開催期間 | 2024年05月09日〜12日 (10:00〜18:00/最終日のみ16:00) 平日は業界関係者のみ、週末のみ一般入場可能 |
場所 | ドイツ・ミュンヘン MOC 会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.highendsociety.de |
特記 | 来年は2025年 5月15日〜18日 |
2023年度は、出展社数550社、800ブランド、90か国から10,748人の業界参加者・トレードビジターが訪問(4日間)世界でも評価の高い国際オーディオシステム・ソフトウェア展示会です。 音響機器・機材の新作発表、市場では滅多に見ることのできない高級機材も集まり、オーディオ・音楽関係者が世界各国より多数訪れます。
参考・引用元:High End 公式HP
数年良い天候に恵まれたHIGH END SOCIETY ハイエンド・ソサエティ。
2024年は出展社は41カ国から513社、およそ1000のブランドが展示されました。昨年を上回る11237人の業界参加者・トレードビジターが訪れました。 一般来場者は71カ国から10,373名が集まり、また、588人のメディア関係者が参加し、延べ来場者数は22,198名となり、昨年よりも増加しています。
HIGH END Munichのブランドアンバサダーは、英国から再びSteven Wilson を迎えてスタート。
特設クラスタ群のWORLD OF HEADPHONES (ワールドオブヘッドフォンズ)、IPS(International Parts and Supply)START UP AREA (スタートアップエリア)のエリアに加えて、今年はWORLD OF HEADPHONES 特別展示会の中にGAMING ZONE(ゲーミング・ゾーン)エリアを設置。
スペースは小さめですが、ゲームXサウンドを満喫出来るエリアに、小さなお子さまから大人まで夢中になるスペースに。
ブースでは、 ゲーム セットアップにはレトロ コンソール、ハイエンド コンソール、フラッグシップ コンソールが含まれています。 お気に入りのゲームを、最高のサウンドシステム(ゲーミング ヘッドセット、ラウドスピーカー、サウンド バー)で臨場感あふれる演出のなか、快適なインテリアでプレイする・・・。ゲーム愛好家にも、ハイエンドオーディオファンにも楽しめる最高の空間です。
ちなみにスーパーマリオは来年40周年を迎えます。
今年も初心者にとって最高のアドバイス Soundsclever のスティッカーがあちらこちらで確認できました。リーズナブルで高品質なオーディオセットは、価格だけでなく購入直後から自宅のインテリアに馴染む点が印象的です。
多様性が求められ受け入れられる時代に合わせて、オーディオセットのテイストもナチュラルウッド系、無機質な材質、カラフルなペイント系からゴージャス路線まで、希望に合わせたデザインを、高品質で手頃に購入できるチャンスを提案するブランドが増えいている印象を強く感じました。
アンティークの需要も健在。旧家から発掘されたという貴重なアンティーク販売(と視聴も可能)もあり充実。
昨年はは耳の中の形をモニターで測ることで、個々の耳の形に合う負担の少ないオーダーメイドのイヤパッド、AIで自動的にノイズセンサリングを行ってくれるイヤホンなど、「音を楽しむ」以外の機能性と利便性のあるイヤホンを紹介しました。
final Inc.
今年のHIGH ENDで個人的に最も画期的だと思った製品は、日本から出展していた株式会社final (前身社はありましたが、finalとして)2014年からオーディオをメインに企画・製造・販売しています。
3年ほど前から開発、日本でのみ販売中の「完全フルオーダーメードのイヤホン」は、すでに日本では注文が殺到し抽選で販売しているとのこと。
テストに1時間ほどかけて、上半身の3Dスキャン、頭骨や耳の形をスキャンして、耳の中での音の反響をモニタリングし、自社のスパコンでほぼ1日かけて演算を行ったのちにオリジナルのシステムが搭載されたイヤホンが完成されます。
検査のための専用の測定機器と技師を提供することが難しいため、現時点では日本限定のデモをHIGHEND 会場で披露する形となりました。 しかし、今後は欧州そのほかの地域でも提供できるように、購入者自身の携帯で測定のための撮影を行い、データを送信できるシステムを開発中とのこと。テクノロジーの技術で開発のスピードも速い、とは技術主幹の言ですが、その進化の速いテクノロジーを使いこなし、新しい画期的なアイデアを実現させていくことが出来るのは限られた一部のみです。
進化が早すぎてワクワク感が止まらない、そんな技術と製品を生み出すブランドに出会えました。
元は産業用の通信ケーブル製造の会社から、長距離光伝送に定評の高い自社の技術を活かしてオーディオやホームシアターに特化したケーブルを開発・販売をスタートしたAIM 今年はHIGHENDには2回目の出展です。
特に近年は工事を要する大掛かりなホームシアターやサウンドシステムが一般家庭に普及したため、壁面に埋め込んだり通常よりも長いケーブルの需要が高まりました。当然伝達不良も起こらないしっかりしたものが求められています。
ケーブルのプロが作り出す、長短に左右されない耐久性、安定した伝達、ノイズレスな、高度な技術を集結したオーディオケーブルは欧州で求められているもの。見本市・展示会やイベント会場で残念なトラブルを近年よく耳にするので、業者さんにお勧めしておきたい逸品です。
中国から今年も出展していたLeiyin Audio。なかでもおすすめは、MoonDrop新作イヤホン。充電器は細部にこだわりを施し、プロテクションとマニア心をくすぐるカセットテープ風ソフトラバーケースが別売りで装着可能。
中国は珠海に本社のあるLine Magneticは、新製品LM-519IAを展示。コンパクトな印象だが、サウンドの美しさに加えてビジュアル面での感動をぜひ体験してほしい。ものづくりの精神を大切に、顧客への誠実さをモットーにコツコツと研究開発を行う姿勢は、製品に反映されています。
ハイエンドユーザーは自宅の快適なサウンドライフから、もっと贅沢にサウンド体験が追求できる KlangSchloss。最高の環境でアーティストの録音に参加し、その録音した音声をハイエンドスピーカー、ヘッドフォンで即視聴するという体験型イベントが毎年4月にスイスで行われています。参加アーティストは全てオーガナイザーのMarkus Thomann氏が選び、収録された音源はアナログ盤として完成され、体験後の追随メモリアルも入手できます。コアなサウンドファンから絶賛されるイベントの様子とレコードが展示されていました。来年チャンスがあれば行きたい・・・
今年は日本からの出展状況に変化はありましたが、各出展社から日本のディストリビューター希望の声や、すでに販売していて欠かせない市場なので動向が知りたいなどの「日本は大事な市場」という声が強く、今後もHIGH ENDでの日本の活躍が楽しみにされているようです。
今年初出展となったGOTO UNITの代理店Audio Artから、欧州に数年ぶりの展示を再開。欧州のハイエンドユーザーにはすでに愛されるブランドだけあって、懐かしむ来場者、またパーツを必要とする技術者など多数のブース訪問がありました。
昨年のスタートアップエリア出展後、2回目の出展ヴァイナルオーディオ研究所。 レコード再生用カートリッジを日本らしいデザインで包み、新作を展示。今年はシルバー(貴重なウィンテージ純銀線)を内部に使ったバージョンを紹介。続けて出展することで来場者の記憶にも残り、また各国からのディストリビューターが絶えず訪れ、欧州進出を着実にステップアップ。
来年100周年を迎えるというLUXMANのブース。ラジオが始まった時期と同じくしてその歴史は始まり、サウンド界を牽引する製品をハイエンドはもちろん、サウンド初心者が手軽に楽しめるようなオーディオ・ヘッドフォンアンプまで提供。
今まで以上に来年の記念イヤーのサウンドルーム(アトリウム)が非常に楽しみで仕方ないファンが山ほどいるのでしょう。
一世紀も世界から愛される会社とブランド、素晴らしい。
鳥取県からヒノキを加工して作られた球体型スピーカーを展示した球体技研 Sphere Speakerが初出展。 ヒノキの特性を活かし、球体型にすることで音の響きもまろやかに反響します。また、地場産業との連携で鳥取島根の地域をも活性化させます。
球体型といえば、内側の木材は廃棄されてしまう(くり抜かれていって)と思っていたら、マトリョシカのように大きさの違うスピーカーを製造することが出来るそうで、素材を無駄にしないというサステナブルな木のぬくもりある製品は特にドイツのユーザーに受け入れられるのではないでしょうか。
サウンドパフォーマンスに関しては、HIGHENDに出展し好評を得ているということは、品質音質ともにみなさま熟知の通り最高級ですが、建築や所有者のニーズに完全に合わせたカスタマイズが可能です。
今年もポーランドからPROTONE。 Acoustic Panel HEXスタイルから、新作はモダンタイプのカラフルなデザインや、さらにインテリア面を強調したライトアップ可能な音響パネルを展示。インテリア的なビジュアル面が強化されていますが、品質は変わらず。自宅をおしゃれに進化させ、快適サウンドを堪能できます。
ハンガリーからFlow by Allegroの新商品。 美しい艶感のある木材使用のボディとマッチするデジタルパーツ。 センスのあるデザインに合わせた、フライヤーが素晴らしかった。ちらしは配って見てもらうことが重要ですが、なんとなく手元に置いておきたくなるようなフライヤーの効果は絶大。
最初は初心者がためらいつつも初めて手に取り、その心地よさや衝撃に感動し、気づいたらどんどん沼にはまってハイエンドユーザーまで到達・・・なかなか険しいけれど楽しい道を、各業界は用意していています。 ミュージック然り、芸術然り、マニアの道はたった一度のお試しから始まるわけです。
弊社では、各種印刷物やノベルティグッズの手配から、ブースを飾るパネルやロールアップバナーなどのご準備まで承っております。 メッセの出展準備・ブースのデザイン・設営からアフターフォロー、会場内・外での広告の手配も可能です。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。