開催期間 | 2017年02月05日〜08日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00) |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | http://munich.ispo.com/de/ |
特記 | 夏に北京・上海でも開催 |
ISPOミュンヘンは、アウトドア、スキー、アクション、スポーツファッション、パフォーマンススポーツ、テキスタイル素材、ヘルス&フィットネスなどを取り扱う世界でも最大規模の国際スポーツ用品展示会。 2017年は2,700以上の国際出展者が最新の製品・最先端スポーツグッズなどを展示しています。
参考・引用元:ISPO 公式HP
魅力的なブーススタンドの数々
ISPO(イスポ) は International Trade Show for Sports Equipment and Fashion(独語:Internationale Fachmesse für Sportartikel und Sportmode)の略です。
まずは、なんとなくイメージを掴むために、まずは公式のビデオをチェック。
https://vimeo.com/105537147
ISPO オフィシャルビデオ
ISPOの歴史は1970年3月8日、ミュンヘンで始まりました。 当時は45000平方メートルの会場スペースに、25カ国から816出展者。 初回とあり、まあこれくらいかな・・・という見通しだったようですが、実際フタを開ければ初日から驚異の混雑ぶり。 当時のメッセミュンヘンの所長たちですら、「まさかこんなにたくさん来るとは・・・!」と驚きを隠せなかったそうです。
最終的には、34カ国から10777名もの来場者数となり、当時のメディアは大々的にISPOの始まりを讃え、特に’スポーツ・パフォーマンス’部門を紙面で取り上げました。
この記録的なスタートから約50年(正確には47年)現在ではISPOはドイツ・ミュンヘンの他、中国・北京と上海で開催されています。
ちなみに、一般入場は出来ませんが、12歳以下の子どもは無料で入場可能。 学生や研修生などの場合も入場可能です。 そのためか(どうかはわかりませんが)ISPOでは見本市内のスタンドブースによっては入場制限をしたり、ブースに入る際にもう一度チケットを見せる必要がある場合もあります。 また事前アポがない時や打ち合わせなどで担当者が足りない場合はスタンドブースへの入場を制限されている場合もあります。
今年は16ホール、全出展スペース完売!という記録を樹立
実際ウインタースポーツは大きなマーケットです。「スキー」というジャンルだけで2ホールが埋まり、そのほかのホールでも「雪」や「冬」のスポーツ用品・ファッション(スキー、スノーボード、スケートなど)が勢ぞろいしています。
そのため、一般的にはウインタースポーツの専門・見本市のようなイメージが先行していますが、しかし、実はスポーツ商品(ビーチファッション、サーフィン、水泳)、スポーツシューズ、格闘技、健康に関する運動やヘルス&フィットネス、ヨガ、ピラティス、スポーツジム器械、登山、ハイキング、ゴルフ、キャンプなどを始めとするアウトドア、アクション、スケートボード、パフォーマンススポーツ、そして、これらに関連した商品、ファッションスタイル、グッズ、素材、技術、機能、情報の一大見本市がISPOです。
素人眼から見れば、わざわざこの見本市に出展するメリットはどこなのか?と思ってしまうような商品も、実はビジネス的戦略のもとに出展されているそうです。 出展者のみなさんのお話で個人的に興味深かったのはこの3点
あったかグッズ:
見本市会場では大寒波の余波のせいか、屋外でも体を冷やさないようにするあったかグッズの数々も多く出展していました。 例えば、靴の中専用のホッカイロ、屋外でも手軽に持ち運べるクッションシートや便利グッズ、暖かさを守るシートやポンチョ。 これらは、実際にスポーツをする前の段階やスポーツを終えた後に体を冷やさないようにするため需要が高いそう。 アウトドアではもちろん大活躍。 日常の生活でも寒さ対策に活用できます!
モバイルバッテリーとソーラーパネル型充電器:
ソーラパネルの専門見本市があるのに、なぜ?ここで?と思った屋外でのバッテリー補充のための、ソーラーパネルと充電器。 特にアウトドアで使いやすいような工夫とデザインにしていることが一つの理由。 そして、万が一の遭難時を想定した携帯機器などの充電のためなど、需要が高まっている商品の一つだから、だそうです。 特に薄型で充電できて、かつ蓄電機能のあるモバイルバッテリーが人気です。
ヘルシードリンク・フード:
ノンカロリー・ノンシュガーなBIOティーやプロテイン入りの健康食品など、なぜ食品見本市などではなく、ISPOに出展するのか? その答えは、「スポーツクラブなどに取り置いてもらうためにはISPOで直接スポーツ選手やスポーツクラブ関係者にアピールする方が効果的だから」 なるほど、確かにその通り!
スポーツ用品で利用される「素材」にも注力しています。 素晴らしい機能の素材はスポーツ用品だけでなく、そのほかにも応用適用できるような最先端技術の粋を集めた素材。 スポーツとは全く関係ない業種の方でも、もしかしたら!この素材を使った別の何かが作り出せるかもしれない・・・となんとなく夢が広がります。
スポーツビジネスネットワークを様々な形で支援しています。 商業的な展開のみだけでなく、それを支える学生や技術者たちの活躍の場を見つける支援をするプラットフォームとしての役割もISPOは担っています。
ISPO AWARDではISPO出展者の中でも特に優れた商品や製品技術を毎年厳選し、賞を贈ります。 新規出展者やスタートアップブランドをピックアップして紹介することで、新しい技術者やブランドにも注目が集まりやすいように考えられています。
ISPO ACADEMYではセミナーやコンファレンスなどを開催。 またJOB MARKETでは関連企業の求人案内を見本市内やオンラインでも紹介するなど、様々な方面から業界の活性化を積極的に支援しています。
商品を効果的に見せるファッションショーを実施したり、イメージを感じてもらうために映像やハイテク機材を使ってのインスタレーションアートで商品を魅せたり、ブースでアウトドア気分を味わえるようにしてみたり、、、 ISPOはブーススタンドの魅せ方も様々です。
特に大きな企業ブースはコンセプトを大事に、商品だけでなくブランドイメージを感じてもらえるようなブースデザインを選んでいるよう。 特に興味はなくてもついつい入ってしまう、そんなブーススタンドが沢山あります。