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opti 2023 国際メガネ・オプティクストレンド・デザイン専門見本市

opti – MUNICH 2023
国際メガネ・オプティクストレンド・デザイン専門見本市

開催期間 2023年01月13日〜15日 (09:00〜19:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 毎年開催
WEB https://www.opti.de/
特記 来年は2024年01月12日〜14日

2021年度はパンデミックのためキャンセル、そして2022年は通常の冬開催を延期して春に開催。 メガネ産業関連社、オプティシャンたちが一堂に会する国際メガネのトレンド・デザイン専門見本市です。

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opti 世界中からオプティックのトレンド大集合

ace & tate

2023年は、通常の1月開催となったopti。 前年よりもホール数は1つ減少し、来場者国数も71カ国から67 カ国と少なくなっているにもかかわらず、来場者数は昨年の13000人を上回る約 15,500 人を記録。

出展社は、28 か国から合計 307 が出展し、コンパクトながらも濃密され充実した、オプティクス関連業界の力強さを感じる展示会となりました。

今期の出展社からは、「これまでで1、2を争う成果を得た」という嬉しい悲鳴も多かった反面、今年は例年よりも厳しい結果となったという声もありました。 不思議と「いつも通りの結果だった」という印象を持った出展者がいないことから、なんらかの要素が各社の明暗を大きく分けたのかもしれません。その分析はoptiにお任せするとして・・・

パネルディスカッション、セミナーなどプログラム多数

新しい試みのひとつに、近視の管理に特化したいくつかのフォーカスエリアが設けられました。近視の進行を遅らせるための新しい選択肢として、「メガネは有効か?」を主題として、C3ホールに設営されたSUSTAINABILITY HUBとMYOPIA HUBで、専門家によるパネルディスカッションや講演、有名出展社の代表者のスピーチなどが開催され、来場者および出展者からも高い評価を得ています。

optibox

またoptiboxではアワード受賞が行われ、Yes loungeも大いに盛り上がっていました。そして、ソーシャルメディアの活用方法も取り入れるべく、インスタグラムでフォロワー数10万人のフランスの有名眼鏡店AnSoStyleのAnne-Sophie Lapetite氏などが質問に応えるなど、これからのオプティック業界のこれからの在り方のヒントが得られました。

今年の4つのトレンド・キーワード

French Retroから。 新しい感じのべっ甲フレームチック。顔馴染みが良い

今年は全体的にフレーム(レンズ)大きめのデザインが流行っている印象。 素材はアセテートからメタル系(チタニウム、ステンレス)から木や石、ツノなどの自然のものにメディカルラバーなど、実にバラエティに富んだ素材とパーツが見られました。

今年は1年限りで楽しみたいような比較的安価で大胆なデザインを楽しむフレームと、長く丁寧に使っていきたいハイエンド価格帯のフレーム、どちらも充実していた印象があります。 残念ながら周辺機器やアクセサリー関連のブース出展が例年より少し減少していましたが、そこは来年に期待。

Athleisure-Brillen スポーツ・アイウェア

スポーツウェアがファッション業界で受け入れられているように、アスレチックやスポーツ系のアイウェアもオプティック業界のファッショントレンドに進出すべきでは?というコンセプトのもと、オーバーサイズレンズ、モノシールド、サイドシールド、鮮やかなカラーがキーワードになると予測されています。

ちなみにスキーゴーグルといえば、ミラー加工されたギラギラの・・・というイメージもあるかもしれませんが、近年はおとなしめのゴーグルもあるので、落ち着いたデザインを好む方も試しやすくなっています。

フレームのサイズ感で小顔見せが出来るのもスポーツアイウェアの特徴かもしれません。

Transparente Fassungen 透明フレーム

フレーム無し、という意味ではなく、クリスタル系クリアグラスから顔馴染みのある半透明系のカラーリングフレームを指します。

今季はメタルXうっすらと半透明カラーなフレームも多くみられました。 メタルと半透明フレームの組み合わせは、丸型シェイプと相性が良い様で、似合う人はカジュアルからオフィス使用、ドレスモードにも合います。 ただし、丸メガネ系は顔の形を選ぶので、似合わない場合は諦めた方が良いという難しめの形。

Brillen aus Metall メタル系フレーム

光沢あり、つや消し。 太め、極細。 メタルフレームのカラーも様々で、着色で上下の色が違っているものなども多くみられました。 極細メタルフレームの一部着色、大きめフレームは女性向けに。 男性向けにはフレームの太さは問わず、シンプルなのに凝ったデザインをひっそりと施しているものが目立ちました。 ひっそりなのに、存在感があるのはデザイナーのセンスと技術の高さを表しているのでしょう。

時代もTPOも問わないメタル系フレームは、もし今年新調する予定ならレンズだけ変えて10年、20年と使えそうなフレームを選ぶと良さそうな位に豊作です。

Modelle mit Farbverläufen カラーグラデーション

カラーグラデーションと言えば、のブランド von Bogenから

コロナ以降カラフルなフレームは人気トレンドのひとつです。カラーアセテートを使用する場合は不透明、半透明などの組み合わせで顔まわりを華やかにするライティング演出のフレームがおすすめです。

アセテートだけでなく全てのフレーム素材で人気が高かった「カラーで遊ぶ」デザインは、近年一推しのトレンドです。個人的には今後ずれない、落ちない、そして跡が残らない鼻当パッド(ノーズパッド)が欧州にも流行したらいいなと願っています。

von Bogen

社長と娘さん、従業員のみなさんと特別アンティーク・カフェマシン

今年はこの数年のなかでも最高の成果を感じたというドイツ・パッサウを拠点とする老舗ブランド Von Bogen 。 時間をかけて作り上げたブランドのイメージがトレンドにも相まって人気が爆発したようです。

von Bogenからメタル+ネオンカラー

今年はチタン系フレームも加わっていますが、そこはやはりカラフルに。ネオン系が人気です。 アセテートフレームは多くの新作モデルがあるものの、その製造方法により全てが少しずつ違っているところがポイント。ピンときたら、その場でゲットするようにしましょう。

個人的にすごく欲しいと思った老眼鏡用フレーム。 たまに使うフレーム位、ちょっと楽しくしたいと思うので(サングラスとか)近々きっと必要になりそうな老眼鏡専用フレームに良いな・・・と思った私です。

リーディンググラス用フレーム(老眼鏡とは言い難いおしゃれ感)

日本からも多数出展

Yellows Plus

入口と内側(商談中)

これまではスイスの代理店出展し、すでに欧州でも認知されているブランドYellows Plus 。2023年はoptiに日本から初出展です。 特許を取ったパーツはフレームデザインを全く邪魔しないだけでなく、使用者の掛け心地にも配慮されています。マシンでくまなく磨き上げたフレームを手作業で繋ぎ合わせた粋の詰まったフレームです。

ブリッジの繊細な彫り、フレームの艶やかさにうっとり

YUICHI TOYAMA

お隣にケースがありますが、フレームをつい撮影・・・フレームの魅力に負けました。

今年も「魅せ方」が美しかったYUICHI TOYAMAのブース。 今年は新作フレームとケースを前面に出していました。モダン(先セル)部分の丁寧なデザインから鼻当パッド部分まで手にとって見ても、かけてみても満足できるフレームが勢揃いでした。

今回の個人的一推しは眼鏡ユーザーに共通する避けられない事案(?)「メガネのフレームのネジが緩んで困る」を自宅で解決出来るネジ締め付きボックスケース。 机の上に出しっぱなしでも違和感の無いデザイン、ネジを締める工具も綺麗に収まるので失くしてしまう心配もありません。

Masunaga

一見シンプルなのによく見たら細部まで凝りに凝ってるフレーム

日本の眼鏡の聖地といえば、福井県鯖江。地場産業と言える眼鏡作りの技術を伝え広めたパイオニア的な役割を担った会社でもある増永眼鏡も出展していました。チラッと見える裏側の繊細な彫りや工夫、美しい流線形のラインが来場者をひきつけていました。

タナカフォーサイト

社長とみなさん

昨年に続いて出展のタナカフォーサイト。 OTO, Tsuburaなど人気フレームも展示され、多くの来場者が立ち止まっていました。

optiでは出展者同士の交流も盛んです。優れたパーツを求めて会場を回る他のブース出展者との商談が頻繁におこなわれます。 特にOEM受注を行うという点もブースにわかりやすく明示されることによって、より多くの来場者から取引の声をひきだすポイントとなった良いブース設計でした。

Haku

ブースというよりショールームのような印象

半世紀の歴史ある金沢眼鏡から2019年にたちあげられたフレッシュなハウスブランド Hakuが初出展。 特殊チタン合金フレームシリーズの豊富なデザインパターンが来場者を引きつけます。 ちなみに第35回国際メガネ展IOFT2022のデザイン部門で、12角形ラウンドフレームが「メガネ大賞2023」受賞。

アイウェア・アクセサリー

デザイナーさん自身もおしゃれです

Paul&Joeから独立したフランスのデザイナーとアイウェアのエキスパートが創設したLUTECE。 プライスはお手頃価格、扱う素材はシャネルのパーツと同じ、ゴールドはコーティングは不使用というこだわり。日本未上陸ですが、今後数年内には確実に人気が出ていそうなアイウェア(を超えてるジュエリー)ブランド。

ネックレスとしても使える。ひとつ買っておけばよかった・・・

かなり使いやすい画期的なリーディンググラスとカバーからはじまったブランドNooz。コンセプトは持ち運びやすく壊れにくい、そして、可愛いからつい見せたくなるようなデザインが良い。

サングラスも持ち運び簡単!

 

機能的・フレームとレンズ

NEO STYLEから簡単に片手でライトアップできるフレーム。 夜間に作業する場合や地下など位場所での業務用、また森林など散策時にも非常に役立つフレームです。

意外と軽いのも魅力。

Soliraでは、処方範囲の±10ディオプトールを超える、または下回るメガネレンズを特殊レンズを提供しています。 お子様用から大人用まで幅広く、すべての高度で複雑なレンズに対応。 いわゆる「びんぞこメガネ」がかけやすく審美的な印象をもつレンズです。

通常では難しいレンズでもOK

画像で見るOpti

干支シリーズとかあっても良い

シンプルなメガネとかカラフルなメガネが好きですが、たまにこういう派手でインパクトのあるフレームもとてもかけたくなります。 かけてる本人は全く気にならないかけ心地なのも素晴らしい。

デザイナーさん

今年の会場で2つのブースで見た「デザインはXX(欧州)、製造は日本」のキャッチコピー。欧州デザインX日本で手仕上げ、という点が売りになるんだということ。

最近失われつつある「日本の製品は信頼できる」がフレーム業界では今も残っているのか、リバイバルで思い出されたのか? 細やかで丁寧な仕事をするうえに、技術力も高くて、安心の逸品を日本は作れるんだ、ということがオプティックの世界で通用していることが嬉しいな、と感じます。

そんなブースのひとつ、デンマークのブランド nineは、デザインはデンマークで、製造は日本。名前の由来はフレームの重さ、と洒落てるブランドです。

nineのブース、日本的なイメージを前面に出している。製造はいわき

nineのフレーム。デザインはやっぱり欧州的

フランスのフレームブランド UNDOSTRIALのフレーム。 変わったフレームも個性的で面白いけれど、今年の一押しはかけ心地軽やか、ノーズパッドが何をしてもずれないメディカルシリコンを使用した逸品。 顔に合えば欲しかったひとつ。

この鼻当て(ノーズパッド)、絶対ずれない上にかけ心地が最高

イタリアのブランドLightbird。 すべてのフレームにQRコードがついている、数年前からはじめた取り組みです。 フレームに問題があったらすぐにコンタクト先が見つかる(要携帯)というアイデア。日本未上陸。

スウェーデンにある街Gothenburgという場所をご存知でしょうか?学生も多い街のリーズナブルで楽しいアイウェアMetro

かなりお手頃価格

BAARSのマニフェストシリーズから。 何が画期的かというと、思わぬアクシデントでぶつかったり、外したメガネを踏んでしまったりしても丁番の部分がマグネットで取り外れるので、完全に壊れてしまう可能性が少ないこと。

万が一のクラッシュも安心

フランスのブランド、LpLR 智(ち)の部分に可愛い赤眼鏡がついているのがトレードマークです。

鏡に映る赤いサングラス

オランダのアイウェアブランドRoger  カラフルで個性的なフレームは大人だって楽しみたい、という気持ちがつまったデザインがおすすめです。

デザイナーさんと同じくユニークで軽やかなフレームたち

AIが自動診断してくれる、目のチェックが簡単に可能なソフトウェアとハードはトルコから EyeCheckup。 人工知能を使用して早期診断を行うための網膜診断ソフトウェアです。

机上の理論だけでなく、すでに人の目できちんとモニターテストを実施して性能がしっかり高まっているので、かなりきちんと診てくれます。デモテストをしてみたら、いつのまにか目を痛めていたけれど治りつつある兆候を発見。 ソフトウェアは日本語にもローカライズ可能です。

とても親切で説明も丁寧。 送られてきたレポートもデモと言いつつ本格的です

 

弊社では、名刺やカタログの印刷、見本市会場への運搬と会場側との連携手配もうけたまわります。 企業のドイツでのメッセの出展準備・ブース設営からアフターフォローまでサポート致します。

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