開催期間 | 2018年05月14日〜18日 (09:00〜18:00/最終日のみ16:00) |
場所 | ドイツ・ミュンヘン ICM 会場 |
開催周期 | 2年毎に開催 |
WEB | https://www.ifat.de |
特記 | 来年は2020年05月04日〜08日 |
前回の2016年度は58カ国から約3305社が出展、来場者数は160カ国以上から約141,000人が参加。 今年2018年度は、2016年度に比べて来場者数は4%増、出展者数は7%増、参加国の国際化も大きく変化し、日本、ロシア、オーストラリア、中国とスロベニアからが顕著に増加。今年は例年よりホール数が増え、18ホール+屋外ライブスペースまで盛況でした。(2020年は、05月04日〜08日開催)
参考・引用元:IFAT 公式HP
IFATの今年のテーマは「ますます活気付く環境テクノロジー」(直訳、環境テクノロジーが大盛況: Environmental Technologies Booming)。
環境テクノロジーとは何か?と言うと、グリーンテクノロジー、クリーンテクノロジー、と色々と呼び方がありますが、大きくまとめれば環境を害する・環境に影響する活動を出来るだけ減らしていけるようにする環境の再生技術。 省エネ技術のようにエネルギーが枯渇しないように管理したり、影響自体を与えない方法を模索する技術の事になります。 すでに起こってしまった環境への悪影響を軽減できるような浄化技術なども含まれています。
環境を取り巻く技術の最先端と、ユニークな技術の利用方法が世界各国から集まる見本市がIFATです。
ところで、IFATは Internationale Fachmesse für Abwassertechnik の略で、国際 専門見本市 廃水(上下水道)技術 となります。 今年の主なトピック:資源の持続可能な利用、プラスチック、水および廃棄物のリサイクル改善でした。
これまでよりも、もっと雨水を有効利用するために、飲料水のレベルにまでろ過する処理技術が発展中。 通常上水道の水にはカルキが多く含まれるが、この雨水ろ過水にはカルキは含まれていません。 マーケティングの一環として、チェコのビール会社と手を組んで作った雨水ビールを貰って帰りましたが、味はなかなかのまろやかさ・・・? (普通のビールとの違いがあまり分からず、申し訳ない)
さらには泥水ですら、飲料水のレベルにまでろ過できる技術もあったり、世界でも水不足が心配されるなか様々な技術が発展中でした。 浄化のプロセスを短縮し、無駄な工程を省くための技術も開発されています。
やはりここでも、しっかり、がっつり入り込んでいるモノのインターネット Internet of Things, IoTの技術。
一例として、ドイツの郵送事情は日本と違い、時間指定はほぼ出来ません(守られません・・・)これまでは郵便局などに私書箱を設置して、都合の良い時間に自分で取りに行く。 または、アプリや携帯などから配達員の現在地を確認しつつ、届くまではまだか、まだか、と待ち構える。 などの方法がありましたが、さらに楽ができるシステムも登場しつつあります。
あらかじめポストの配達員の携帯にアプリを導入して貰い、配達地にある大型ポスト・コンテナー(デジタルキーがついているので、配達員と自分しか開くことができません)に配送。 配達通知が届くので、後は帰宅時にポストをオープン。 商品を受け取ればOKです。
基本的にはソーラーシステムで充電・稼動していますが、通常の電力線からの充電機能も備えているので、エコだけど電池切れで使えない・・・という状態にはなりません。 これこそ、再配達だったり、受け取りが出来ない〜とお困りの日本に是非導入して欲しい技術と商品かもしれません。
ちなみに、この商品は「荷物の受け取りサービス」だけではなく、例えばゴミ箱としての利用も可能です。 この場合投棄した廃棄物の量なども記録していくことができ、また廃棄物がいっぱいになる前に清掃業者が収集しにこれるようになるなど、管理が可能です。思ったよりも大量のゴミが溢れ出て、収集日まで困ってしまうこともたまにあるので、便利ですよね。
また、近年のドイツの墓不足も相まってか、お墓代わりにも提案されていますが・・・個人的には死んでからもアパートスタイルはちょっとやだなと思ってしまう私です。
HYDROPORTは公共インフラをデジタルで記録し、セキュリティを提供するアプリを提供しています。 Googleマップなどを利用した地理データシステムでチェックポイントが確認でき、それぞれの状態や評価などが管理できます。 たとえば、下水道の場合はセンサー式で下水道を管理できるため、水漏れなどがあれば、アプリですぐに検知できます。 どこで水漏れしているのかがすぐに分かるので、万が一の時にも迅速に対応が可能です。
当然セキュリティの問題が気になりますが、そこはスイスのデータ保護法を遵守し、かつ、専門のデータセキュリティ部門がいるので、安心してお任せ出来そうです。
各国がそれぞれのパビリオンを作って、出展しています。 どの見本市でも多く見かけますが、今回の各国のパビリオンはどこも規模が大きい感じ。 特にオーストリアからのパビリオンがお洒落、独自の雰囲気を持った空間を作り出していた気がします。
通常は中国や韓国パビリオンの勢いが強く、アジア=最近日本は減少気味・・・と言われがちですが、IFATでは日本から出展社が多数、特に水質・ポンプ関連クラスタに多かった印象があります。 やはり日本からの出展社が多いと嬉しくなります。
今回は日本からも多く参加していた様です。 (以下、写真は一部のみ)
活性汚泥槽に膜を沈めて直接透過水を引き抜く方法で、・・・・
つまりは、汚水に膜を沈めると、膜に汚れが付着?吸収?される事で、高品質な処理水が生成される上に、(膜のお陰で)汚れを別に貯めておく場所も不要になるという技術です。
全然関係ないのですが、レイザーラモンHGのお嫁さん、住谷杏奈さんの黒汁(ダイエット用ドリンク、チャコールクレンズ)というのがあるのですが、ご存知でしょうか? 私自身、別に黒汁愛用者でもなんでもないのですが、この成分の一つである「赤松炭」は、油をしっかりと吸着する作用があるとのことで、なんとなく膜が汚れを吸着すると連想してしまいました。 (実験画像では、ラー油が綺麗に吸着してましたが、画像の出典元が不明のため記載はしません。)
業界的にぬいぐるみブームがあるのかどうかは分かりませんが、IFATでも人形・マスコットが多数見られました。 ゆるキャラなの?という感じのキモかわ系から、イモムシのぬいぐるみ、定番のロゴ付きアヒルまで。
IFATはどちらかと言うと、男性が好むサッカー色が久しぶりに強く見られた見本市でしたが、なぜかノベルティが面白い。 食品系も定番のバラマキ・ロゴ入りクッキーやグミではなく、一味変わったものが多く見られました。 印象的だったのは、オーストリアからの出展社の「サマーお出かけセット」 麦わら帽子に、サングラス・・・屋外での作業やフィールドワークも多いからでしょうか?
次のIFAT開催は2020年。 そのころ日本はオリンピックで大盛り上がりだと思いますが、次回も日本からの出展がどんどん増えると良いな、と願っています。 手前味噌ですが、弊社では日本らしいウチワ、ドイツ的なビアコースターなどのノベルティも取り扱っておりますので、お問い合わせをいつでもお待ちしております。
弊社では、名刺、カタログ、パネルなどの印刷物からノベルティグッズ制作はもちろん、企業のドイツでのメッセの出展準備・ブース設営からアフターフォローまでサポート致します。 各種サポートが必要な時、お気軽にご相談ください。