開催期間 | 2019年02月03日〜06日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00) |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.ispo.com/munich |
特記 | 次回は2020年1月26日〜29日 2019年は夏のOutDoor by ISPOも開催:2019年6月30日〜7月3日 |
ISPOミュンヘンは、アウトドア、スキー、アクション、スポーツファッション、パフォーマンススポーツ、テキスタイル素材、ヘルス&フィットネスなどを取り扱う世界でも最大規模の国際スポーツ用品展示会。 2017年は2,700以上の国際出展者が最新の製品・最先端スポーツグッズなどを展示しています。
参考・引用元:ISPO 公式HP
今年2019年は、最高気温が氷点下で雪が積もった悪環境の中、120カ国から80.000人もの来場者が4日間ミュンヘン・国際見本市会場に集いました。 国外来場者数が最も多かったのはイタリア、そしてオーストリア、フランス、スイス、イギリス。 そして今季のウインタースポーツのアパレルの中でも注目度の高かったロシアンビレッジのロシア連邦でした。 出展社数は2943社で、2018年度に比べると約5%の増加に繋がっています。 海外からの出展社の割合は89%。昨年に比べて僅か1%、ですが、過去最高の記録を打ち出しました。 参加国の中で最多はやはりお膝元のドイツ。 そして、Cホールを埋め尽くしたチャイナパビリオンの中国、続いてフランス、イギリス、イタリア。 今年は台湾からの出展も多く見られた ISPO。
合計18ホール、特にA1〜A4まで実に4ホールも使ったOutdoorクラスタは、人気がありました。 2019年6月30日〜7月3日、ミュンヘンでOutdoor by ISPOとしても開催されます。 夏のOutdoor by ISPOでは屋外展示もあり楽しみです。
そして7月3日、4日はISPO Digitizeも開催されます。
2019冬のISPOではe-sportsも充実。夏に、デジタライズに、と見本市の中でも人気のISPOはさらに大きく成長します。
Women’s Loungeからは、今年も一般来場者向けツアー、プレス(メディア関連業界者限定)限定ツアーが催行されました。 またブロガー・インフルエンサー限定ツアーも同時に別オーガナイザーにより催行しました。
開催日時により行き先は異なりますが、今年個人的にWomen’s Tourで特に印象に残ったブランドは2つ。
1つ目は、スキー業界からK2。 女性のための特殊なスキー板は、男性用とは違ったアプローチでの制作を行います。 テスターにはプロの女性スキーヤーを厳選し抜擢、様々なシーンでテストを行います。 プロテスターからのフィードバックを参考に実際に社員が使ってみて感じたこと、改良のポイントを納得がいくまで追求して、より女性の体に負担のない板の実現を目指します。 制作部署のチームも女性の雇用を多く行い、マネジメントクラスも女性率が高いことが特徴です。 またピンクリボン運動(女性の乳がんの支援運動)を行い、これまでに多額の寄付を行っています。(アメリカドルでおよそ $1100000 達成)
2つ目は、スポーツブラといえば、の、Anita。 女性のスポーツ現役時代から引退後までを考慮した下着作りで有名です。 ヨガなど比較的緩やかだが、体が柔らかく自由に動くスポーツから、ボクシングなど激しい運動まで、各スポーツの激しさに対応したシリーズを展開しています。 プロ女性ボクサーChristina Hammer(WBO女子世界ミドル級王座チャンピオン 24戦23勝その内10KOという驚異の記録を持つ)をプロテスターとしてフィードバックを行い、またイメージモデルとしても起用している。
ますます女性の体のラインを美しく見せるための、引退後もその美しいラインを保てるような補正効果のあるアンダーウエアや、内側にある特殊な突起により履いているだけで筋力を刺激するトレーニングスパッツも新製品として開発・販売。 そして近年水着も販売開始し、女性のスポーツ・トレーニングのサポートがますます充実します。
このWomen’s Tourのコンセプトは各ブランドでの特に女性の商品に対しての姿勢や、女性の雇用状況など「女性」をテーマにしたツアーですが、時々一部のブランドは準備が不足しているのか、担当者によっては当たり障りのない一般的な製品のセールス内容だったりすることもあります。 今年ですでに3年目のWomen’s Tourは、同じブランドでも担当者によって、違った話が聞ける事もあり。 同じ担当者でも新しい情報を毎年リニューアルしてくれるブランドもあります。 昨年期待外れだったブランドも今年も期待せずに話を聞きにいったら・・・担当者が変わったのかとてもツアーの趣旨にあった面白いお話が伺えたりすることもあるので、また来年もこのツアーが開催されることを楽しみにしています!
ISPOではメーカーの最新デザインや流行の傾向、ファッション衣類・雑貨のチェックだけではなく、新しい技術や工夫が加わったテキスタイル素材を手にとって見たり、これから流行るであろう素材を知ることも出来ます。
羊毛は暖かいだけでなく、そのキューティクルは(超希少ですが)シャンプーなど化粧品にも利用可能。 他にもウール100%の羽毛布団が開発・商品化されたりもしています(by アルゴ・インターナショナル)。 このアルゴ・インターナショナルが代理店にもなっているオーストリアのウール供給ブランド lavalanは、品質も良いけれど、なにより羊毛を提供してくれる羊に優しい環境、羊毛のリサイクルなどエコにも自然な形で取り組んでいる姿勢が素晴らしい会社です。
日本の23区などブランドに良質なウールを提供している会社。 実はISPOに出展している多くのブランドに「ウール」を提供しています。
今季のISPOでISKOから「世界初の繊維圧縮技術で生み出された新しい素材」が発表されました。https://textile-future.com/archives/19847 医療用などでも利用されている加圧・着圧ソックスとか、着圧肌着は、日本でも特に立ち仕事をする方の足のむくみを取るということで、一時期ブームになりました。 着圧系衣類はこれまで、生地ではなくてその縫製と利用する生地の変化によって着圧効果を作っていたため、着圧効果を得るには、着脱が難しいことが難点の一つでした。
ですが、今回ISKOから発表されたのは、その着圧効果がすでに組み込まれている生地。 効果を得るには、体のラインに沿ったデザインに限定はされますが、普通にヨガウエアやスキニージーンズを着用しているのに、メディカルな意味での着圧効果を同時に得ることが出来る新しい素材です。
このISKOは元々はトルコのジーンズ生地を製作するメーカーでしたが、現在その技術を応用して開発した生地自体に着圧効果を組み込むことでした。 ちなみにISKOはSanko groupのテキスタイル部門のその中の一つであり、UNIQLOとも取引実績があります。
Optiでもこの素材を使ったカバン屋さんがありましたが、CORDURAはペットボトルからリサイクルされた素材の事。 個人的にプラスチックの利便性を捨てきることが出来ないけど、エコが気になるエセ・エコ推進派なので、これらの素材はもっと増えていけば良いと願ってます。
freegunは、日本やアメリカのコミックからライセンスを取り、カラフルで楽しい衣類を製作しているフランスの会社。 ダンサーやプロスポーツ選手にも愛用されているブランドです。 実際に手に取ると、その肌触りの良さに驚きますが、ウリは男性が男性の肌着に求めること「遊び心なデザイン、フィット感、洗濯が楽」なのだそう。 確かにお手入れが楽でないと面倒ですよね。
個人的にすごく欲しかったポーランドのほかほか防止。 ゴブラン織りや刺繍が施されたデザインはポーランドの伝統的な帽子なのだそう。
初めて見た時はど根性ガエ・・・ルぽいと思ったけれど、少しかわいいカエルさんになった気がします。 バスルーム関連で使える素敵な商品も展開中。
寒さ厳しい国や地域の方にオススメしたい足の寒さ対策グッズもありました。
これ欲しい〜と思ったら、日本製だった靴の中全部あったか、インソール型ホッカイロ。(販売元はドイツの会社)優れているポイントは袋から出すとすぐに発熱し、完全に空気(酸素)を遮断すると発熱がストップする点です。 発熱する時間は合計で8時間程度。 例えば2時間くらい使用してから(カイロは密封して保管)休憩6時間した場合、2時間(利用)+6時間(休憩)= 残り6時間使えます。
つまり、きちんと密封されていた場合、その時間は発熱していない事になるので、連続8時間〜 ではなく、合計8時間になるという事。 惜しむらくは、そんな密封できるジップロックをセットで購入できるようにしてくれていれば、もっとよかった点かもしれません。 ジップロックって意外と空気が微妙に漏れてたりするので!
これは中国のUSBで充電できる再利用可能なホッカイロ・インソール 。 靴に合わせて先の方を切って合わせることができます。 恐らく真ん中あたりがホカホカなので、つま先まで熱が伝わるだろうから、つま先部分はカット可能な様にしておいたのかもしれません。
寒さ対策専用ではないですが、イタリア製のマグネット・ソックスも面白い商品でした。 磁気の力で足裏のツボを軽く刺激するので血行改善、こりも緩和し、足元からポカポカしていくそう。 加えて、この薄型マグネットが筋肉に働きかけるためボディ・バランスを整える効果も期待できるとのこと・・・。 インソール は洗濯できないので、靴下だと汗をかいても洗濯できて良いかもしれませんね。 SPM-Socks Point Magnetic
全然寒さ対策ではないですが、個人的に通販で買いたくなった足が疲れない系サンダルとシューズ OOFOS (足にかかる負担や衝撃を40%近く吸収するフォームを利用)
こんなところでも五本指。はき心地が気になります
靴の底部分を選べば、上部分はニット編みで自分の足にあった形とデザインに出来る。 3Dプリンターなどの技術が進化すれば、靴も量販化ではなくてテーラーメイドも気軽に出来る未来が来るんでしょうか・・・
ところで SUSHI人気は靴下にまで・・・ドイツ人的には、プレッツェル柄ソックスを見るような気分なんでしょうか。
日本でも販売中なSYNCAのマッサージ・チェアー。 ドイツでは多分珍しいお尻の下や横からの加圧マッサージ付きで、インテリアとしても、優秀なデザインでISPOでも人が途切れることがなく好評でした。
ですが、個人的なイチオシはこのアイ・マッサージ。 これはきっと流行る(眼精疲労の激しいPCワーカーに)
今年のスキーウエアはいつものシックなものから一転、異素材ミックスやカラフルパターンが豊富でした。 特に今年行われたロシアンビレッジは、ドイツでは見かけないようなカラフルなパターンが目を引く商品が多く、ISPOのブースの中でもひときわ一推しでした。
そしてやっぱり心惹かれるのがいつものエンポーリオ・アルマーニ。 ここのブースは異世界感を感じる様な、一昔前のディスコ(クラブって言うべきかな)を思い出させる様な、でもなんとなく落ち着く。 もちろんウエアも素敵です。
キッズのスキーウエアはとにかくカラフル・可愛いデザインが流行ですが、少し落ち着きある可愛さも
キッズは可愛いすぎない、地味すぎない絶妙なプリント素材のウエア。 大人は発色がいいのに何故か落ち着いた感じのおしゃれウエアが多い。 今回は東欧系のブランドがほんと秀逸です。
欧州の会社ですが、アジアで先に流行って本家欧州に逆輸入? weedo funwearのキモは可愛い見た目ではなくて、手足が伸びるgrowing systemだと思います。 成長期のお子さんでも2年くらいは使える?
Spyderは毎回とにかく派手な印象だったが、今年はむしろ大人しく感じました。 他が派手だったから・・・かと思われます。
大人もプリント系ダウンが豊富
ダウン&異素材ミックスが大豊作の今年の中でも、ひときわ眩しかったFILAのキラキラ・ファー・ダウン。
色もかわいいが、寝袋系ダウンでしかも動きやすそう。 おしゃれにあったかくグータラしたいならこれ一択です。
飛行機や長距離電車移動の時には是非使いたい、ネックピローに変身するダウンジャケット。 このアイデア、素晴らしいです。
寝袋=平べったいけど暖かいのイメージを完全払拭。 -40度のアラスカでもマット一枚&この寝袋でぐっすり眠れるそう。 ボリューミーなダウンで、自宅でもこれで眠りたいです。
ダウンだけでなく、アンダーウエアも機能性とカラフルで楽しいデザインが多かった冬のISPOは楽しいカラフルなウエアと、(ブログ内ではほぼ紹介できてませんが)面白い技術と発明の数々でした。 2019年は「夏のISPO」 OutDoor by ISPO も開催ホールは少なめですが、初の試み。 どの様なメッセになるのか楽しみです。
ISPO などミュンヘンで行われる見本市・展示会の場合のみ弊社では、名刺やカタログの印刷、見本市会場への直接運搬手配も承ります。(ただしお申し込みは少なくとも営業日8日前になります)
出展準備・ブース設営からビフォア・アフターフォローもサポート致します。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。