開催期間 | 2024年01月12日〜14日 (10:00〜19:00/最終日のみ17:00) |
場所 | ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.opti.de/ |
特記 | 来年は2025年01月31日〜2月2日 |
メガネ産業関連社、オプティシャンたちが一堂に会する国際メガネのトレンド・デザイン専門見本市です。
2024年のoptiはホール数は4ホール、来場者国数も70カ国から、来場者数は昨年の15.500人を大幅に上回る約 21.500 人を記録し大成功を収めました。
約380社 が出展し、今年は昨年同様に出展者からの賛辞を得ました。 出展社からの評判が高い理由は、来場者数が増えたことにも関連しますが、その来場者がそのまま見込み客ないしイマスグ客(購入目的)で訪れているという点でしょう。
全訪問者のうち 90%以上 が opti 2024 について良いから非常に良いと評価しています。 商業的な意味合いでも、訪問者のうちの60%程度はその場で購入を行える意思決定者であり、 82.4% は購入・検討を予定しています。
目に見えて効果をその場で感じ取れるopti展示会は、来年も1月末に行われる予定です。
オプティクス関連事業に携わる日系企業の皆様にとって、日本からの出展はコストも時間もかかることは承知の上で、それを上回る意味あるグローバル進出の一歩となりそうです。
近視の管理に特化したMYOPIA HUBは今年も盛況でした。 フォーカスエリアを分けて、専門家によるパネルディスカッションや講演、有名出展社の代表者のスピーチの開催は今年も非常に高評価を得ていました。
今年新しく登場したopti INNOVATION AREA は、オプティクス業界の技術を紹介、技術コーナーでもスタートアップセクションを設置。 opti KARRIERE HUBは雇用主と求職者のマッチング、そして結びつきを強めるためのスペースです。 特殊な業界ではなかなか仕事が見つからない、人材が見つからない、という業界の根本的な問題を解決するためのエリアも設置されました。
今年は昨年以上に何がトレンドなのか、もはや分からないというような・・・全ての嗜好に合うメガネフレームが集結していたような印象です。
細い繊細なチタン製のフレーム、アセテートで重厚感を漂わせるクラッシック。 カラーもしっとりと落ち着いたシンプルから、とにかくカラフルで明るい気持ちになるフレームまで、さまざまです。 また素材のミックスバランスもさまざま。
アセテートとチタン、ゴムを組み合わせたアイデア溢れる機能性フレームもあれば、シンプルな素材に細やかなデザインで勝負するフレームもあり、今年は見ていて楽しい! がトレンドだったのではないかと感じるほどにバラエティに溢れていました。
アクセサリー関連は少し停滞気味なのか、大きな変化は感じられず。 それでも定番のものから、軽さや機能重視されているものも増え、やっぱり財布の紐が緩んでしまいました。
以下はOptiの公式2024年トレンド情報から抜粋し情報をまとめてみました。
顔立ちをパッと明るく引き立たせる、ビビッドな色合いから、カラートーン自体は落ち着いていても色の洪水を楽しませてくれるようなフレームが多くありました。
より個性的に、もっと顔立ちを明るく楽しく、そしてアンチエイジングにもつながるようなカラフルなフレーム。 そして色付きレンズもサングラスとしてではなく、日常的な用途に合わせた形で提案されています。
日光(紫外線)に当たった瞬間に色を変えるレンズ、カラフルなフレームにカラーレンズを合わせたり、とこれまで以上に楽しい遊び心を感じさせる組み合わせやデザインがふえています。
パッサウを拠点とする老舗ブランド Von Bogen のデザインに時代が追いついたのか。
カラーリングだけでなく、フレームデザインも唯一無二がトレンドに。 正直な話毎日つけるには落ち着かないけれど、パーティーなどの特別な日や、気分をアゲタイ時にかけたい予備メガネとして、欲しくなるようなデザインのものもトレンド入りしていました。
元来もいくつかのメーカーやブランドから特徴的かつ挑戦的なデザインフレームは出ていましたが、今年はチョイスが豊富だったことからトレンドに選ばれたのでしょう。
数年前からちらほら見てはいましたが、丸いメガネフレームを土台にしたバラエティに富んだフレームが多数。 フレーム自体は一見シンプルなのに、テンプルや一部に細やかな装飾が施されたり、ブロウラインデザインがくわわったもの。
カラーリングも、形はシンプル、カラーはツートンなど、レトロをモチーフに楽しむようなフレームが多くありました。
これまでにも多角形フレームはありましたが、2024年はサイズが大きめ、多面的なエッジの効いたデザインがポイントです。素材もカラーリングもさまざまですが、印象としてシンプルなフレームだとカラーで、カラーが派手でも形がシンプルなど動と静の対照的な印象が個性を際立たせるものが多くありました。
フロントの部分はもちろん、横から見た感じ(ヒンジからテンプルのあたり)もより個性的なデザインが追求されていると感じたフレームが多くありました。特に細めの軽い印象ではなく、太めでがっちりした感じのテンプルが2024年のトレンドです。
ちなみに印象強さはありますが、全てのフレームに共通するように、「軽さ」「強度」「サステナビリティ」と「肌へのやさしさ」は損なわれていません。
日常使いのフレームはもちろん、個性的で唯一無二なシチュエーションを選ぶフレームも多く展示されていました。 ファッションショーの如く、ブランドメーカーのイメージを象徴するデザイン的フレーム。
特に個性的なフレームが、有名アーティストやインフルエンサーにも人気が高くParasite。 2002年にどんな姿勢・体勢でもホールドされる、として発表されたブランドを象徴するモデル「ダブルアームシステム」と今ではレアなトリプルアームシステムのフレームも見せてもらいました。
鮮烈なデビュー以降、個性的かつホールド力抜群なフレームが魅力。ちなみにデザイナーのHugo Martin氏は日本のアニメや映画のファンで多くのアイデアや着想を得て、自身のイマジネーションに昇華しています。
一体なんなのか、というと、最新技術を駆使して作られたオートフォーカスで焦点を合わせてくれるメガネ。 Morrow Eyewear とデザインはベルギーのOdette Lunettes が担当。 パリのSILMOでも昨年出展され大好評でした。
近い将来きっと欲しくなるもののひとつです。
テンプル部分が柔らかく、そのまま首にかけられることとカラフルなバリエーションでも人気のあるメーカーからは、ブルーライトカット機能がついたレンズのリーディンググラスも。
自宅で携帯やPCなどを使う時間がどんどん長くなっている昨今、紫外線カットもブルーライトもカットも需要が高まっているようです。
日光(紫外線)に当たると色が変わる調光レンズは昔からありましたが、その機能性も進化しています。 Transitions® からは瞬時に色が変わり、かつ自動的に対応するため外から屋内に戻った時にも素早く色の変化がおこなわれるので屋内・外を頻繁に行き来する際に快適に過ごせます。
ブルーライトにも対応し、目により優しいレンズは、各有名メーカーのフレームに採用されています。
通路の幅も広めに設定されているにも関わらず、大盛況でホールによっては歩くこともままならない位。 早朝から夕方にかけて、今年は連日来場者が多かった印象です。 ただし、検眼器具やコンタクトレンズは例年より少なく、フレームの充実が目立った印象です。
アイウェア関連小物は数が少なくなっていたものの、ミュンヘン発のANY DIは連日訪問客が途切れることなく、新作も人気が高かったようです。 今年は軽くて、ふんわり、柔らか素材のパフバッグ、サンカバーの新作もエレガント系で優しい色が秀逸。
今年は新しいブースデザインで出展のタナカフォーサイト。 今年は良い場所にブースを構えて新作もお目見え。
今年の新作でも女性バイヤー人気(おそらく)ナンバーワン。私もこういうフレームが自分に似合う、似合わないに関わらず好きです、と断言してしまう絶妙な色使い。
今年も増永眼鏡が出展していました。今回はレトロ回帰なのにどこかモダンなテンプルのフレームをピックアップ。耳への負担が少ないけれど、これをしっかりと作れる技術を持つ職人、自分の耳にあった形に微修正してくれる眼鏡屋さんは少なくなってきているかもしれません。
日本から初出展のThe Light Co.Ltd. は、自社のオリジナルデザインと世界のビンテージフレームメーカーを扱います。 メガネフレーム業界も後継者不足問題が深刻です。
失われてしまう可能性のあるビンテージフレームを、当時のデザインはそのままに、時代に合わせた素材で生まれ変わらせたフレームも魅力的。
optiでは、メガネフレームだけでなく、レンズ、スキーゴーグルや自転車用ゴーグルも取り扱われています。
弊社では、名刺やカタログの印刷、見本市会場への運搬と会場側との連携手配もうけたまわります。 企業のドイツでのメッセの出展準備・ブース設営からアフターフォローまでサポート致します。
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