュエリーや、学生フォーラム |
今年は最も来場客が見込まれる週末にミュンヘンは大雪に見舞われ、最寄り駅の通っている地下鉄U2路線の週末工事などによるトラブルがあったものの、昨年とほぼ変わらない来場客数となりました。 出展社数、参加国ともに年々増加しているため、来年はさらに多くの出展社に出会えるチャンスが待っているでしょう。
インホルゲンタ見本市には、ノベルティが意外と少ないというのもある種の特徴です。 紙バッグに資料やカタログを詰め込んで、デコレーションのように並べているブースが多く見られます。
ホール内は食堂ケータリングもおしゃれ、ブース間の通路も素敵なデコレーションがあり、ほかの見本市ではあまり見かけない大樹やフラワー系の装飾も多く見られました。
1日2回行われるファッションショー・・・とウットリできる演出が楽しめる見本市です。 去年もトリを飾った麗しいモデルさんが今年も素晴らしかったです。
デジタル系スマートウォッチもメインストリームに入りつつある中、時計業界も生き残りをかけてか、面白い素材の提供や、実用的な試みがなされています。
アウトドアスポーツ系定番のスイスウォッチVICTORINOX。 キャンピングやフィッシングなどで使うザイール素材をリストバンドの素材に使っています。 汗を吸い取り、衝撃に強く、アウトドアを存分に楽しめる新商品です。
文字盤も従来に無い感じでこだわりが見えるもの、デザイン性に凝ったもの。 自然を意識したものなど。 近年増えつつあるウッドマテリアル素材も、デザインパターンが増えてきた印象があります。
憧れの高級路線系ウォッチは健在ですが、今回は50EUR〜200EUR程度のリーズナブルな時計ブランドが多く出展し始めている事にも注目です。 特に学生10代後半〜30代までのまだまだ若いけれど、子どもの時計では満足できない世代をターゲットにした時計が増えていた様に感じます。
インホルゲンタではこういう掛け時計、置き時計のブースもあります。
ドイツの学生3人で始めた時計会社が、3年ほどで世界規模のセールス、社員は50人にまで一気に増えるとは誰が想像できたでしょうか? KAPTEN &SONのスタートアップ成功の秘訣は、彼らのPR戦略にありました。
どの国のPRエージェンシーにも「必要な画像、テキスト、自分たちで提供できるものは全て提供する。 ただし、各国に合わせて自由にローカライズさせていって欲しい」と依頼したと言います。 PRエージェンシーに任せるので、ローカライズのためには何をしても文句は言わず(と言うとなんだか辛い感じになりますね)ただ結果が出るのを待つ。
また依頼した多くのPRエージェンシーが、上手にSNSなどを利用して、若者の間に少しずつブームを起こしていった事も、重要なファクターだと言います。 その結果が現在の成功につながりました。
ところで、この方法は、現在多くの業界で様々な会社がとっている方法です。 最近はSNSを使ったPRも飽和状態になりつつあるとのこと。 生き馬の目を抜くようなPR業界ですが、次なるPR戦略で大成功を収めるのはどこの業界の、どの会社なのでしょうか?
Ch.Dallingerは宝飾製品のパッケージングを提供する会社ですが、今年は学生コンペを主催し彼らの作品を会場で展示しました。 展示されていた作品は、「ちょっと綺麗な箱に詰める」ではなく、パッケージングを開く事自体が楽しみになるような奇抜さがあり、デザイン性にも富んだものが多くありました。
このコンペ・コラボの作品はもしかしたら商品化される可能性もあるとのこと・・・来年のインホルゲンタ見本市でお目見えするかもしれません。 今から楽しみにしています! (写真は禁止なので、Hochschule Pforzheimの可愛い学生さんと展示タイトルを一枚)
クラゲ、クラゲ、私の好きなクラゲがたくさん・・・でもアクセサリーとしてはなんか違う気がしないでもないですが、やっぱり好きです。 特に海の生物系をモチーフにしたジュエリーは、ギリシャのブランドに多かった印象です。
クラゲ以外にも、久しぶりで気になったのが数珠系?パワーリング。
ドイツのアクセサリーブランドから販売されるThe Power of 3 (by monoMANIA) はアレルギー素材は使わず、パワーを高めるためのパワーブレスレット。 この数年、そういえばあまり見なかった気がしないでもないので、逆に新鮮かも?
今回の楽しみはコンテンポラリージュエリーデザイン。 たくさんの素敵な作品があふれていました。
本当はジュエリーを間近で撮影は禁止なのですが、あまりに好きすぎて指輪をずーっと見てたら、コレだけ撮ってもいいよと許してもらいました(右端のシンプルなリング)。 石の色を変更してオーダーメイド出来るそう。 日本未入荷ブランドです。:Paolin
レザーと異素材ミックスなのに、上品。 フランス感たっぷりのハンドメイドブランド:flowersforzoe.
フラワーズ フォーゾエは、日本にはすでに入荷されているのでご存知の人もいるかもしれません。 新作はかなりオススメしたいシンプル&キュート。
他とは違った素材感とアイデアの詰まったアクセが魅力のアメリカのセレクトショップ:Looksur
フェルト素材や布を使ったインパクト大のポップなデザイン。 日本未入荷ブランドばかりを取扱中なので、他とは違ったものが欲しい人はFacebookページから問い合わせるべし。
新しいポルトガルのイメージを見せてくれるハンドメイドジュエリーのデザイナー達:ゴールドを一つずつ繊細に繋げ合わせた作品、シンプルで力強いMater、その隣には可愛くて斬新な作品、とにかくキュートなANAJOAO 、建築家からジュエリーデザイナーに転身、デザインもどことなく幾何学的な整然さを感じる美しさ、ANA BRAGANCA
パートナー国のポーランドからは多くのデザイナーたちが参加していました。 会場内ではこのポスターに使われている作品の作者 Andrzej Kupniewski氏。 そして、ポーランドで行われた琥珀の研磨大会(というのがあるそうです)で優勝したMarcin Tyminski氏の2名が琥珀の研磨と制作実演や説明をしてくれました。
琥珀の山から自分で選んだものを、その場でアクセサリーにしてくれました。 本物の琥珀は削った際に、松やにの様な独特な香りがします。 結構癖になるいい匂いかも・・。
Kupniewski 氏はポーランドの金細工職人ギルドでの理事と企画を担当し、パートナーと共に設立したスタジオGaleria Projectで、5月に展示会を控えています。 ホームページ:http://kupniewski-design.com
ところで、、、ISPOにはwoman’s loungeがありましたが、InhorgentaにはMen’s clubがありました。
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