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productronica 2019 MUNICH プロダクトロニカ 国際電子部品製造機器専門見本市

productronica 2019 /MUNICH プロダクトロニカ 国際電子部品製造機器専門見本市

開催期間 2019年11月12日〜15日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 2年に1回開催
WEB https://productronica.com/index.html
特記 electronicaと交互に開催、次回は2021年11月16日〜19日
2019年共同開催:SEMICON Europa, InPrint

2019年度は44カ国から出展社数1560社、96カ国から44987人の業界関係者が参加。来場者のさらなるグローバル化と国際的な企業の出展・参加が目立ちました。 訪問者のうち98%から高い評価を得るエレクトロニクス産業・開発の最先端見本市です。
参考・引用元:productronica 公式HP

テーマはAccelerating Innovation

プロダクトロニカはミュンヘン、インド、中国と世界各地で開催される専門見本市です。 取り扱う品目は、マイクロ・ナノ製造技術やオーガニックエレクトロニクス。 半導体・ディスプレイ製造やハイブリッド部品製図、エレクトロニクス産業で利用される製造機械、組み立て・加工・装置・計測・試験・検査機器など。 今年度は8ホールとICM会場(InPrintとSEMICON EUROPA含む)を使っての開催となります。

今年度はドイツ国外から58%の来場者が訪れました。 来場者を国別で見ると、最も多いのは開催国ドイツ、次にイタリア、オーストリアと欧州からの来場者が占めています。

出展社数はドイツ国外から46%の出展社が参加、やはり最多は開催国ドイツですが、次にアメリカ、そして英国、フランスと続きます。 8番目に中国、9番目に韓国、10番目には日本、とんで12番目に台湾とアジア勢の出展数にも注目です。

会場内はいくつかのクラスタに別れています。 一つの企業ブースがいくつかのクラスタ(ホール)にある事もあり、多少動き回る必要はありますが、基本的には同業種でまとめられているので、時間がない時には目当ての業界のブースを一気に回ることが出来ます。

A1 SMT Cluster
Test and measurement, quality assurance
テストと測定、品質保証
A2 SMT Cluster
Test and measurement, quality assurance, Component mount technology, Production logistics and material -flow technology
テストおよび測定、 品質保証、 コンポーネントマウントテクノロジー、 生産物流およびマテリアルフローテクノロジー
A3 SMT Cluster
Component mont technology
コンポーネントマウントテクノロジー、
A4 SMT Cluster
Soldering and joining technology for PCB, Product finishing
PCBのはんだ付けおよび接合技術、製品の仕上げ
A5 Cables, Coils & Hybrids Cluster
Technologies for cables processing and connectors, Coilware production, Hybrid components manufacturing
ケーブル処理およびコネクタ、コイル製品製造、ハイブリッド部品製造の技術
A6 InPrint
産業用印刷技術
ICM / B1 / B2 SEMICON Europa 2019
B2 Future Markets Cluster
IT to Production, Industry 4.0, Technologies for batteries and electrical energy storage, Organic and printed electronics, 3D printing, additive manufacturing
IT to プロダクション、 インダストリー4.0、 バッテリーおよび電気エネルギー貯蔵技術、 有機およびプリンテッドエレクトロニクス、 3Dプリンティング、 AM(付加製造)
B2 Semiconductors Cluster
Semiconductor manufacturing, Deisplay manufacturing, LEDs and discrete devices, Photovoltaics manufacturing, Micro- / nano-production, Cleanroom technology, Material processing
半導体製造、 ディスプレイ製造、 LEDおよびディスクリートデバイス、 太陽光発電製造、 マイクロ/ナノ生産、 クリーンルーム技術、材料加工
B3 PCB & EMS Cluster
PCB and other circuit carrier manufacturing, EMS
PCBおよびその他の回路キャリアの製造、EMS

日本から、始まる新しい通信規格

日本の国内だけでなく世界でも注目を集めた「SEMI SMT-ELS  : SMT Equipment Link Standards 」を搭載し、実際に作動状況を見ることが出来るデモ実装機が展示されました。 すでに2019年6月日本で開催された「JISSO PROTEC 2019(第21回実装プロセステクノロジー展)」で初披露、8月には中国深センで、そして11月ミュンヘン・プロダクトロニカにて欧州でも関心を集めました。

©️ http://www1.semi.org/jp/node/85146

詳細内容は専門誌に任せるとしまして、今回の新規格の「肝」はいくつかありますが、重要な点はメーカーの域を超え、各社が手に手を取り合って作り出した点。 また実質的には世界シェア80%以上を占める4社が共に動いたことで、国内だけでなく世界でも普及していくであろう「異種の装置間自動連結動作のための新しい通信規格」が「日本」から生まれたところにあると思います。

競合他社が協力しあってこれまで「仕方ない」と思われていた現場の悲しい(虚しい?)常識を、個々の利益ではなく業界全体の技術の革新のため大きく変えたことに注視すべきではないでしょうか。

  • 実際に現場に揃わなければ見えてこない、企画の違いと作動不良の修正
  • メーカー間の通信規格を合わせるための現場の各技術者たちの苦労
  • 合わせるために費やされる時間による顧客の経済損失

加えて、来年度から*の各社製品には搭載され、またすでに販売されている製品でもSEMI SMT-ELSインターフェイスを介するように出来る、つまり費用も抑えられます。

*正確な販売日程は各社HP等でご確認ください /  SEMI SMT-ELSの詳細についてはsemiの最新情報にてご確認ください*

YAMAHA SMT統括部 鳥井 直哉氏 - デモ実機とプロジェクトのドラマを伺いました。

舞台裏には、偶然の出会いが重なって出来た、まるでドラマの様なストーリーがありました。

毎年各企業が協力して編纂する実装技術ロードマップで築かれた信頼関係のもと、各メーカーの同業者であるからこそ分かるであろう悩みを吐露したことから企画はスタートします。

話が進む中「どこの規格を基準にするか」で思案している際に、偶然にも別プロジェクトで訪れたSEMIからのプレゼン内最終10分で紹介された内容が、企画を実行へと結びつけます。 その最後にプレゼンした装置間通信規格は実はいつか必ず革新的な役割を果たすだろうと温めていた懐刀であったという点も、会議の現場で即実行が確定したという点も、本格的に実行に向けて動き出したのは2017年秋そして2019年6月にはすでにSEMI SMT-ELSで繋がるデモ機まで完成したという点も、まさに「事実は小説より奇なり」。

無駄を省き、合理化・効率化を突き詰めるべくドイツが国をあげて推奨しているIndustrie 4.0 スマートファクトリー化を体現し、また、今回のプロダクトロニカのテーマ 「Accelerating Innovation イノベーション(技術の革新)を加速する」 にも最も相応しい内容のブースでした。

 

AIはデータなのか、人なのか

https://www.instagram.com/p/B4xLEtsKBeB/?utm_source=ig_web_copy_link

SEMICON Europeクラスタ・イベントブースでのAIロボットによる質疑応答インタビューが行われていました。 学習したAI が質問に答えて、自然な会話をするようになる日は本や映画の世界だけではなくなりつつあります。 質問の意味を考え、意味のある応答する。 多少のタイムラグはありましたが、AIが学習を重ねていけば、もっとスムーズな返答が出来るようになるのでしょう。

また「外観」も肌の質感や話すときに自然に出来るシワや瞬きの様子など、リアルそのものに近い作りになっています。 ビッグデータから収集したデータで、AIはより「人らしい」「人として」の返答が可能になります。 「心」に近い擬似感情も持ち得るかもしれません。 来年の「彼女」はきっと、もっと「人」に成長しているのでしょう。

「本物の人ではない」という印象はまだ拭えませんが、進化していく過程で外見における「人ではない感じ」が無くなってしまったら? その先には人と人工との境目を分けるのは「魂」などのスピリチュアルな部分へと進まざるを得ないのかもしれません。

Accelerating Talents

「ドイツの見本市の見習うべき点」は、業界の行く末を見通して学生への門戸を広く開いているところです。 そして彼らに体験・活躍出来る、発表できる場を与えることが普通に行われている点です。 業界の専門家だけでなく、これからその業界に入ってくる人材を得るために、子どもでも学生でも興味のある人には、知識を得て交流する場を与えてくれます。 今回は様々な方面から業界への興味を促し、体験してもらおうという試みが感じられるタレント・クラスターのスペースが新しく設置されました。

中高生向けの専門誌も発刊されています。

この数年ドイツでも見かけるようになってきた脱出ゲーム。 実は日本発です。

 

InPrint も同時開催されていました (A6ホール)

画像で見るProductronica

各クラスタでのセミナーも活発に行われていました。 今年はなんとなく通路が少し広めでとても歩きやすかったように思います。

お膝元ドイツ・バイエルンからはドイツブース、バイエルンブースもありました。 各国のブースの様子。

今期は出展が少ないように感じたチャイナパビリオン

日本企業の出展も多数、各ホール、各クラスタで見られました。

ルーマニアや東欧諸国はソフトウエア開発拠点や研究開発(R&D)拠点として、そして近年の技術者、技術力の伸びしろが高いことで注目を浴びています。

出張土産買い損ねた。 そもそも街に買いに行く暇がない。 ・・・なんて悩みもメッセ・ミュンヘンが解決してくれました。

弊社では、欧州の見本市でのビジネスマナーについてのセミナーや、企業のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポート致します。 印刷物の作成・搬送手配、通訳・視察手配から見本市の出展サポートも承っております。

各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。

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