開催期間 | 2019年05月9日〜12日 (10:00〜18:00/最終日のみ16:00) 9日は業界関係者のみ、10日〜12日のみ一般入場可能 |
場所 | ドイツ・ミュンヘン MOC 会場 |
開催周期 | 毎年開催 |
WEB | https://www.highendsociety.de |
特記 | 来年は2020年05月 14日〜 17日 |
2018年度は出展社数41カ国から約530社、来場者数は約20000人近く、業界関係者も78カ国から参加。2019年度は、出展社数42カ国から約550社、来場者数も約21200人と昨年度に比較して全てが増加傾向にある国際オーディオシステム・ソフトウェア展示会です。 音響機器・機材の新作発表、市場では滅多に見ることのできない高級機材も集まり、オーディオ・音楽関係者が世界各国より多数訪れます。
参考・引用元:High End 公式HP
2018年のHIGH END SOCIETY(ハイエンド)は、初日がドイツの祝日(父の日に当たるChristi Himmelfahrt)で木曜日・金曜日を挟んで土日開催という、残念ながら多くのドイツ人が金曜日に休暇を取って4連休にして旅行に出てしまうような日程に加えて、晴天続きという悪条件でした。 (ドイツ人はお天気が良いと屋内イベントには立ち寄らず、屋外で過ごしたがる傾向があります)
2019年は昨年と違って(祝日が絡まない)日程に加えて、通常通りの少し肌寒い天候となり、例年以上の素晴らしい結果となりました。
出展社 | 551社 | +3.8% |
参加国 | 42カ国 | +1カ国 |
来場者数 | 21180人 | +6.5% |
業界参加者・トレードビジター | 72カ国から8208人 | +8.6% |
出展社の参加国の中でも特にアメリカ、英国、イタリア、フランス続いて日本、デンマーク、スイス、中国が多く、世界各国で開催されるオーディオ見本市の中でも、ワールドワイドに注目されている様が見受けられます。
ハイエンドでは、毎年自宅からわざわざレコードを持ってきて「この最高の環境と機材で聴かせてほしい」と言うファンもいるG.I.P. Laboratory ,Western Electric, Silbatone Acousticsの合同ブースは今年も賑わっていました。
今回のハイエンドで目についたのが、「木」の素材のナチュラルな雰囲気を持つデザインのオーディオ機器、そしてデジタル技術を駆使した比較的手の出せる価格帯のオーディオ機器が豊富でした。 これぞハイエンド・オーディオ!というデザインから、こじんまりした自宅やプライベートルームでハイクオリティーなサウンドが楽しめそうなデザインまで、様々なシーンで使えるオーディオ機器・機材が勢揃いしています。
オール・ハンドメイドの「木」の素材を前面に出したイヤホンからレコードプレーヤーなど、ウッド製品ものが特に目立った感のある2019年。 ハードコーティングや艶出しコーティングでのハイソ感を出したり、ではなく、「木」そのものの良さをビジュアルでも楽しもうという製品が増えていました。
一見アナログ、なのに最先端のデジタル技術やソフトウェアを採用していて実はハイテクという製品も多くありました。 中でも一推しはTivoli Audioの新時代を作り出したTom DeVestoのComo Audio のシンプル・スマート・ミュージックシステム。 シンプルな使い勝手と、スマートなデジタル技術を内包し、インテリアにナチュラルにマッチするサウンドシステムを提供します。
ビジュアルはレトロ感をどこかに感じるのに、モダンでどんな部屋にもマッチするデザイン。 価格帯は比較的入手しやすいお手頃価格。 アレクサやgoogleと同期し、リモコンを使わずとも一声「hey, google」と呼びかければ即座に応答します。 (リモコンも付属しているので、呼びかけるのが恥ずかしいタイプの人も大丈夫です) google storeに入っているアプリなら繋げることも可能なため、spotifyなど既存のアプリなどと組み合わせる事も可能です。 言語選択も豊富で、日本語への変更も可能。 日本での発売が心待ちにされる製品の一つです。
Acapella Audio ArtsのAlfred RudolphとIngo Beenenが2018年夏にLaMusikaを設立、共同開発したという新時代のオーディオPreludeのプロトタイプが発表されていました。 この製品の特筆すべきは、オールインワン型・一体化サウンドシステムでありながら、選択オプションが豊富である事です。 ハイエンドの悩ましい問題の一つである各オーディオ機器にこだわるとコードとタコ足配線になるという点。 もう一つは一般家庭ではスペースを大きく取りすぎてしまう点。 それならば、コンパクトなのに高品質なサウンド体験と美しいインテリア要素を合体させた合理的ハイエンド・オーディオを作り出そうというのが第一の目的でした。 基本は土台とスピーカー、壁面に設置可能。
またオールインワン製品で心配なのは、修理の面ではないでしょうか。 一つの部品が壊れた際には全て修理に・・・という地獄のようなメンテナンスは不要。 各部品ごとに結構細かく分けることが可能な上に、製品購入時に梱包している専用パッケージで郵送会社にピックアップを依頼、郵送、修理後にそのまま変換されるシステムを作り出しました。 例えばスピーカーだけの修理が必要になった場合は、スピーカー部分だけ取り除いて、専用ボックスに詰めて郵送・修理されて戻ってきます。
また突然レコードの良さに目覚めたので、レコードプレーヤーを加えたい・・・という時にも気軽に+オプションとして追加が可能。 逆にレコードはもう二度と聴かないという事象発生の際には、レコードプレーヤーのみ取り外しも可能です。
日本またはアジア方面の代理店見つかり次第日本でも販売予定とのこと。
トルコから一推しは比較的新しいブランドの Once。 bluetoothでも、コードを繋いでも、と機能面でも優れているハイエンド・スピーカーだが、特筆すべきはビジュアル面(個人的にどハマりしました)。 ファーストモデルSuの流星を描くような流れるフォルムに表面の質感、木製のポイント&真空管の控え目な繊細さアピールが最高です。眺めているだけでウットリする美しさ。 サテライトスピーカー型(天井から吊るせるタイプ)Almulaも見過ごすことが出来ない可憐さです。
またマーケティング面でも、しっかりと要所要所を抑えて来場者を掴む作戦が成功。 今回の出展で代理店が2日目で8ヶ国も見つかったのも頷けます。
欧州では人気のストリーミングシステムもアマゾン、アップル、Spotifyの三大人気ストリーミング・サービス。 クラッシックファンに根強い人気の音楽再生ソフトRoon ですが、クラッシックやジャズを得意とするストリーミング・サービスシステムも新登場しました。
qobuz は既存のミュージック・ストリーミングアプリとは違って、CD品質ストリーミング、ハイレゾ品質ストリーミング、またはハイレゾ品質ストリーミング+特価ダウンロード購入特典付きの3種類のサブスクリプション方式のアプリです。 クラッシックとジャズをメインに、2019年現在では、およそ4千万タイトル(CD音質)と17万アルバム(ハイレゾ音質)を提供中です。
まだまだこれから進化・変化していくであろうミュージック・ストリーミング、ソフト、アプリ・マーケットの新作も登場したハイエンド、来年も目が離せません。
弊社では、企業のドイツでのメッセの出展準備・ブース設営からアフターフォローまでサポート致します。 会場内・外での広告の手配も可能です。 各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。