| 開催期間 | 2025年10月18日〜19日 (9:00〜18:00、最終日〜17:00 |
| 場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
| 開催周期 | 毎年開催 |
| WEB | https://www.beauty-forum.com/ |
| 特記 | ドイツ国内各地で開催: ベルリン、ハンブルク、ライプチヒ、ケルン、シュトゥットガルトなど 次回ミュンヘン:2026年 10月24日〜25日 |
ビューティーフォーラム・理美容コスメティックス展示即売会は9カ国16ヶ所で行われるインターナショナルな理美容・コスメティック専門見本市・展示即売会。 2024年は出展者数約530社、21,000人以上の来場者を記録。

ワークショップやお試しも
今年はCホール2〜4の3ホールで開催。 ‚Feel the Future of Beauty‘ (未来の美を感じて)をテーマに、イベントが開催されました。
今年は出展社数は530 以上の出展企業で出展者数自体は減少したものの、来場者数は、昨年に比べて3%増を記録しました。

LASHBOOMは今年もブースが華やか・ハロウィン仕様でした
化粧品やスキンケア、ネイルデザイン、フットケア、まつげ関連、PMUなどに加えて、栄養補助食品、デジタライズドされたスキントラブルのアナライズや、メンタル面のヘルスケアとピラティスとの共同イベントの開催などライフスタイルまで、美を追求するすべての側面からアプローチを試みました。
今年は色々な面で新しい取り組みを行われました。

Podologie ポドロジー(足の学問=医療的なフットケア従事者)の会員は非常に勉強熱心。
1 名称をBEAUTY FORUM Festivalに変更し、イベントスペースやアプリでの特典なども提供。フェスティバルにふさわしいショースペースでは二日のあいだ、ダンスにマジックに、と楽しい催しが目白押しでした。カンファレンス、セミナーイベントスペースも各クラスタ毎に設置されていました。

凝ったセルフィーコーナーは常に満員、壁面だけのものは比較的空いているかも
2 ホールの1つを一般入場可能に変更。(C4ホール)美容ファンには長寿をテーマに、展示と体験を提案し、プロと美容ファンのコミュニケーションを活性化。これまではプロフェッショナルまたはビューティー業界の従事者しか参加できなかったイベントを二つに分ける試みはプロにとっても楽しみを感じられる良い体験になったのではないでしょうか。プロ・サロンユースの商品はC2、C3にこれまで通り展示出展されていました。

特別プレスルームを設置したのは良いアイデア
3 プレスラウンジとスピーチタイムを明確に設けました。特定のブランドの新商品や新しい技術をゆっくりと取材する時間を設定することで、ブランド、メディア、クリエイターが直接対話し、コミュニケーションを図ることで、市場に有益な情報が的確に届けられるような心遣いも感じられました。
ただ、開催ホールも変更されて入場口がわかりづらかったため、最寄り駅から会場まで行き方がわからずに迷ってしまう参加者が続出。次回は電車でのアナウンスがあればよかったかもしれません。
または、HPで書かれた「最寄駅Messestadt WEST駅からシャトルバスが出ます」という表示が目立ち、そして、参加者が集まる時間帯はもう少しバスの運行を増やして改善されると良いかもしれません。新しい試みには課題が残りますが、それも次回に改善されより良い展示会に発展する楽しみを秘めた BEAUTY FORUM Festival。
次回2026年は、10月24日、25日に開催予定です。

実際の施術を観察しながら説明もしてくれるので勉強になる
ビューティー業界では、学び、実践し、数をこなしていく中で熟練の技術を伝えていく・・・という職人の一面もあるため、マスタークラスのワークショップが充実しています。 メイク、ネイル、フットケアの理論と技術を学べる特別クラスでは、プロのための、プロによるレッスンが行われ満席御礼の状態でした。
各サロン経営者へのデジタルソリューションを提案し、商業的な問題点の改善から実践、またビューティーインフルエンサーなどと協働したマネタイズに関するセミナーも人気がありました。

スタートアップエリアはいつも新しい発見に満ち溢れている
今年のスタートアップゾーンは一般とプロフェッショナルの2ホールに、それぞれスクール、トレンドコスメやウェルネスのスタートアップブランド・企業が出展し、新しいイノベーションやプロダクトの未来を感じさせました。

スタッフのみなさん、取り扱い商品は現在2ブランドですが、今後増える予定とのこと。
近年は、ドイツでもアジアのコスメといえば、韓国一強でしたが、今年は日本からの出展社や、日本製品も露出が高まっていました。ポーランドから、J-Beautyが出展。ポーランドで、2社製品を正規代理店として販売。ポーランドのドラッグストアhebeでは一部商品が販売されているそうです。
化粧品・コスメ業界でも日本製品は品質が良い、と信頼が高いとのことで今後のさらなる取り扱い商品の増加と、市場への進出が進めば在欧邦人もコスメ・スキンケア難民が減ってとてもありがたいです・・・!

興味を持つ来場者も多く、立ち止まって観察する人も
創業290年(創業1731年)の阿部養庵堂が日本から初出展。今回は日本でもエイジングケアのキーファクターとして注目を集めている成分NMNのサプリメントをメインに展示。また、日本初のリポソーム化NMN配合美容液もその場で試せるように見本品を展示。
日本の美容製品への期待が高まっている近年、来年度もまた出展して日本の美容品、サプリメントの品質の高さをより一層広めてもらいたいです!

スタッフのお二人はとても親切
近年流行している、カロリーゼロ&&ナチュラル素材なフレーバーウォーター素材。パウダー、錠剤、リキッドと色々ありますが、新商品のOh la laquaは珍しい小分けの液体系。500mlの水に混ぜるだけで、溶け残りなし、ほんのりテイストとフレグランスが感じられます。
スパークリングウォーターにも使えるので、サッパリしたいけどちょっと水では物足りない時に最高です。 ちなみにコーヒー用のフレーバー(2種類)もあり、アルコールに混ぜても良し、と使い勝手も良いのでちょっとした手土産にも使えそうです。

大手スーパーでも取り扱い中
今回はウェルネス・美容ドリンク系も充実していました。Dr.Niedermaierからは、コラーゲン、コエンザイムQ10やヒアルロン酸を配合したショットドリンク。コンブチャ(日本では紅茶キノコ)をベースにしたBIO素材100%の健康ドリンクFIRST8 KOMBUCHAなど、ビューティー業界でもこれまで以上に体の中から美を作る動きに注目が集まっているようです。

30周年アニバーサリーだったTAO
今年のコスメブランドのテーマはサステナブルと、年齢層をあえて問わない肌の問題に合わせて提案するラインナップが多く見られました。肌に負担をかけずに、自然な形で健康を保つという本来の人の美しさを追求します。

クリスマス前だけあって、アドベントカレンダーも人気商品のひとつ
素肌を美しく保ち、元祖BBクリームのドクターズコスメとしても日本でも有名なDr.Schrammek。クラシックからスノウまでカラーも日本にある4種類+日焼け肌用ダークブラウンの1種類の合計5種類が展開。混ぜて使えるので、ハイライトやシャドウを入れて化粧下地から立体感を作ることも可能です。しかもお肌の荒れや赤みを落ち着かせる効果があるのがありがたい。
今回は、ドイツでも期間限定の乾燥肌や敏感肌の救世主、 Skin Elixier Special Editionがおすすめです。

品質も良いが、ブランドコンセプトも秀逸
元々はパリ・フランスのブランド Jean dArcelですが、現在ドイツの自社工場で全てを製造しています。
高品質・即効性を実感できるプロフェッショナルサロン・ユースのスキンケアコスメとして有名です。このたび新ラインナップを展開し、新しいブランドイメージとして本来の上質さは忘れないエンブレム、そしてモダンで親しみやすいカラー展開で新しいユーザー層に訴求するデザインに変化しました。

欧州担当者さん(右)の肌ケアが素晴らしい
韓国から初出展のBeautiful Smile Cosmeticsからは複数ラインナップを展示・紹介していました。
スキンケアと美容に定評のある韓国コスメに、欧州のサステナブル規則もしっかりクリアした各ブランドの品質はかなりの高評価。特に夏場に欲しくなるジェル・ミスト Jellaqua Cloudy Jelly Mist。見た目はジェルなのにスプレーするとひんやりミストに変わって、メイクの上からも保湿が可能です。日本へもこれから進出予定とのこと。ドイツでは(オンラインショップ経由で)ベルギーから購入が可能です。
最近の傾向で、高品質のナチュラルコスメラインからペット用のスキンケアやシャンプー製品が販売されていますが、実はこちらも欧州で人気が高いそう。

ラインナップがとにかく豊富
自然派化粧品コスメ Hildegard Braukmann。お手頃価格なのに高品質です。新商品もいくつかありましたが、Body Liftシリーズがイチオシです。フレグランスも品が良く、保湿力となめらかな肌触りを持続します。

peclovusのフットケアクリームもおすすめ

真夏に海で焼いてきたとは思えない美しい肌、新商品を飲んでいた効果かも・・・と担当者さん
BIOGENAからは今回新商品が展示されていました。日焼けのダメージも体の内側からサポートする効果が期待できるそう。販売店舗では、サプリメント以外にもメディカルケアが可能な店舗も一部あり。拠点のオーストリアをはじめ、ドイツにもミュンヘンなど複数店舗でリンパドレナージュや骨盤底筋、骨粗鬆症のトレーニングなども可能とのこと。(要予約)

酸素吸入から脱毛器まで、美容機器類も充実

美容製品もサロン用に勢揃い
このほかにも例年のネイルクラスタは充実、プロフェッショナル・サロン仕様のコスメも勢揃いしていました。今年は新ブランドも目立ちましたが、体の外側を美しく飾るコスメティックスや化粧品だけでなく、体の内側から日を守るための栄養剤やスポーツ・ウェルネスプロダクトも増えていたようです。

hicareのエネルギーバー しっとりして美味しい
来年度はまた日本からの出展が増えていればと願っています。弊社では、名刺やカタログの印刷、見本市会場への直接運搬手配なども承ります。
また、事前視察の通訳と案内、市場調査もサポート致します。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。