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Ambiente 2026 アンビエンテ 消費財見本市

Ambiente 2026 アンビエンテ 消費財見本市

開催期間 2026年02月6日〜10日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・フランクフルト国際見本市会場
開催周期 毎年開催
WEB https://ambiente.messefrankfurt.com/frankfurt/en.html
特記 同時開催:Christmasworld、Creativeworld

出典対象品目は、消費財:テーブルウェア、キッチン用品、家庭用品、ギフト、ステーショナリー、ジュエリー、手工芸品、インテリア、家具、照明、ホームテキスタイル、オフィスプロダクト等を取り扱う世界最大級の展示・見本市です。

参考・引用元:ambiente 公式HP

Ambiente 2026 アンビエンテ

Ambienteはメッセ・フランクフルトが毎年2月に開催する国際消費財産業見本市です。

Christmas World(クリスマスデコレーション)とCreativeWorld(ホビー・クラフト・DIY用品)と同時開催され、3展合わせ、今年は170カ国から4636の出展者、約14万人の来場者を記録しました。大きくはダイニング、リビング、ギビングの3分野に分けられ、ダイニングが最大のウェイトを占めます。

今回は、ダイニング・エリアとChristmas Worldからのリポートをお届けします。

刃物類・日本の包丁

燕三条の多岐にわたる金属加工技術を駆使した、各種キッチンウェア

ダイニングの目玉の一つは、刃物類。中でも、日本製の包丁ブームは衰えることを知りません。今や包丁好きなら誰もが知る燕三条といった名産地の名だたるブランドが、職人技を披露しました。

日本の名産地にはそれぞれ特徴があります。このうち燕三条には、鍛冶から研ぎ・刃付け、そして仕上げまでの全工程を行える職人・工房がまだ複数存在する、という強みがあります。

その一方で燕三条は昔から、各種金属加工業が進んだ地域でもあり、多岐に渡り質の高い金属製キッチンウェアを工業生産しています。これが、1本数十万円する著名職人の手作り品から、量生品まで、あらゆる価格帯で良質の包丁の製造を可能にしています。

タダフサの包丁

写真は、一社でこれを実現するタダフサの包丁。右から二つ目は、差し刃物と呼ばれる手作りの包丁です。

タダフサ曽根代表取締役社長は「日本は手作りができるから世界から評価される。職人技が失われないよう、効率化できる工程をも省かないようにしている」と話します。とはいえ職人は燕三条でも減少傾向にあります。技術を絶やさないためにも、今後は職人養成を推進していく計画をされています。

PFASフリーの鍋・フライパン

欧州で(フッ素 樹脂)の環境・身体への悪影響への懸念が高まる中、規制厳格化の流れを汲み「PFASフリー」をうたった製品が目立ちました。

GASTROLUXは、世界30カ国で販売するデンマークのアルミニウム製フライパンのメーカー。アジアでは特に台湾で普及しています。ドイツでは焦げ付かず堅牢なことで高い評価を受けています。

GASTROLUXはPFASフリーのフライパンで、アワードも受賞

同社は数年前から、フッ素樹脂コーティング(例えばテフロン)に並行し、セラミック・コーティングを始めました。耐久性が難点とされますが、食洗機で洗うなどの無理な使い方をしなければ少なくとも5年もち、3年の保証も付いています。一般消費者においては徐々に売上が増えているということです。

とはいえ飲食店ではまだまだフッ素加工が主流。コーティング技術を提供するWeilburgerは「耐久性ではフッ素加工がまだ断然優れている」としながらも、近い将来EUで調理器具への使用が制限される可能性を考え、セラミック・コーティングQ-Lineの販売も同時進行させています。

RIESSの琺瑯(ホーロー)調理器具

RIESSは、カラフルなカーボンスチール製琺瑯(ホーロー)調理器具で知られる、オーストリアの伝統企業。

20世紀の初め、鉛を含む錫の食器が普及していましたが、有害性が懸念されたことから、RIESSはフライパン製造に加え、琺瑯鍋の製造を始めました。

近年は、PFASへの健康・環境への懸念が高まり、ガラスを原料とする琺瑯への回帰の動きがあるといいます。琺瑯は傷がつきやすいイメージもありますが、最近は強化された上、RIESSは3回焼き付けているので、傷ついても表面で止まるということです。品質へのこだわりが強く、いまだに多くの工程で手作業をしています。伝統を重んじる一方でRIESSは新製品の開発にも積極的。

重ね置きできるホーロー鍋

例えば、上下に重ね蒸し器として使える琺瑯鍋をラインナップに加えました。段ごとの緑から青のグラデーションが目に爽やかです。

また、重く安定し匂いがつかない琺瑯の特性が活かし、犬・猫用の食器も新発売します。琺瑯は紫外線にも強いので、外に置きっぱなしでも大丈夫。現在中断中ですが、以前に日本でも販売されていました。

環境対応のキッチン雑貨

CSRやサステナビリティの重要性もさらに高まっています。

可愛く、同時に実用的なデザインのキッチン雑貨で知られるドイツKOZIOL。ハリネズミの姿のチーズおろし器や笑顔のパスタレードルでお馴染みです。

KOZIOL

ほぼ全てがプラスチック製であることがKOZIOLの製品の特徴ですが、しかし2021年から「バイオ・サーキュラー・プラスチック」を原料としている事実はあまり知られていません。バイオは植物油、サーキュラーは飲食店や産業の廃棄した油の再利用と、さらにリサイクルが可能であることを意味します。

欧州では、使い捨てカトラリーの大部分が木製です。しかしながら木製だと、木独特の味・匂いがしたり、硬いと切れないなどの難点が残ります。

Nature Line Cutlery Oy

フィンランドのNature Line Cutlery Oyは、木製の欠点が無く、安価ながらリユースもできる木繊維カトラリーを提案します。また、捨てて焼却しても環境負荷は低くて済むということです(CO2フットプリント 1.53kg)。

素材は、林業の廃材やパルプ製造の副生成物であるトール油等を原料とする木質バイオコンポジット。石油は含まず、リサイクルも可能。風合いはプラスチックに近いものの、硬めの肉も切ることができます。

高級版もあり、こちらはステーキも切れ、スイスでよく使われているそう。電子レンジ・食洗機にも対応。

調理機器 手軽なのに本格派

調理機器においては、本格的な味を手軽に実現するイノベーションがいくつか見られました。

韓国のHUROMは世界初の縦型ジューサーを開発し、欧州でも認知度上昇中のスロージューサーのブランド。

HUROMのスロージューサー

スロージューサーは、野菜・果物を臼のようなスクリューで低速搾汁します。高速回転式ではないので、摩擦熱による酸化が抑えられ、素材の栄養素と本来の味を生かします。

左 ホッパー、右 スクリュー

またジューサーには一般的に、準備や手洗いが面倒という難点がありますが、手間を最小化する工夫がいくつも見られます。例えば、食材を受けるホッパー底部についた刃が食材を予め小さく切るので、林檎やレモンは二つ、人参も3〜4つに手切りすれば十分。皮や小さめの種もそのまま投入しても、搾汁の際に機械的に除去されます。

従来手間だった、搾りかすの漉し器からの除去も、スクリューに濾過機能を一体化することで解決。最新モデル(H80ST)では、パーツを食洗機で洗えるようにし、Ambienteからアワードを受けました。

アメリカ OXOブースの様子

誰もが使いやすいユニバーサルデザインの調理器具を提供するアメリカのOXOは、電気もフィルターも使わず簡単にコーヒーを淹れられるRapid Brewerで注目を引きました。

Rapid Brewer 上段の容器に水またはお湯を入れ数分待ってポンプを押すだけでコーヒーができる

コーヒーの粉を中段の容器に入れ、ホットコーヒーの場合は上段の容器にお湯を入れ2分、コールドブリューの場合は水を入れ5分待ち、上部についたポンプを4〜5回押すだけ。濃厚なコーヒーが下段に抽出されます。これをお好みの濃度にお湯または水で割れば出来上がりです。高さ約20cmとコンパクトなので、仕事や旅行先にも携帯できます。

クリスマス用品

Christmas Worldでは、個人・商業向けの各種インテリアからギフトまで、多種多様なクリスマス用品が複数のホールに集まり、全エリアがクリスマス一色でした。

RÄDER ライトハウス

色鮮やかできらびやかな装飾が多い中、ドイツのRÄDERは、心温まる、素朴でクリーンなデザインの雑貨とインテリアで逆に際立っていました。クリスマスに特に人気なのが、真っ白な磁器製のライトハウスと、セラミック製で手塗りの天使の女の子の人形Himmlische Schwestern。どちらもRäderのトレードマークともいえるコレクションです。

Himmlische Schwestern

日本ではポップアップストアを通じ主に生活雑貨が販売されていますが、クリスマス用アイテムもムード満点でした。

クリスマス・コレクション(左)ポンポン花リボン(右)

イタリアのPIOVACCARIは、1950年創業のリボンメーカー。生地、色、模様とも多様で、デザイン力に富みます。グッチやプラダといったファッション・ブランドを常に意識しているそう。

アイテム数は約2500。その上、毎季、時のトレンドに合わせたコレクションを追加しています。次のクリスマスに向けてはバロック風コレクションを用意。アンティークなタペトリーを彷彿させるデザインで、リボンを飾るだけで部屋または物をレトロゴージャスに演出します。

もう一つの新製品は大型ポンポン花リボン。赤、黄、ピンクほか10色以上あり、大きさも様々。飾るもの全てを華やかに際立たせていました。

取材・文・撮影:Keiko Yoshida


弊社では、ドイツ国内の市場調査、展示会の個別需要に応じたレポートや特定の業種や企業へのインタビューなどもご提案可能です。

また、名刺やカタログの印刷、ノベルティ作成しております。見本市会場への直接運搬手配はお問合せください。出展準備・ブース設営からビフォア・アフターフォローなど、各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。

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