開催期間 | 2023年05月18日〜21日 (10:00〜18:00/最終日のみ16:00) 19,20日は業界関係者のみ、21日〜22日のみ一般入場可能 |
場所 | ドイツ・ミュンヘン MOC 会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.highendsociety.de |
特記 | 来年は2024年 日時未定 |
2022年度は、出展社数40カ国から約450社、来場者数も約19767人(4日間)と例年に迫る勢いで2年ぶりに再開された人気の国際オーディオシステム・ソフトウェア展示会です。 音響機器・機材の新作発表、市場では滅多に見ることのできない高級機材も集まり、オーディオ・音楽関係者が世界各国より多数訪れます。
参考・引用元:High End 公式HP
今年も父の日でありキリストの昇天祭でもある(祝日)の18日からスタートしたHIGH END SOCIETY ハイエンド・ソサエティ。 今年は昨年を上回る出展社、そして来場者の数を記録しています。 特設されたWORLD OF HEADPHONES (ワールドオブヘッドフォンズ)、昨年から続くSTART UP AREA (スタートアップエリア)、IPS(International Parts and Supply)エリアも賑わいを見せていました。
レコードプレーヤーも健在今年は出展社数550社、800ブランドが展示され、90か国から10,748人の業界参加者・トレードビジターが訪れました。 一般来場者は71カ国から10,860名が集まり、また、43ヶ国から529人のメディア関係者が参加し、延べ来場者数は22,137名となりました。
2023年、HIGH END Munichは、天才的ギタリストAl Di Meola (アル ディ メオラ)を第 40 回ハイエンドを象徴する 4 人目の世界的に有名なブランド アンバサダーとして迎えてスタートしました。
1982年デュッセルドルフのケンピンスキーホテル (Kempinski)から HIGH ENDの歴史がスタートします。
2004年からMOC(ミュンヘン)が会場になり、B2Bだけでなく、消費者も集るオーナー、インポーター、製造関係者からオーディオ業界関係者と文化を支えるマニアが集うことが可能になりました。 より多くの音楽・HI-FIファンの交流が活発化したことで、業界自体の盛り上がりが生まれたのではないでしょうか。
ところで、このショーを支える裏方に当たる見本市会場の設営者たちも大きく進化しています。 もっと音をダイナミックに感じられるように、独自のオーディオ試聴室(サウンドボックス)も進化を重ねていきました。 世界でも最も重要なオーディオ・Hi-Fi見本市・展示会は来年度以降もますます大きく発展していくでしょう。
近年人気が高かった超高級オーディオセットもまだまだ健在ですが、その一方でこだわりは持ちつつもお手頃価格で、高品質な製品も多く販売されていたのが今年の特徴かもしれません。オーディオセットが合計で5000EUR以下になる場合だけ貼り付けられるスティッカー SOUNDSCLEVER の文字も多く見かけました。
業界関係の来場者はもちろん、耳が肥えきっている一般入場者も納得のいく品質、そして手頃な価格帯の商品が流通していることを証明しています。
そのほか、ゴージャスなイヤホンとか、重いのかと思ったら案外軽めのヘッドフォン、持ち運び可能なポータルオーディオシステムなど、日本からの来場者でもその場で購入して持ち帰れるものが多くあり、ハイエンドなオーディオライフが手軽にかつより身近に感じられます。
特別展示エリアのひとつWORLD OF HEADPHONESでは、メーカーや販売代理店があらゆる種類のさまざまなヘッドフォン モデルを展示していました。2022年に比べておよそ2倍の面積となり、市場の注目度も高まっていることがうかがえます。 今年のトレンドには、Bluetooth ヘッドフォン、インイヤー型、高品質ポータブル オーディオ プレーヤーが含まれ、当然ストリーミング機能や Wi-Fi 機能により、ハイエンド Hi-Fi コンポーネントとしても使用可能となり、オーディオ業界でもデジタルの波は完全に定着したようです。
ところで、ヘッドフォンの耳当て部分(イヤパッド)だけ変えてみたり、オーダーメイド化する動きは前々からありましたが、イヤホンのイヤピース部分まで気軽にオーダーメイド化が出来るようになればいいな、と思ったことはありませんか。
そもそもイヤホンの方が気軽に持ち運べて良い反面、耳に合わない可能性が高く、痛みを伴ったり、音漏れが酷かったり、また耳は実は左右で耳の中の形も違うので片方だけ痛いということもあり得ます。
以上のような理由から一般でもヘッドフォンが重宝されるようになった(と思っていますが)
今期のHIGH ENDで個人的に最も画期的だと思った製品は、5月末からリリースされるSENNHEISERの画期的なオーダーメイド・イヤホンです。
耳の中の形を提携店舗のモニターで測り、それぞれの耳の形に合ったイヤパッドをオーダーメイドし、既存のモデルと合わせて作ることが可能です。
「ハイエンドだし、オーダーメイドだし、お高いんでしょう?」 と思いがちですが、現在はテスト段階からか、意外なほどのお手頃価格で提供しています。
まずはドイツ国内のオーディオショップなどと提携してスタートし、ゆくゆくは欧州、世界へと販売を予定しています。
同社から販売されているConversation Clear Plusは価格帯が高額ですが、音声拡張機能を必要とするイヤホンが必要ならおすすめの逸品です。
自動的に検出し、音声を聞きとりやすくしたり、リラックスして外部の音も少し聞けるようにと自動的に調整され様々なシチュエーションで活躍します。もちろん各種デバイスに接続して楽しむことも可能です。
個人的に推したい機能は、見本市会場など声が聞き取りにくい場所での会話や、何度も尋ね直すことが出来ない状況下で会話が必要な場合の音声をクリアにしてくれる点です。
フランスの家具メーカーHervet(ハーベット)から、HIGH ENDで初お目見えしたBELLAMEのハンドメイドオーディオスピーカー・コレクション。
HervetはDaft Punk(ダフトパンク)のクリエィティブディレクターが2014年に家業でもあった家具制作とデザインセンスを融合させたHervet Manufacturierと共にニューラインを設立しました。ある意味本領発揮なオーディオ、と言えるかもしれません。 彼らの音楽観にもマッチする近未来感と、故郷ノルマンディーから受け継がれてきたノスタルジックな木材素材のミックスが素晴らしい。
デザイン性の高さはもちろん「音」へのこだわりも当然必聴、日本で視聴する機会があればお見逃しなく。
ポーランドから出展していたPROTONE。 今回展示されていた Acoustic Panel HEX は蜂の巣の6角形、ハニカム構造を思い起こさせるようなデザイン。バラバラに組み合わせることが可能なため、自宅でもオフィスでも、たとえば見本市会場の自社ブースでもちょっとしたインテリア兼音響パネルとして使えます。
異素材とミックスさせたり、サステナビリティ観を演出したければグリーンと合わせてビジュアルの変化を楽しみつつ、音響の反射の変化も楽しみつつ、と何重にも楽しめる点が魅力的です。
中国から出展していたLeiyin Audioは、セールスのおよそ30%が日本という、日本人好みのデザインと音質をよく知るブランド。 実際ブースデザインも小洒落ていて、フィギュアやパッケージングもなんとなく日本よりも日本らしい雰囲気もする。
今年は日本からの出展社も増えた、というよりもコロナ前に戻りつつある、というのが正しいかもしれません。 多数出展していた中からいくつかピックアップしてご紹介します。
ところで、去年から続くスタートアップエリアには設立2年以内(だったはず)のニューカマー6社が出展。その中にも日本から1社が狭き門をくぐり抜けて選ばれていました。
日本からスタートアップエリアに出展したヴァイナルオーディオ研究所。 レコード再生用カートリッジを日本らしいデザインで包んで、見た目は華やかですが、中身はなかなかな骨太仕様。 シンプルなようで、しっかりレコードのそれぞれの特性に合わせた「音の味わい」を楽しませてくれます。
レコード、テープ、CDからデジタルに音源は変わっても、それぞれ独自の音の良さを楽しめるツールとパーツが生まれていくのがオーディオ業界の楽しさかもしれません。
コロナ期間を挟んだため、4年ぶりに出展のオーディオ・ノート。 真空管アンプといえば、で業界内では有名です。 部品にも最上を求めを、自社で開発・製造しているという音へのこだわりと、日本のモノづくりの粋を尽くした逸品。
海外には90年代初期から出展しているとのことで、先見の知と海外市場にも精通しています。
Acoustic Grove System のインテリアとの相性も素晴らし、オーディオライフを堪能できます。
旭化成と言えば・・・とこの業界以外の方は不思議に思うかもしれません。(私も思ってました) 実に30年以上オーディオ用ICチップを提供し、ハイエンドオーディオを支えていたとのこと。 サウンドを楽しむ場所に制限は無い、と、車内で快適なオーディオライフを楽しむべく作られた「VELVET SOUND for Cars」を体験できるガレージラボがデュッセルドルフに出来るそう。 音楽聴きながら高速を飛ばすのも大好きなドイツの皆さん、諸手を挙げての大歓迎になりそうです。
昨年はブース列での出展ですが、今年はサウンドボックスで16bitと64bitの違いを感じられるスペースを提案。確かにマニアではない私でも感じた音の違い、感動です。
去年はコロナ禍の影響もあり、出展を控えていましたが、今年は無事出展。 待ち構えていたオーディオマニアたちが自分のレコードコレクションの中からお気に入りを持ち込んでいました。 来年もまた会えるのを楽しみにしています。
弊社では、各種印刷物やノベルティグッズの手配から、ブースを飾るパネルやロールアップバナーなどのご準備まで承っております。 メッセの出展準備・ブース設営からアフターフォロー、会場内・外での広告の手配も可能です。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。