開催期間 | 2024年10月26日〜27日 (9:00〜18:00、最終日〜17:00 |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.beauty-forum.com/ |
特記 | ドイツ国内4カ所で開催: ハンブルク、ライプチヒ、ミュンヘン、シュトゥットガルト 次回ミュンヘン:2025年 10月18日〜19日 |
ビューティーフォーラム・理美容コスメティックス展示即売会は9カ国16ヶ所で行われるインターナショナルな理美容・コスメティック専門見本市・展示即売会。 2023年は出展者数約600社、昨年に比べて30%増の20,750人の来場者を記録。
今年は Cホール1〜3の3ホールで開催。今回のテーマは ‚Feel the Inspiration‘ (インスピレーションを感じて) サブテーマには、多様性のすべての美を体験 というモットーに相応しいイベントの開催となりました。 今年は出展社数は530 以上の出展企業で出展者数自体は減少したものの、来場者数は、昨年に比べて3%増を記録しました。
今年は例年人気のあるクラスタ化粧品(コスメティックス業界前半)、ネイルデザイン、フットケア、PMU、まつげ関連などに加えて、より豊富な自然化粧品、そして栄養補助食品、デジタライズドされたスキントラブルのアナライズや、メンタル面のヘルスケアなどの新しい分野にも焦点が当てられています。
美容は表面的なものだけでなく、深層へ、内面へ、と深く掘り下げられて追及されています。
また、Beauty Forumの主催である業界誌「BEAUTY FORUM」の創刊40周年を記念した祝賀イベントも初日の土曜日に行われました。40周年を記念してか、移動するピアノ演奏者Rolling Pianoも会場を所狭しと活躍。
エンターテイナーMr.Pianoが乗る自動操縦される台(?)は、結構動きが早く、くるくる回るので目が回らないのかと・・・
認定された専門家たちの講義が行われる FUSS フォーラムでは、最新のトピックやイノベーションについて知見を広めることが出来ました。
各スピーカー エリアやビューティーステージではさまざまなトピックで美容の理論から技術、商習慣やマネタイズを学ぶ内容まで幅広くセミナーが行われ多くの美容関係者が真剣に学んでいました。
ドラッググイーンとして活躍するMiss Roxxyの華麗なるショー、第35回インターナショナルマスターズメイクアップ優勝者の発表と授与式なども開催されました。ちなみに優勝者は、スペインのCarla Quijada Simón氏。
スタートアップゾーンは今年も20ブランドが出展。新しいアイデアや商品は、これからの美容業界を支え、変革を促していくのでしょう。
各種SNSのインフルエンサーも多く来場していたビューティーフォーラム会場内には、7つのセルフィーエリアを設置。ポーズをとって友人たちと楽しむ人たちは #beautyforummünchen で探すとたくさん見つかります。予想以上にみなさん記念撮影を行っていたので、業界的に必要不可欠なスペース。
今見える肌の表面部分だけでなく、これからのトラブル予備軍を見つけて対策を行おうという予防美容の分野も拡大中。
今年は特にマイクロニードル機器が揃い、特に自分で使えるホームエステ系器具の充実が目立っていました。価格帯も手の届く範囲の価格帯が多く、アンプルの追加購入もオンラインで簡単、と家庭でもエステの時代は欧州・ドイツでも定番になってきているのかもしれません。
ちなみに、サロン専用のマイクロニードル機器もあります。効果が高い反面しっかりと学習してからの使用が許可されるタイプの場合でも、近年はオンラインでのラーニングシステムとレッスンを提供することで、グローバルな環境に対応しているようです。
日本でも張るタイプのパッチマイクロニードル美容液シートなどもありますが、今回の見本市で主流だったのは、器具と美容液アンプルのセットが多くみられました。そのなかでもドイツ企業AugenmanufakuturのいちブランドSKINBOOMをピックアップしてみましょう。元々目元とまつげコスメのプロフェッショナル製品と学校を運営するブランドなので、乾燥とシワなどアンチエイジングから若い肌の肌トラブルまで広く対応するスキンケアコスメが充実しています。
その中でも、手頃な価格で、気軽に自宅でも使えるマイクロニードルは専用美容液を機器に注入して使うタイプ。UV効果を追加で入れれば朝のお出かけ前にも◎。案外UV効果ありの美容液をマイクロニードル用に扱うブランドは少ないので、朝はUV、夜はガッツリ美容液と使い分け出来るところがポイントです。
アンチエイジングが気になる方も、肌トラブルを抱える全年齢に向けても、肌の奥までしっかりと美容液が浸透出来るということで、今後目が離せないコスメグッズのひとつ、マイクロニードルをひとつ試してみるのもよいかも?
新しい技術の進化で、美容成分を乾燥させてシート状にしたシートマスク(nano beauty)が開発されました。素肌に水分や自分の好みの化粧水をパッティング(スプレー)し、シートマスクを乗せることで、シートが水分を含んでゲル化し、肌への美容成分が浸透するという画期的な商品です。
週に1〜2回、10分以内で美容液が浸透し、Veganフレンドリーで繊細なアレルギー肌にも使えます。個人的に嬉しい点は、旅行の時の荷物が軽くなることと、使用する液体(水または化粧水)気分によって香りや効果を自由に変えることが出来ることです。基本効果は同じでも、今日はなんとなくシトラスな香りが・・・とかラベンダーっぽいのが・・・なんて気分に合わせられるのも嬉しくなるわけです。
すでに日本の三菱との協働も行っており、OME生産も可能。
ドイツで一番、いや欧州最大の韓国コスメ取扱ディストリビューターであるK BeautyHouse (LH Brands GmbH) には、もしかしたら日本未入荷の商品もあるかもしれません。輸入する商品も韓国に足を運び製品を見極めているそうなので、信頼できるラインナップです。
欧州の環境下でも、それぞれの人種の肌、スキントラブルにも合う韓国コスメの数々を取り揃えていますが、取り扱い数が半端ないのでどれが良いのか見つけられない・・・とコスメ難民になる人もでてきそうなほど。
K BeautyHouse の信頼できるところは、この商品はこの肌に、このように使うと良いなどのスキンケアのヒントをSNSで日々情報発信しているところ。 やっぱりコスメは使ってみないとわからないところもあるけれど、事前にどんな肌質の人が使って効果があったか、というようなことが分かっているだけで安心ですよね。多くのコスメラバーからの支持を得ています。
ナチュラル志向に肌を守る Naturkosmetik 自然派化粧品コスメを作っているHildegard Braukmann。昨年紹介した冬限定シリーズのUV効果あり保湿クリームもおすすめですが、今回は新しいメンズコスメがイチオシです。ドイツの硬水で肌荒れをしてしまうセンシティブなお肌用アフターシェイブにはDerma Membran After Shave Balsamはドイツ人男性にも需要が高いとのこと。そして男性用コスメもリフトアップの時代に突入。ヒアルロン酸リフトセラムは男性向けアンチエイジングクリームは香りも良いのでたるみとか気になる方はお試しを。
HBはオンラインで購入可能だが、アジアへは規制の問題、輸出入の問題から販売・発送の予定はないということ。
最初はネイルから始まり、足、フェイシャルと胴体を除く全身、からだの末端部分のスキンケア・コスメ商品は全て揃うスイスブランドのMAVALA。
日本ではネイルがソニープラザや各ドラッグストアで展開されていたので、ネイル、ネイル・ケアのブランドとしてのイメージが強いかもしれません。しかし、60年以上続くブランドだからこそ、ネイルケア商品だけでなく、体の各パーツのための専用ラボでの研究と開発が製品に反映されています。
スイスのボタニカルサイエンスを取り入れたスキンケア商品とコスメシリーズ。特にケア、リペア系はネイル、くちびる(肌荒れ)、まつ毛の再生リペアクリームがトラブル発生時にその効果の高さを発揮します。コスメシリーズは、ネイルと同じく肌に優しいナチュラル成分なのに、発色の良さと潤い感がとても良い。
個人的にイチオシは新作のリップバームシリーズ。保湿力があるのにベタベタ感がないのにツヤは残る。ほんのり色づくシリーズはそれぞれの香りも楽しめる。
現在、日本におけるディストリビューターを募集中。
BIOナチュラル化粧品ブランドDR.BELTERもBeauty Forumに出展していました。
かれらの掲げる “organic meets medical beauty”(オーガニックX医療美容)をモットーに、GreenTec Concept®(製品開発の製造と指針である)自然化粧品の考えと理想の実現を表しています。今回は数ある商品のなかでも、サステナブルを意識しながらレチノール、ビタミンA、そして次世代植物性レチノール成分とも言われるバクチオール配合の夜間の画期的な6週間プログラムシステムを紹介。 アンチエイジングとしても、トラブル肌のケアをしながら、6週間後の肌の再生効果を最大限に発揮できるそう。
日本にはまだディストリビューターはいないということで、現在募集中。
老舗のLong-Time-Liner。 パーマネントメイクアップで眉毛を描いてもらうならここのイメージが強かったが、今も信頼ある技術をさらに磨きつつ、カラー素材の革新もすすめている。
BIOGENAはザルツブルク発の健康食品メーカー。高品質なコラーゲンとヒアルロン酸飲料をデジタライゼーションされたフルオートで製造している。とくに、植物由来のコラーゲンはベジタリアンでも安心してコラーゲンが摂取できるとして、人気が高いそう。体に良いものしか入っていない、として健康志向の強いファンが多いが、肌のハリツヤにも影響するのでコスメ業界のお肌の健康を大事にする人々からも支持を得ている模様。 ドイツ・オーストリアの各地に店舗もあるがオンラインショップも。
今年のスタートアップエリアでもいくつか気になったブランドがありました。上の写真はMA DERMI CARE。スタートアップのブランドはアンチエイジングに特化、赤みに特化、というよりは全体的に肌を健やかに健康にすることを重視していた印象。
最も気になったのは乾燥肌、赤みや肌トラブルを解消し、アンチエイジング効果とお肌の再生を促す効果が高いという万能なフェイシャルクリームを展示していたMillia Ella
香りがとてもよく、クリームののびとさらっとしながら保湿力が良かったので、スタートアップエリアで見かけたコスメの中で一番好きでした。ただし、ミツバチによって生成される毒(Apitoxin)、ハチミツ(Mell)などが成分に含まれるのでアレルギーのある方はご注意を。
Dr.Grandelから新商品のスパークリング・セレクション。晴れの舞台、結婚式、発表会など輝きたい日のために向けて使うアンプル3本セット。ずっと、ではなくて、その日が一番輝けるお肌になれるように・・・というのは、いままでになかったアイデアかも。
フレグランスでリラックス。ドイツはディフューザー人気が高い国。 豊富な30種類の香りから自分好みのフレグランスが選べます。
見かけるたびにトライアルをお願いしたくてウロウロするが、常に空き待ちの列があって、試せる機会がない。(お話する時間もあまりないので写真だけ)
今年のネイルの人気カラーはネオン系、そしてUVジェルネイルも変わらず人気な一方、普通のネイルの性能が高くなったからか(速乾性、落ちにくく、もったり3Dのツヤ感あり)豊富なカラーと品揃えだった。
日本からのネイルチップや、痛ネイルアート、(推しカラーネイル)もそろそろ欧州に進出してこないかな、と毎年思ってます。
弊社では、名刺やカタログの印刷、見本市会場への直接運搬手配なども承ります。(ただしお申し込みは少なくとも営業日8日前*になります・*ミュンヘンは8日前、他地域は場所により配送日数がかかることから営業日14日前・詳細はお問合せください)
また、事前視察の通訳と案内、市場調査もサポート致します。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。