ブーススタンドにも溢れるアウトドア感、そして各地で見かける動物フィギュア(かなりリアル)たち。 ブーススタンドは商品を見せるだけでなく、その空間自体も楽しんでもらえる工夫が素晴らしい。
スケートボードのためのスケートパーク、イベント会場、簡易プールではカヌーなどの実演もあり、マット競技やエアロビやピラティス、ヨガなどで実際に器具やマシンを使ってみたり、実際にキックスクーターに乗って見本市会場内を走ってみたり、とても楽しい雰囲気。 実際は大事な商品の検定も兼ねているはず・・・ですが、何故だかとても楽しそうなのもISPOの特徴の一つです。
個人的に見る今年のポイントは3つ。
これぞ全身毛皮・・・イエティもISPO参戦中
ファーと暖かさをテーマにした商品の数々。今年もやっぱり全体的にファッション・小物ではファー小物やダウン以外のこだわりの暖かい’素材’を使った製品が多かったような気がします。 しかし、どの素材も上質のもの、品質の良さと上品さがポイントのようです。
エコを意識したリサイクルは各ブランドで重要なテーマ。 ドイツらしい、というべきか。アウトドア志向の自然派的な意識の流れというべきか。 自然に優しく、自然と共に。 ファッションの世界でもリサイクルは大切な一因のようです。
今年のカラーは男性は黒とオレンジなど、はっきりした色合い。 女性はダルトーン系やペールトーン系の青緑系、ピンク系、黄色の3色が人気のようです。(個人的感想ですが)特にターコイズ系かピンクとエンジ(赤紫)系をメインカラーとしているのを衣類でも靴でもバッグでも見かけた気がします。
見本市会場内にはもちろん有料のカフェやビストロがいつも通りありますが、ISPOでは来場者向けの無料ドリンクや食品の数々を振る舞うブースが特に多かったような気がします。 中でも、やっぱりスポーツ・ヘルス&フィットネスをテーマにしているからか健康にこだわった食品や飲料が好まれていました。 しかしアクションホールでは、「こんなにビール瓶を見本市会場内で見たことない・・・」という位にビール瓶が散乱していることも。 通常の見本市でも各取り扱い商品やブランドイメージに見合った飲食物が提供されていますが、ISPOではとても顕著にその差が出ていたような気がします。
面白い試みの一つとして、Woman’s Loungeがあります。 このラウンジは、女性のための無料メイクアップ、無料ネイルサービス、女性同士でのミートアップやコネクション作りや情報交換の場を提供しています。ラウンジ内では、商談やインタビューなど打ち合わせも可能。
最終日を除いて毎日2回行われた「女性」に関連する商品を取り扱うブーススタンドでのスペシャリストによる説明会と質疑応答ができるツアーの開催が特に興味深くおすすめしたいサービスです。
ただブランドについての説明だけではなく、どのように男女差を区別化しているのか? 商品により男性用のこだわりと女性用のこだわりの違いなど、ちょっと女性寄りの目線から見た商品やブランドの戦略を伺える貴重なツアーでした。
残念ながら、ただのブランド紹介に終わる場合もあれば、女性向け製品と男性向け製品の戦略の違いや目指すものを詳細に説明してもらえる場合もあり、立ち寄るブースの事前準備や意気込みが大きく違っていましたが、色々なジャンルのブースでお話を聞ける貴重な体験ができるツアー。 来期ももしあれば、女性の皆様、ぜひ参加してみてください。
ちなみにMen’s Loungeはなかった(気がする)ので、男性向け面白ツアーも始まっていればいいなと思います。
弊社では、企業のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポート致します。 見本市の視察サポートや通訳手配、(真面目な)視察レポート等も承っております。
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