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productronica 2025 MUNICH プロダクトロニカ 国際電子部品製造機器専門見本市

productronica 2025 /MUNICH プロダクトロニカ 国際電子部品製造機器専門見本市

開催期間 2025年11月18日〜21日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 2年に1回開催
WEB https://productronica.com/index.html
特記 electronicaと交互に開催、次回は2027年11月16日〜19日
共同開催:SEMICON Europa

2025年は、45カ国から1400を超える出展社を記録し、海外からの企業の参加が54%と2021年に比べて3%の増加。来場者数は94カ国から約42000人を記録。コロナ以前の元の数値とほぼ同等で海外からの来場者数は6割(約58%)。
参考・引用元:productronica 2023レポート:SU Design

50周年を迎えたproductronica

50周年を迎えた

今年 50 周年を迎えた productronica は、もともと現在隔年開催されている electronica の展示エリアとしてスタートしました。

業界の細分化が進む中、1975 年にミュンヘンで「productronica」として初めて単独開催されました。初回は 12 か国 94 社が出展し、来場者数は 3,900 人でしたが、わずか数年で大きく発展し、現在の規模に至っています。

設立当初から参加している企業には、AAT Aston、Kurtz Ersa、Rohde & Schwarz、Komax Group/Schleuniger など、ドイツ企業を中心とした複数の企業が名を連ねています。50 周年を記念して、メッセ・ミュンヘンによる記念表彰が行われました。

今年度は合計 10 ホールに加え、ICM 会場での開催となりました(このうち SEMICON Europa が 3 ホール+ICM を使用)。

フォーラムも多数行われた

10 ホールの内訳は、SMT クラスターが 4 ホール、セミコンダクタークラスターとフューチャープロダクションクラスターが 1 ホール、PCB&EMS クラスター、ケーブル・コイル&ハイブリッドクラスター、そして SEMICON Europa が 3 ホールとなります。今回の主要テーマとしては、先進パッケージング、パワーエレクトロニクス、高信頼性マイクロエレクトロニクスなど、エレクトロニクス産業における重要分野が掲げられていました。

2025年は、52カ国から1,600社を超える出展者、98カ国から47000人を超える来場者数を達成。出展社数と来場者数はそれぞれ前年比20%、10%との増加を記録しています。

今回は特に急激なエレクトロ技術の進化に伴う電子部品に対する世界的な需要の急増から、「信頼性の高いマイクロエレクトロニクス」への需要が高まり、より多くの業界から耳目を集めたのではないでしょうか。

海外からの出展企業は約58%(2023年:54%)。出展上位国は、ドイツが最も多く、次に中国、イタリア、オランダ、イギリス、フランス、日本、スイス、オーストリア、韓国と続きます。来場者はドイツ、イタリア、オーストリア、フランス、イギリス、スイス、中国、ポーランド、スペイン、オランダ、チェコ共和国。欧州からの来場者が多く、アジアからは中国が最も多く来場していた結果となりました。

出展社、来場者からのフィードバックも90%以上が「良い」「満足している」という結果が出ています(参照:productronica press report)

各国パビリオンと各エリア

欧州各国パビリオン、アジアからも複数、スリランカなど世界から出展していました。

パビリオンとテーマに合わせた各エリアとスピーカーエリアも多くの人で賑わっています。今年はラトビアのパビリオンがとても美しく、来年はラトビアに旅行に行きたい気持ちに。

このブラジルブースにとても滑らかな動きをする犬型ロボットがいました。携帯で操作が可能。お手や逆立ち、垂直ジャンプもこなすスーパーロボット犬。どんどんスムーズになりますが、デモ系ロボットっていつも大体犬型なのはどうしてなのか。

日本からの出展

Semicon Europeとproductronica、両方の日本からの出展社総数は50を超えていました。日系企業は特に半導体関連事業、車載関連事業を狙っての出展も多く、より広く世界で認知され活躍する企業が増えていく足掛かりとなるでしょう。

地方自治体の集合ブース いばらき

いばらきブース全景

昨年のelectronicaに続き、プロダクトロニカでも茨城県の「ものづくり企業」の海外展開のサポートが行われていました。今回は8社が出展。すでに海外展開を行なっている企業も含まれていますが、それぞれ今後の欧州市場の調査とともに、自社の欧州での戦略をじっくり練られたようです。

サポートするいばらき中小企業グローバル推進機構では、さまざまなお手伝いを行います。マッチングにアポ取り、ブース設営から輸送のお手伝い。そして各企業をより広く知ってもらうための英語のイメージビデオの作成など、海外展示会で必要不可欠な様子をほぼ全てまるごとサポートしています。

出展企業からピックアップ

会長と代表取締役社長

ヤマト精機株式会社では、これから海外市場に進出の市場調査と手応えを目的に現会長の一声で出展を決意。金属・樹脂の精密加工に定評があります。日本のものづくりの正確さと精密さを体現する企業です。

ロボット遭遇は叶わず、残念

すでに海外進出は果たしているが、より広く欧州そして全世界での活躍を目指して出展した協働運搬ロボット「Thouzer」を製造するDoog Inc。自動走行型のロボットは海外ではすでに工場の主(のような顔をして稼働)になりつつありますが、細やかなプログラム、安全性への配慮とより手軽に導入できる運搬ロボット系は各業界で需要が高まっています。

日系企業も多く出展


多くの日系企業が出展していました。初出展も多く、円安の状況が続くなかでも海外市場の開拓と進出を望む企業が多く存在します。マーケットの拡大、新しい商業的機会を見出すためには海外展示会への出展は外せないキーファクターなのかもしれません。今回のプロダクトロニカ、セミコンヨーロッパとの共同開催で、より幅広い業界とのコネクションが見出せるのかもしれません。

特に車載産業業界への進出やコネクションを求める企業の声が多く聞こえてきました。個人的にはプロダクトロニカの出展企業は相対的に人も企業コンセプトも丁寧な会社、昔ながらの細やかな製品への取り組みと、手厚いサポートを心がけている印象が強く、海外企業からも「日本の企業は安心」と認知されているように思います。

J.A.M. 日本オートマチックマシン株式会社は長年productronicaに出展している日系企業です。ゆったりした空間のブースには、複数の主力商品が展示されていました。欧州一番人気といわれる両端圧着挿入機(JACK 700)、ドイツで初お披露目の両端圧着・防水シール・ハウジング挿入機( ZX305-CE)など。

安心のサービス、幅広いラインナップ

メンテナンスにアフターサポートは必ず、ワンストップソリューションでお客様の負担を軽減するための開発を惜しまない企業努力、しかもコストは抑えているとのこと。

とても和やか

RISHO 利晶工業もproductronicaでは馴染みの出展社です。壁面にプリントされた製品説明がすっきりとわかりやすく、商品について説明を行いやすいので見込み客へのPRが可能です。顧客とはざわついた会場から離れて商談を目的としたスペースも確保。今回は、RISHOLITE®(Copper Clad Laminates) — プリント基板向け銅張積層板(CCL)などを展示紹介していました。

TOTOKU共同出展ブースの様子

今回productronicaに初出展(SWCCとの共同出展)の株式会社TOTOKU。高強度リード線(High-strength lead wires)など複数を展示。試験用プローブは段階的な細さをビジュアル的に見てもらえる形で展示。安定した検査が可能になるフレキシビリティに富んだケーブルなど、多くの来場客の目にとまっていました。

プロダクトロニカでは、各産業で需要の高いインフラ技術を提供するケーブル製品は多く展示されていましたが、安定性とその細さで定評があるとのこと。

共同出展社とともに

ShinMaywa   新明和工業は今回新商品はプロトタイプの動画を披露し、実演デモ機は昨年モデルをより改善させたバージョンを展示。またパートナー企業との共同出展で前回とは違ったブースの印象になりました。

GSI Europe

デュッセルドルフから総合商社GSI Europeも今回はNEW LONG Seimitsu Kogyoと共同出展し、デスクトップ型半自動スクリーン印刷機 DP-320ECTVのデモ機を展示していました。

次回の出展にもつながる

初出展のハリマ化成グループでは、3年前から欧州事業を本格スタートし、今回はチェコ支店から出展しMULTiCORE製品を主に展示・紹介していました。ロゴからも想像させる松から得られるロジン(松やに)を使った化学製品を生み出す、という時代にあったサステナブルな製品と精神は欧州でも両手をあげて受け入れられるのでしょう。

画像で見るProductronica

最近増えつつあるブースの床を底上げして、LEDランプを光らせるスタイル。お堅い業種の展示会ほど、カラーが映えます。日本から出展を希望されていて、床上げ&LEDランプスタイルをしてみたい企業さまはぜひお問い合わせください。

スタートアップエリアはいつも盛況です。新しい技術もそうですが、スタートアップ独特の新しいことをやるぞ、という意気込みや熱意が眩しいのかもしれません。

こういった形で複数の会社の実機デモや実演を行うスペースをも受けていたのは今回が初めてだった(か、これまで気にしてなかったからか)

業務用だとわかってはいますが、老眼が進んだ細かい作業が好きな方には心惹かれるはず。


弊社では、欧州の見本市でのビジネスマナーについての事前オンラインセミナーから、各種印刷物の作成・搬送手配、ノベルティ の作成などもサポート致します。

見本市・展示会に関連したサポートが必要な際には、こちらのフォームからお気軽にご相談ください。

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