開催期間 | 2022年05月13日〜15日 (09:00〜19:00/最終日のみ17:00) |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.opti.de/ |
特記 | 来年は2023年01月27日〜29日 |
2021年度はパンデミックのためキャンセル、そして2022年は通常の冬開催を延期して春に開催。 メガネ産業関連社、オプティシャンたちが一堂に会する国際メガネのトレンド・デザイン専門見本市です。
2021年はキャンセル、2022年も当初の予定では開催が危ぶまれましたが、延期して無事5月に開催。
71カ国から13000人が来場しました。 例年に比べれば規模はもちろん小さくはなっていますが、オンラインからオフラインへの移行期間として考えれば大成功です。 来場者のうち3/4は同業者との商談などを目的としていることからも、オプティクス関連業界の活性化を促すことに大きく貢献しています。
optiは、パリ・ミラノそしてドイツ・ミュンヘンとインターナショナルなオプティック・メガネトレンド・デザイン専門見本市です。 今年はホール数を4ホールに限定して、これからのニューノーマルな時代に再リニューアルされ活躍するoptiの未来を確信出来た展示会となりました。
会場内は4ホール、C1〜C2にはYES INDEPENDENT DESIGNエリアが集結しました。 スタートアップやオリジナルブランドのデザインを楽しめるエリアで、どのブースもデザインもプロダクトも楽しいホール作りになっています。
C4にはコンタクトやIot、オプティシャン関連機器と機材が立ち並び、オプティック業界のIT技術が集結します。 ここはオプティクス業界の専門家なら朝から晩までずっと入り浸ってしまいそうな雰囲気です。
元々目の代わりとなり、肌にも密着するメガネにコンタクトレンズ。 ますます人体への影響を考慮し、健康に害をなさない素材選びと製作に厳しい目を向けている印象です。
その一方でこの数年間のマスク着用の影響も感じられました。 ひとつは、シンプルで細部の装飾にこだわるデザイン。 もうひとつは、個性を前面に押し出しマスクをつけていても、その人の個性が透けて見えるデザインのものが多かったように感じられます。
ドイツ・パッサウを拠点とする老舗ブランド Von Bogen では、「マスクで顔は覆われ、気持ちもうつうつとしてしまうこんな時だからこそ、明るく楽しく、自分の個性を引き出すようなフレームで楽しむべき!」というコンセプトでニューモデルを発表。ご時世柄、健康や自然環境についても関心が出てくるのは必至で、明るいフレームだけでなく自然にも配慮したレンズGreen シリーズも合わせて展開。
アセテートフレームシリーズは、カラフルなだけでなく光の透過率を変えたアセテートを組み合わせることで、顔周りの明るさが変化します。 また、全てのフレームは色の入り方が少しずつ変わってくるので、一点ものに近く、気に入ったものはその場で購入を!
今年はセリーヌ、ジバンシィもありましたが、ディオールの女性用サングラスの新作モデルがイチオシでした。 定番のモデルと一味違ってこれからプロモーションが始まるとのこと。 カラーレンズで春夏が楽しめそうです。
Charmant(欧州) から新しく(去年はoptiがなかったのであえてニューモデルと言いたい)Minamotoシリーズが展開。 定評のある軽いシンプルメガネで少し素敵なデザインかと思ったら、そこは武士の心意気・大和撫子の奥ゆかしさが十二分に活かされて、細部のとても凝った装飾が素晴らしい。 世界三大デザイン賞の一つiFデザインアワード2022も受賞し、日本のメガネ業界を牽引。
ケンゾーと共にパリで名を馳せたファッション・デザイナー、「NICOLE(ニコル)」の創始者、松田光弘が1989年に海外向けのオリジナル・ラグジュアリー・アイウェアブランド Matsuda。 シンプルなのにこの存在感はさすが。
自然環境に影響をあたえることなく、数ヶ月程度で土に還る素材を利用したフレームが非常に増えていました。イタリアのコンポスタブル(生分解性、堆肥化が可能)でカラフルなアセテート、再生利用が可能なスチールやチタン、レンズは植物性由来で出来たレンズなど「グリーン」で「クリーン」が全体的なフレーム業界のトレンドになっています。
proudは、スペインのブランドで、フレーム部分にはイタリアのアセテート、メタル部分は再生利用が可能なドイツ製スチールを採用。そして名刺は情報を取り込んだら土に返してください、とのこと。花の種が入っているそうです。
名前の由来を聞き忘れましたが、Feb31stでは、木材をフレームに使用し、カラーも完全植物性色素を利用したフレーム。 基本的に自然に配慮したレンズも利用して、サステナブルなフレームメーカーを目指すイタリアのオリジナルブランドです。
アムステルダムの海をこよなく愛するサーファー二人が創始者の、自然に優しいを第一テーマに掲げたアイウェア・ブランドDick Moby。 日本では一部販売中ですが、ディストリビューターも募集中とのこと。
日本はメガネの聖地鯖江から、今回初めての出展となったタナカフォーサイト。
たった2ヶ月程度で土に還る唯一の植物性フレームを実現。カラーは現在自然素材を吟味中ということでグレーと黒の2色ですが、質感がなんともいえない気持ちよさなので、少しくすんだ系カラー展開がマッチしそうだと個人的に思っています。
ちなみに、ドイツでは「日本のチタン加工の技術の高さ」へのレスペクトが高いそう。 チタン X 日本メーカーのフレームなら安心という日本神話もあるようです。
同じく鯖江から、フレームではなくレンズのエキスパート Asahi Lite社も出展。知る人ぞ知る、薄型レンズを初めて市場に送り出したパイオニア企業です。
またいち早くメガネレンズのサステナブル化に取り組み、すでに8年近く前からバイオマスレンズを開発販売中ですが、現在の主力商品はバイオマス174レンズシリーズ。超高屈折率1.74レンズで、世界初の植物由来レンズ原料を利用した植物由来で、目の健康、地球の健康にも優しいレンズを開発・販売しています。
Laibach&Yorkは残ったアセテート素材も余さず再利用することをモットーにしています。 手前のフレームは金粉入りでかけると陽に透けて金粉がキラキラするゴージャス感。
メガネを落とさないようにつける落下防止のストラップ関連も、充実。 センスが光るSunny Cordsのデザインは冬用の上質毛玉ボールのストラップもあり、春夏秋冬、華やかにアイウェアを楽しむことができます。
軽いアセテート素材のストラップもValrose から。特にフレームと合わせてアセテート素材にしたり、ネックレス代わりにも使えて可愛い。
私は個人的にはメガネよりもマスクにつけて使用していましたが、便利な上になんとなく華やかな顔まわりになっておすすめです。
ミュンヘンを拠点とし、数年で人気ブランドとして地位を確立したAny DI。日本にも公式代理店も出来て入手しやすくなりました。 サステナブルな素材とカラーリング、そして絶妙な割合で派手さと可愛さが融合するアイウェア・バッグの今年の新作。
ところで日本ではもうEsprit のフレームは撤退していた・・・ことを初めて知りました。 日本では人気のセリーヌはドイツではまあまあだったりと、やはり国によって好みや好まれるデザインがあるのかもしれませんね。
近年よく見かけるようになった、折って小さくなるメガネやサングラスの完成形に近いのではないかと思えるROAVのサングラス。 強度と軽さはもちろんですが、鼻当て部分が程よく可動式なので、ずれない上にかけ心地が素晴らしい。
芯の部分にチタン、革製品でのコーティングは多く見かけますが、Lucas de stael は石粉をコーティングした一味違ったテクスチュアのフレームです。 かけ心地は軽く、自然な形でフィットします。
創始者2名、ドイツ人デザイナーのヨルディスさん、 マヨルカ出身のフランシスコさんがマネジメントを手がけるフレームメーカーJisco。ちなみにブランド名は二人の名前を合わせて創作したそう。
L’Atelierの3Dモデリングで作るフレームはカラーもデザインも個性的です。 日本人(アジア人)向けの鼻当てパッドも希望のデザインにつけられるそう。 日本のディストリビューターはいつだってウェルカムとのこと。
安価で可愛いフレームをメインに取り扱うFrench Retroとラグジュアリー素材とデザインフレームのRezinwoodの2ラインをフランスから提案。
軽くて自然の色が美しい水牛のツノで出来たフレーム Design-naturell
日本でも販売中の100%ハンドクラフト@ドイツな安心のアイウェアブランド Grafix フレームの色や素材も好みで選んで作れるセミオーダーメイドなフレームが作れます。
マスクの着用が義務だったおかげで、メガネ愛好家はめがねの曇りと戦いの日々でした。 そのおかげか、曇り止めクロス、スプレーも進化し、さらに快適なメガネライフが送れるようになったかもしれません。Si-International
弊社では、名刺やカタログの印刷、見本市会場への運搬と会場側との連携手配もうけたまわります。 企業のドイツでのメッセの出展準備・ブース設営からアフターフォローまでサポート致します。
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